2026/6/1
地域おこし協力隊は、地域の未来につながったのか
平成29年6月定例会で、私は一般質問として、
「地域おこし協力隊について」
「産業創出について」
を取り上げました。
当時の問題意識は、単に「地域おこし協力隊を受け入れるかどうか」ではありませんでした。
外から来てくれた人が、東温市でどのように活動し、地域とつながり、任期が終わった後も暮らしや仕事につながっていくのか。
そして、地域おこし協力隊の活動を、一時的な取り組みで終わらせず、東温市の産業創出や地域づくりにつなげることができるのか。
そこを確認した質問でした。

地域おこし協力隊は、人口減少や地域の担い手不足に向き合うための大切な制度です。
しかし、制度を導入しただけで地域が元気になるわけではありません。
当時、私が問題提起していたのは、主に次の点でした。
地域のことをまだよく知らない隊員が、いきなり成果を求められても簡単ではありません。
行政、地域、関係団体、住民が、どのように支えるのか。
誰が相談に乗るのか。
活動の方向性をどう共有するのか。
ここが整っていないと、せっかく来てくれた人が孤立してしまいます。
地域おこし協力隊は、任期中だけ活動して終わりではもったいない制度です。
任期後に東温市に住み続けるのか。
起業するのか。
地域活動を続けるのか。
市内の事業者や団体と関わっていくのか。
こうした出口を、早い段階から考えておく必要があります。
地域おこし協力隊の活動を、地域の仕事づくりや産業づくりにつなげられるか。
農業、観光、特産品、空き家, アート、中山間地域の暮らしなど、東温市には活かせる資源があります。
ただし、資源があるだけでは産業にはなりません。
人をつなぎ、商品やサービスにし、続けられる形に整えていく必要があります。
平成29年から約9年が経ちました。
振り返ると、東温市の地域おこし協力隊の取り組みは、一定の広がりを見せてきたと思います。
現在の東温市では、地域おこし協力隊の活動分野として、アート、空き家、中山間地域など、地域課題と結びついた役割が見えるようになっています。
これは、当時の問題意識であった、
「協力隊を単なる人材受け入れで終わらせず、地域課題やまちづくりにつなげる」
という方向に近づいている部分だと感じます。
また、任期終了後に市内で活動を続ける方、起業や事業化に向けて動く方も出てきました。
地域おこし協力隊の制度が、少しずつではありますが、東温市での暮らしや仕事につながる入り口になってきたことは、大きな意味があります。
産業創出の面でも、創業支援、特産品開発、ブランド化、企業立地、移住定住など、行政として取り組む分野が以前より整理されてきました。
地域おこし協力隊、移住定住、創業支援、地域資源の活用。
これらが別々の事業ではなく、少しずつつながり始めているように感じます。
一方で、課題も残っています。
一番大切なのは、地域おこし協力隊の活動を、隊員個人のがんばりだけに頼らないことです。
外から来てくれた人に、地域の未来を丸投げしてはいけません。
地域側が何をしたいのか。
行政が何を支えるのか。
地元事業者や住民がどこで関わるのか。
任期後にどのような道があるのか。
ここを最初から整理しておく必要があります。
また、産業創出も、補助金やイベントだけで終わってはいけません。
地域資源を見つける。
人をつなぐ。
小さく試す。
売れる形にする。
続けられる収入にする。
地域に残る仕組みにする。
ここまでつながって、初めて「産業創出」と言えるのだと思います。
平成29年6月定例会で私が問うたことは、今振り返っても大切なテーマだったと思います。
地域おこし協力隊は、単に外から人を呼ぶ制度ではありません。
その人が地域と出会い、役割を持ち、仕事をつくり、暮らしを続けられるようにすること。
そして、その活動が地域の産業や暮らしの支えにつながること。
そこまで考えて、初めて制度が活きてきます。
東温市には、自然、農業、観光、アート、温泉、地域コミュニティ、中山間地域の暮らしなど、多くの資源があります。
大切なのは、それらをバラバラにせず、人と地域と仕事がつながる形に整えていくことです。
人を呼ぶだけでなく、
人が根づき、
仕事が生まれ、
地域が動き出す。
地域おこし協力隊も、産業創出も、最終的にはそこにつながるべきだと考えています。
これからも、過去の一般質問を振り返りながら、当時の問題提起が今どうなっているのか、そしてこれから何が必要なのかを確認していきます。
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