2026/4/14
松山には、昔から地元で親しまれてきた地酒があります。
祝いの席、地域の行事、観光のお土産。
松山の地酒は、暮らしの中に自然に溶け込んできました。
しかし、日本酒は単なるお酒ではありません。
水、米、そして酵母。
地域の自然と文化が重なって生まれる、 地域産業でもあります。
松山市には、長く酒造りを続けてきた酒蔵があります。
瀬戸内の穏やかな気候、 そして松山平野の水。
こうした環境の中で、 松山の地酒文化は育まれてきました。
酒蔵は単なる工場ではなく、 地域の文化を受け継ぐ場所でもあります。
日本酒の味を大きく左右するものの一つが水です。
松山の水環境は、 高縄山系と深く関係しています。
山に降った雨は地下水となり、 時間をかけて松山平野へ流れます。
その水が、 地域の水道や農業、 そして酒造りにも関わっています。
山の水循環が、 松山の暮らしと産業を支えているのです。
日本酒の味を決める重要な存在があります。
酵母です。
酵母は、発酵を生み出す微生物で、 日本酒の香りや味を大きく左右します。
同じ米と水を使っても、 酵母によって酒の個性は大きく変わります。
日本酒の世界ではよく言われます。
酒蔵には、その蔵だけの酵母が宿る。
長い年月の中で、 蔵の木材、空気、環境に適応した微生物が存在します。
その酵母が、 その蔵独特の味わいを生み出します。
これは地域文化の一部でもあります。
実は愛媛県には、 日本酒のための独自酵母があります。
それが 愛媛酵母(EKシリーズ)です。
これらは愛媛県の研究機関によって開発された酵母で、 県内の酒蔵で使われています。
地域の気候や酒造りの特性に合わせて開発された酵母は、 愛媛らしい日本酒の個性を生み出しています。
酒蔵がなくなると、 そこに宿っていた酵母も失われます。
そして多くの場合、 同じものは二度と戻りません。
それは単なる企業の問題ではなく、 地域文化の一部が失われることでもあります。
酵母は目に見えませんが、 地域の歴史の中で育まれてきた存在です。
松山の地酒は、 酒蔵だけで生まれるものではありません。
これらが重なって、 地酒文化が生まれています。
地酒とは、 地域の自然と人の営みが作る文化でもあります。
松山の未来を考えるとき、 大きな開発だけが答えではありません。
地域に根づいた文化や産業を、 どう守り育てていくのか。
松山の地酒も、 そのひとつだと考えています。
水、農業、酵母、文化。
こうした地域の基盤を守ることが、 暮らしの豊かさにつながります。
暮らしを整える。
松山の文化を次の世代へ。
© 自分で未来を100%選べる松山へ。
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