2026/8/4
7月31日の文教児童青少年委員会で、台風の接近や大雨・大雪などの際に、学校、幼稚園、保育園、学童クラブを休業するかどうかについて、新たな基本方針が報告されました。こちらは6月3日の台風6号接近時、休校や登校時間の変更をめぐって大きな混乱が生じたことを受け見直しされたものです。皆さんの声が届きました!
6月3日のブログ「台風6号、学校で大混乱…休校判断と連絡体制の見直しを」で、当日の状況をお伝えしました。当時、区が一斉休校を判断する基準時刻は午前7時でした。ところが、その時間帯に保護者への連絡システム「sigfy(シグフィー)」がダウン。学校のホームページや電話にもアクセスが集中し、「学校はあるのか」「何時に登校すればよいのか」が分からない家庭が相次ぎました。学校ごとに対応が分かれ、同じ家庭でも小学生と中学生で登校時間が異なるケースもありました。
小学生の子どもを育てる一人としても、当日の朝に仕事や学童の利用を調整する負担の大きさを感じます。急な予定変更に不安を感じる子どもにとっても、早めの連絡は重要です。
今回の最も大きな変更は、一斉臨時休業を原則として前日に判断し、休業する場合だけでなく、休業しない場合も前日午後4時までに知らせることです。
その後、天候が悪化し、交通機関の計画運休などが決まった場合は、当日午前6時頃に改めて周知します。状況によっては、休業ではなく、登校・登園時間を遅らせる場合もあります。
判断には、気象庁の時系列情報と首都圏の交通機関の運行状況を使います。小中学校と区立幼稚園では、大雨の警戒レベル3相当で計画運休がある場合などを、一斉休業の目安とします。

(出典:練馬区)
学校や幼稚園と、区立保育園・区立学童クラブでは、判断が一部異なります。
警戒レベル3相当でも計画運休がなければ、区立保育園と学童クラブは原則として通常どおり受け入れます。学校の休業が前日午後4時までに決まり、学童クラブが開く場合は、午前8時から子どもを受け入れます。
保護者が仕事を休めない現実に配慮した対応です。一方、安全な送迎が難しい場合には、利用を見合わせるよう協力を求めます。

(出典:練馬区)
連絡は、シグフィーや区立保育園のICT連絡帳で発信した後、区ホームページ、X、LINEでも同じ内容を知らせます。シグフィーに障害が起きた場合は、児童・生徒用タブレットのクラスルーム機能も使います。
6月の混乱では、一つのシステムに情報が集中したことが大きな問題でした。複数の手段を用意することに加え、どこを見れば最終的な情報を確認できるのか、平時から分かりやすく伝えることが欠かせません。

(出典:練馬区)
やむを得ない事情で子どもを家庭に留められない場合、学校や幼稚園でも、保護者からの相談に応じて可能な範囲で受け入れるとしました。家庭の事情にも目を向けた点は評価します。

(出典:練馬区)
一方、どのような場合が対象となるのか、いつ、どこへ連絡すればよいのかは明確ではありません。委員会では、保護者が出勤せざるを得ない場合などを想定し、当日の朝に学校と調整するとの説明がありました。しかし、朝になって初めて受け入れられるか分かる仕組みでは、家庭も学校も混乱します。具体例と手順を事前に示すべきです。
また、子どもが休業でも、計画運休がなければ教職員は原則出勤し、家庭の事情がある場合は年次有給休暇で対応するとの説明でした。安全確保のために学校を休業するのであれば、教職員の移動の安全も同じように考えなければなりません。在宅勤務や出勤の扱いを、働き方改革の視点から見直す必要があります。
オンライン授業も学校ごとの判断です。休業が長期化した場合に学校間の差が生じないよう、共通の考え方と支援体制を整えるべきです。
皆さんからの声を受けて、6月の混乱から2か月足らずで、区が具体的な方針を示したことは評価します。
災害時の判断は、早ければよいだけではありません。子ども、保護者、教職員、学童や保育の職員の誰か一人に負担を押しつけず、それぞれの安全と暮らしを守る仕組みにすることが大切です。
今回の方針が現場で本当に機能するのか。保護者の声や実際の運用を確認し、必要な改善を練馬区議会でも引き続き求めていきます。

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