2026/6/9
6月9日の本会議では、吉田新区長の区政運営方針について、各会派からの一般質問(一日目)が行われました。新区長は、区民・区議会・職員の声を聞き、政策に反映すること、前区政から継承すべきものは継承し、見直すべきものは見直すこと、民間企業での経営経験を活かして財政運営に取り組むことを基本姿勢として示しました。質問に対して区長自らがこれほど丁寧に答弁するのはこれまで見られなかったこと、また議場の緊張感も今までとは明らかに違うものでした。
選挙中の給食に関する発信、「完全無党派・完全無所属」という表現、美術館・図書館再整備の白紙化、公約の財源などについて、厳しい指摘がありました。給食費をめぐる発信については、区長が認識の誤りを認め、SNSで訂正し、当該投稿を削除したと説明しました。
区長は、文化芸術の重要性を認めたうえで、再整備に見込まれる経費が高額であるとして、現在の建物を有効活用する方向を示しました。今年度、建物の老朽化やバリアフリーなどの現況調査を行い、対応策を検討します。クラウドファンディングの寄付については、寄付者へ個別に説明し、取り扱いの意向を確認するとされています。
学校統合・再編について、区長は住民理解や合意形成が不十分だったとの声を受け止め、いったん立ち止まり、各校の現状や課題を整理したうえで、地域の声を丁寧に聞く方針を示しました。
都市計画道路については、交通・物流、防災の観点から必要性を認めつつ、これまで区民への説明や対話が十分だったかを課題として示しました。補助135号線・232号線については、交通量調査や沿道拡幅の可能性を検証するよう指示したとされています。検証結果や地域の状況を踏まえ、今後の方向性を示し、住民の意見を聞く方針です。
大江戸線延伸については、区長自ら国や都に働きかけ、延伸地域のまちづくりや基金の積み増しを進める考えが示されました。仮称大泉学園町駅については、新座市民の利用も見込まれることから、バス路線再編や駅前施設整備で新座市と連携する方針です。
東京都の第1子保育料無償化などの影響で、1歳児の待機児童が21人発生し、そのうち17人が大泉地域に集中しています。区は、子ども・子育て支援事業計画の見直しを今年度に前倒しし、待機児童が生じた地域を中心に定員確保とサービス拡充を検討します。
公約実現に向けて、区長は全事業の効果や必要性を検証し、施策の優先順位を見極める考えを示しました。ふるさと納税による住民税流出は今年度約64億円と見込まれ、これまで実施してこなかった返礼品導入も含めて選択肢を排除せず検討するとしています。
今日の本会議では、吉田新区長が掲げる「区民の声を聴く区政」の方向性が示される一方で、給食に関する発信や公約の財源、美術館白紙化の説明責任などについて厳しい指摘がありました。これほど丁寧に区長自らが答弁に立ったのは前区政では見られなかったこと。また、議場での緊張感もこれまでとは違うものでした。新区長の誕生によって、区政は大きく変わり始めています。

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