2026/8/19

「公園で遊びたい」「放課後、安心して過ごせる場所がほしい」――しんじゅく若者会議で、小・中学生から率直な声が上がりました。
2028年度から始まる新たな基本構想・総合計画に、この声をどう位置づけるか。
新宿区基本構想審議会委員として、いま、審議会へ提出する意見の検討を進めています。
新宿区議会議員・新宿区基本構想審議会委員の川村のりあきです。
私は「区長と話そう~しんじゅくトーク~」の8会場すべてに足を運び、地域ごとに異なる暮らしの課題や、区民の皆さんの率直な声を伺ってきました。
今回紹介したいのは、新宿で暮らす小学生・中学生の声です。
2026年7月18日、新宿区役所で「しんじゅく若者会議」が開催されました。小・中学生の部のテーマは、「みんなで一緒に考えよう!20年後のしんじゅく」です。
私も会場で傍聴しました。
子どもたちから出された意見は、交通、公園、学校、居場所、防犯、多文化共生など、日々の生活に根ざした具体的なものでした。
子どもたちは「未来の主役」であるだけではありません。今を新宿で暮らす一人の住民であり、まちづくりについて意見を表明する大切な当事者です。
今回は、若者会議で聞いた小・中学生の声と、その声を2028年度から始まる新たな基本構想・総合計画へどうつなげていくのか、私の現在の検討状況をご報告します。
※以下の発言は、傍聴時のメモをもとに趣旨を整理して紹介しています。
小学生が語った「新宿の好きなところ」
小学生からは、新宿の便利さや楽しさを挙げる声が相次ぎました。
・電車が多く、いろいろな場所へ行きやすい
・新大久保などで多様な食文化を楽しめる
・お店が多く、欲しいものを身近に買える
・学校の給食がおいしい
課題に目が向きがちな中で、子どもたちは新宿の魅力を素直に見つけ、言葉にしていました。
その一方で、公園の利用ルールについては、切実な意見が出されました。
「公園で遊びたい」――一律禁止ではなく、できる方法を考えて
小学生からは、次のような趣旨の声が出されました。
・昼間に公園で遊んでいても「静かにしなさい」と言われる
・以前はできたボール遊びが、今はできなくなっている
・近隣区にはボール遊びができる公園があるのに、新宿区には少ない
・小さな子どもや高齢者が利用する場所と分けて、ボール遊びができる場所をつくってほしい
子どもたちは、単に「自由に遊ばせてほしい」と訴えたのではありません。
公園を利用するほかの方の安全にも配慮しながら、エリアや時間を分けるなど、ボール遊びができる方法を具体的に提案していました。
すべてを一律に禁止するのではなく、安全を確保しながら「どうすればできるか」を、子どもたちと一緒に考えることが必要です。
現在、政策実現プラットフォーム「issues」で、ボール遊びができる公園について意識調査を行っています。
▼皆さんのご意見をお聞かせください
https://the-issues.jp/topics/aaF7pv325ShQ8sZyfa9t
中学生から出された「放課後に過ごせる場所がない」という声
中学生からは、放課後の居場所について具体的な意見が出されました。
・部活動に入っていないと、放課後に校庭や体育館を利用しにくい
・中高生が気軽に過ごせる場所が少ない
・図書館では静かにしなければならず、友達と話しながら勉強できる場所がない
・友達同士で教え合ったり、相談したりできるスペースがほしい
年齢が上がるにつれ、安心して集まれる場所の選択肢が少なくなるという課題があります。
静かに勉強する場所だけでなく、友達と話したり、教え合ったり、何もしないで過ごしたりできる場所も大切です。
中高生の声を直接聞きながら、学校、児童館、図書館、地域センターなどの活用方法を考える必要があります。
暗い住宅街、ポイ捨て、分かりにくい地下道
子どもたちは、自分たちの遊び場や居場所だけでなく、地域全体の安全や環境についても考えていました。
・駅の近くは明るいが、住宅街に入ると暗く、夜道が怖い
・たばこの吸い殻やごみのポイ捨てを減らしたい
・学校や地域で、楽しみながら参加できる清掃活動を行ってはどうか
・新宿駅の地下道が複雑なので、階層の違いも分かる案内図がほしい
「住宅街が暗い」という声は、街路灯の設置本数だけでは捉えられない、実際に歩いている子どもたちの生活実感です。
設備があるかどうかだけでなく、誰もが安心して歩ける明るさになっているかを、地域ごとに確認する必要があります。
「お互いの文化を学びたい」――子どもたちが示した多文化共生
外国にルーツのある友達との関係についても、印象的な意見がありました。
・ただ同じ学校で過ごすだけでなく、お互いの国や文化について学びたい
・一方的に日本の文化を教えるのではなく、互いの文化を学び合いたい
・誰もが対等に過ごせる学校にしたい
これは、多文化共生を「外国人への生活ルールの周知」だけで考えるのではなく、互いを知り、対等な関係をつくる学びとして捉える提案です。
外国にルーツを持つ人も、新宿で暮らし、地域をともにつくる生活者です。多文化共生を、観光やにぎわいづくりだけではなく、人権、教育、地域参加の視点から位置づける必要があります。
若者と高齢者が「教え合う」多世代交流
世代間交流についても、子どもたちから興味深い提案がありました。
・高齢者から昔の新宿の様子や生活の知恵を教えてもらう
・若者から高齢者へ、スマートフォンの使い方を伝える
・特殊詐欺の被害を防ぐ方法を一緒に学ぶ
どちらかの世代が一方的に支えるのではなく、それぞれの経験や得意なことを生かす関係です。
互いに教え合う双方向の交流は、地域のつながりを育てるうえでも大切な提案だと感じました。
正式な意見提出に向け、皆さんの声を集めています
7月27日に開催された第2回新宿区基本構想審議会では、2028年度から始まる新たな基本構想・総合計画に向け、区から基本政策の体系案が示されました。
私は現在、しんじゅくトークの8会場で伺った声や、若者会議で聞いた小・中学生の意見を整理し、審議会へ提出する意見を検討しています。
現在は、正式な意見を提出する前の段階です。
正式な意見をまとめる前に、区民の皆さんからさらにご意見を伺い、その内容を反映させたいと考えています。
若者会議で出された声を踏まえ、特に次のような論点を盛り込みたいと考えています。
1.子どもが可能な限り自由に遊べる公園へ
千代田区の「子どもの遊び場に関する基本条例」では、区立公園や児童遊園などについて、運用方法を工夫し、子どもが可能な限り自由に遊べるよう配慮することを区の施策として定めています。
新宿区でも、一律禁止を前提とせず、時間や場所を分ける、安全ネットを設置するなど、地域の実情に合わせて遊べる環境を整えることを、意見に盛り込みたいと考えています。
▼千代田区「子どもの遊び場に関する基本条例」
https://www.city.chiyoda.lg.jp/koho/kosodate/kaigi/asobiba.html
2.中高生が安心して過ごせる居場所を
静かに勉強する場所だけでなく、友達と話したり、教え合ったり、落ち着いて過ごしたりできる場所が必要です。
学校、児童館、図書館、地域センターなどの活用方法を、中高生の声を聞きながら見直すことを、意見に盛り込みたいと考えています。
3.学校設備の故障に迅速に対応できる仕組みを
子どもたちからは、学校の冷水機や空調設備などの故障についても声が出されました。
学校現場が修理を求めやすく、教育委員会と区が迅速に対応できる、分かりやすく柔軟な予算・修繕体制の整備を、意見に盛り込みたいと考えています。
4.多文化共生を教育・人権・地域参加の視点から
外国にルーツを持つ区民も、共に新宿で暮らし、地域をつくる生活者です。
子どもたちが提案した「互いの文化を学び合う」という視点を大切にし、多文化共生を教育、人権、地域参加など、計画全体に関わる課題として位置づけることを検討しています。
5.住宅街を含めた「日常の安心」を計画に
駅前や繁華街だけでなく、住宅街の暗い道、空き家、騒音、ごみ出しなど、暮らしに身近な課題への対応も欠かせません。
街路灯の点検や空き家対策など、「日常の安心」が政策体系の中で見えにくくならないよう、意見をまとめていきます。
意見を出す前に、皆さんの声をお聞かせください
子どもたちから意見を聞くだけで終わらせず、寄せられた声に区がどう応え、計画や事業をどう変えていくのかを示すことが必要です。
20年後の新宿を考えるのであれば、その20年を実際に生きていく子どもたちの声を、計画の中心に据えることが大切です。
私は基本構想審議会委員として、これから提出する意見をよりよいものにするため、引き続き皆さんの声を伺います。
公園、子どもや若者の居場所、学校設備、多文化共生、地域の安全などについて、身近な経験やご提案をぜひお寄せください。
■ これまでの歩み
・2026年7月18日:新宿区役所で「しんじゅく若者会議」開催。小・中学生の部のテーマは「みんなで一緒に考えよう!20年後のしんじゅく」
・2026年7月27日:第2回新宿区基本構想審議会で、2028年度から始まる新たな基本構想・総合計画の基本政策体系案が区から示される
・現在:しんじゅくトーク8会場の声、若者会議で聞いた小・中学生の声を整理し、審議会へ提出する意見を検討中
・現在:政策実現プラットフォーム「issues」で、ボール遊びができる公園について意識調査を実施中
■ あわせて読みたい
【皆さまの声を区政へ】花火・ボール遊び・シェアサイクル――3つの意識調査が始まりました
https://go2senkyo.com/seijika/15271/posts/1472271
若者会議や学童保育の懇談で出された声、ボネクタの記事に寄せられた反響をもとに、3つの政策公聴トピックを紹介しています。
【基本構想審議会】8会場で伺った区民の声をもとに6つのテーマ――提出前に、ご意見をお聞かせください
https://go2senkyo.com/seijika/15271/posts/1453651
しんじゅくトークの8会場で伺った声をもとに、基本構想審議会へ提出する意見の6つのテーマを整理した記事です。
「しんじゅくトーク 全部行ってみた」シリーズ
① 若松地区編 https://go2senkyo.com/seijika/15271/posts/1418106
② 角筈地区編 https://go2senkyo.com/seijika/15271/posts/1419114
③ 大久保地区編 https://go2senkyo.com/seijika/15271/posts/1419089
④ 榎町地区編 https://go2senkyo.com/seijika/15271/posts/1420319
⑤ 戸塚地区編 https://go2senkyo.com/seijika/15271/posts/1422234
⑥ 四谷地区編 https://go2senkyo.com/seijika/15271/posts/1431728
⑦ 落合第二地区編 https://go2senkyo.com/seijika/15271/posts/1433348
⑧ 箪笥地区編 https://go2senkyo.com/seijika/15271/posts/1452559
地域によって課題は異なりますが、どの会場にも共通していたのは、暮らしの中で感じていることを新宿区の将来計画へ反映してほしいという願いです。若者会議で出された子どもたちの声とあわせて、基本構想審議会での議論につなげていきます。
■ 皆さんの声をお聞かせください
「公園でもっと自由に遊びたい」
「放課後、安心して過ごせる場所がほしい」
「学校の設備がなかなか直らない」
「外国にルーツのある友達ともっと交流したい」
「夜道が暗くて心配」
子どもたちだけでなく、皆さんの身近な経験やご提案もぜひお寄せください。寄せられた声を、今後の議会質問や政策提案につなげていきます。
2026年度 第21回 新宿区政アンケート
皆さんから寄せられる声を、今後の議会質問や政策提案につなげていきます。
■ ご意見・ご相談
公式LINE:@819zzafp
https://line.me/R/ti/p/@819zzafp
YouTubeチャンネル
https://www.youtube.com/@日本共産党新宿区議会
川村のりあき(川村範昭)
日本共産党新宿区議会議員(6期目)
「区民のためなら、あきらめない」
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