2026/8/13

前回の**【哲学堂公園①】「区が決めたから仕方ない」から全面中止へ――3,300筆の署名と住民の力**には、多くの反響をいただきました。ありがとうございます。
しかし、哲学堂公園の物語は、計画を中止に追い込んで終わりではありませんでした。
守った経験は5年後――。
都心のもう一つの大切な緑、神宮外苑を守る取り組みへとつながっていきます。
新宿区議会議員の川村のりあきです。
今回は、2018年に中止となった哲学堂公園再生整備基本計画の「その後」と、そこで得た経験が神宮外苑の樹木伐採問題にどうつながっていったのかをお伝えします。
哲学堂公園では、再整備計画を止めた後、新たな段階が始まりました。
名勝という位置づけを踏まえ、行政が自由に開発を進めるのではなく、保存を前提に考える仕組みが重みを持つようになりました。
さらに、保存活用計画づくりには区民委員も参加。
つまり、
「行政が決める公園」から「住民も参加して守る公園」へ。
そして私は、この哲学堂公園での経験を、
「哲学堂の緑を守ったように、神宮外苑の緑を守る」
という新たな取り組みへつなげていきました。
2018年に中止に追い込まれた「哲学堂公園再生整備基本計画」。
それで公園をめぐる動きが終わったわけではありませんでした。
2023年1月、私は「哲学堂公園利用者懇談会」に参加しました。
会場となった哲学堂公園・霊明閣には、用意した資料が足りなくなるほど多くの方が参加していました。
そこで報告されたのは、大きく3つでした。
① 名勝指定を踏まえ、区が自由に開発計画を進められない仕組みになっていること
② 保存活用計画を検討するなかで、区民委員が樹木保存のために力を尽くしていること
③ 検討委員会を傍聴し、住民が計画づくりを見守ることの重要性
2018年当時との違いは明らかでした。
哲学堂公園は、2009年に名勝に指定されています。
しかし、2018年の再整備計画をめぐっては、行政の進め方について大きな問題がありました。
私は当時、東京都や文部科学省の担当者にも直接確認し、中野区が住民に説明していた内容との食い違いを明らかにしました。
それから5年。
2023年には、名勝という位置づけが、
行政が自由に開発を進めることへの制度的な「盾」
として重みを持つようになっていました。
さらに大切なのは、行政だけで計画をつくるのではなく、区民委員が計画づくりに参加していることです。
私は当時、こう報告しました。
「区政が変わり、住民参加が貫かれれば、神宮外苑でも100年かけて育った樹木を守ることができる」
哲学堂で起きた変化を、次の場所でも生かしたい。
その思いが、神宮外苑へつながっていきます。
その約2か月後。
2023年4月、哲学堂公園の桜は今年も満開になっていました。
5年前、大量の樹木伐採を伴う計画にストップをかけたことで、この環境が残りました。
私はそのことを喜ぶと同時に、新宿区で起きている別の問題を報告しました。
神宮外苑の再開発と樹木伐採問題です。
哲学堂公園では、
「区が決めたことを変えるのは難しい」
という声もありました。
それでも、住民の皆さんはあきらめませんでした。
署名を集める。
行政と交渉する。
議会で取り上げる。
東京都や国にも直接確認する。
そして、区長選挙でも民意が示される。
さまざまな力が重なり、最後には計画そのものが変わりました。
だから私は、神宮外苑についても、
「もう決まったことだから仕方ない」とあきらめる必要はない
と考えました。
そして、
「哲学堂の緑を守ったように、神宮外苑の緑を守る」
と訴えました。
2023年4月18日の区議会議員選挙の第一声でも、私は神宮外苑の問題を取り上げました。
坂本龍一さんが最期の手紙で、神宮外苑の緑を守るよう訴えていたことにも触れながら、哲学堂公園での経験について話しました。
私は、緑あふれる落合が大好きです。
哲学堂公園で樹木を伐採する計画が突然持ち上がったときも、住民の皆さんと一緒に署名を集めました。
私自身も、「哲学堂公園広場と緑を守る会」から依頼を受け、哲学堂公園で署名活動に立ちました。
さらに新宿区議会で取り上げ、東京都や国にも直接確認しました。
そして住民の皆さんの運動や、自然保護に取り組む皆さんの調査・発信、行政との交渉、選挙で示された民意など、さまざまな力が積み重なり、計画を止めることができました。
だからこそ、
哲学堂で得た経験を、神宮外苑でも生かしたい。
その思いは今も変わりません。
▶ 動画|2023年4月18日 川村のりあき第一声より「神宮外苑」
https://www.youtube.com/watch?v=cdDmgkIANqU
神宮外苑については、その後も新宿区議会で追及を続けています。
そこで明らかになった問題の一つが、
新宿区と事業者との重要な協議が、記録の残らない「口頭だけ」で行われていた
ということです。
大規模な再開発です。
多くの樹木の扱いにもかかわります。
将来の新宿のまちの姿を左右する問題でもあります。
それにもかかわらず、
「いつ」
「誰が」
「事業者と何を話したのか」
を後から十分に検証できない。
私は、この問題を議会で取り上げました。
ここから先は、ぜひ神宮外苑シリーズでご覧ください。
【議会報告】神宮外苑再開発①〜口頭だけの協議⁉
https://go2senkyo.com/seijika/15271/posts/1391603
【議会報告】神宮外苑再開発②〜やり取りの裏側
https://go2senkyo.com/seijika/15271/posts/1391677
神宮外苑再開発①「口頭だけの協議⁉」
https://www.youtube.com/shorts/5VK7b41ZBPI
神宮外苑再開発②「やり取りの裏側」
https://www.youtube.com/shorts/mQ2iNp0qmGo
もちろん、哲学堂公園と神宮外苑では、場所も事業主体も計画内容も異なります。
単純に同じ問題として扱うことはできません。
しかし、私が共通して大切だと思っていることがあります。
それは、
「決まったことだから仕方ない」で終わらせないこと。
行政の説明に疑問があれば、資料を調べる。
住民の声を聞く。
必要なら東京都や国にも確認する。
そして議会で問う。
哲学堂公園では、その一つひとつの積み重ねが計画を動かしました。
哲学堂公園についても、
「計画が中止された。よかった」
で終わりではありません。
保存活用計画に、実際にどこまで樹木保存が反映されるのか。
住民参加が形式だけのものになっていないか。
名勝という仕組みが、本当に緑を守るために機能しているのか。
これからも見続ける必要があります。
大切なのは、
「止めること」だけではなく、「守り続ける仕組みをつくること」
です。
これは、新宿区のまちづくりにも共通することだと思います。
2017年10月、突然の計画発表。
住民説明会での反発。
3,300筆の署名。
「哲学堂公園広場と緑を守る会」など住民の皆さんの活動。
自然観察や自然環境の調査。
行政との交渉。
新宿区議会での質問。
東京都・国への確認。
そして区長選挙で示された民意。
2019年、計画は中止となりました。
そして2023年。
哲学堂公園は、住民参加による保存活用計画づくりという新しい段階へ進みました。
その経験は今、
神宮外苑へ。
一つの地域で得た経験が、次の地域の緑を守る力につながっています。
哲学堂公園で私が学んだことがあります。
行政の計画は、行政だけのものではありません。
その地域で暮らす人。
公園を利用する人。
子どもたち。
そして将来、その環境を受け継ぐ人。
さまざまな人の声を聞きながらつくるべきものです。
だから私は、
「もう決まったことだから」
と言われても、そこで終わりにはしません。
事実を調べる。
住民の声を聞く。
議会で問う。
必要なら、計画そのものの見直しを求める。
そして一度守ったものについても、その後を見続ける。
哲学堂公園で学んだこの姿勢を、
神宮外苑でも、新宿のまちづくりでも貫いていきます。
2017年10月
哲学堂公園再生整備基本計画が発表
2017〜2018年
住民による3,300筆の署名
私も哲学堂公園で署名活動に参加
自然観察・調査・情報発信
行政との交渉
新宿区議会で質問
東京都・国へ直接確認
2018年6月
中野区長選挙
2018年10月
「建築計画のお知らせ」看板撤去
2019年
再整備計画の中止へ
2023年1月
哲学堂公園利用者懇談会に参加
住民参加による保存活用計画づくりへ
2023年2月
神宮外苑の樹木伐採問題について、新宿区長への申し入れなどを実施
2023年2月28日
新宿区長が事業者から提出された伐採許可申請を許可
2023年4月
「哲学堂の緑を守ったように、神宮外苑の緑を守る」と決意を表明
その後も
新宿区議会で神宮外苑再開発を継続して追及
【哲学堂公園①】「区が決めたから仕方ない」から全面中止へ――3,300筆の署名と住民の力
https://go2senkyo.com/seijika/15271/posts/1466569
今回の記事は、その続編です。
①では、
「どうやって計画を止めたのか」
②では、
「守った後、どうなったのか。そして神宮外苑へどうつながったのか」
をお伝えしています。
ぜひ①から続けてお読みください。
【議会報告】神宮外苑再開発①〜口頭だけの協議⁉
https://go2senkyo.com/seijika/15271/posts/1391603
【議会報告】神宮外苑再開発②〜やり取りの裏側
https://go2senkyo.com/seijika/15271/posts/1391677
新宿御苑への汚染土持ち込み計画――1年越しでストップさせた話
哲学堂公園。
神宮外苑。
新宿御苑。
それぞれ事情は違います。
しかし共通しているのは、
「住民に十分知らされているのか」
「行政の説明は十分なのか」
「住民の声が計画に反映されているのか」
という問題です。
ぜひ、あわせてご覧ください。
「身近な公園や緑が心配」
「知らないうちに再開発が進んでいる」
「もっと住民に説明してほしい」
「この場所、この木を残してほしい」
そんなことがありましたら、ぜひお聞かせください。
皆さんから寄せられる声や情報が、私が現場を調べ、議会で取り上げる出発点になります。
📝 2026年度 第21回 新宿区政アンケートはこちら
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FAX:03-3950-8893
川村のりあき
日本共産党新宿区議会議員
「区民のためなら、あきらめない」
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