2026/8/1
8月です。解散総選挙から半年が経過しました。必死になって活動を続けています。国民のための政策、政治を実現しなければなりません。
1)人間らしさとAI
AIが急速な勢いで、私たちの社会に組み込まれています。
AIは、もはや一部の専門家だけの技術ではありません。日常生活や仕事、行政、教育、医療、産業など、社会のあらゆる分野で活用が進んでいます。最近では、AIが学習塾に代わる存在になりつつあるとの報道もあります。
「AIをどう使うか」という議論は盛んになってきました。しかし、「AIによってどのような社会を目指すのか」という議論は、まだ十分とは言えません。
これはDX(デジタルトランスフォーメーション)にも共通していた課題です。
DXとは、デジタル技術を活用して、仕事の進め方や組織、サービスそのものを変革し、新たな価値を生み出すことです。単に紙を電子化したり、手続きをオンライン化したりするだけでは「デジタル化」にすぎません。DXの本質は、デジタル技術を手段として、社会や組織のあり方そのものを変革することにあります。
しかし、「DX」の名の下で、本来目指すべき姿が十分に議論されないまま、単なるデジタル化に終始している例は少なくありません。自治体業務の標準化も、その一例かもしれません。効率化は重要ですが、それだけで住民サービスが向上するとは限りません。本来は、「どのような行政を実現したいのか」という目的が先にあるべきです。
地域づくりや観光も同じです。観光客を増やし、人やモノの流れを活発にすること自体が目的ではありません。地域の人々が安心して暮らし、誇りを持ち、次の世代が住み続けたいと思える地域をどうつくるのか。この議論があって初めて、地域づくりや観光のあり方が見えてきます。
年単位どころか、月単位、極端に言えば週単位で進化するAIだからこそ、単にその利便性に浸るだけではなく、「どのような社会を目指し、そのためにAIをどう活用するのか」を議論することが不可欠です。その議論を十分に行わなければ、AIの急速な進化と普及によって、人間がAIに過度に依存し、AIに振り回される社会になりかねないと私は危惧しています。
例えば、次のような問いが重要です。
・AIによって、人々がより豊かで幸せに暮らせる社会になるのか
・AIが生み出す利益は、一部の企業だけでなく社会全体に行き渡るのか
・AIによって仕事が変わる中で、人間はどのような役割を担うのか
・個人情報やプライバシーをどのように守るのか
・AIによる判断を誰が監督し、最終的な責任を負うのか
・AIを民主主義や地域社会の発展にどう生かすのか。
AIは目的ではなく、あくまでも手段です。大切なのは、効率化だけを追い求めることではありません。人間の尊厳を守り、一人ひとりが安心して暮らせる社会を実現するためにAIをどう活用するのか。その理念や価値観を社会全体で共有することが求められています。
技術の進歩に制度や倫理が追いつかなければ、AIは豊かさを生み出す一方で、格差や分断を拡大する可能性もあります。だからこそ今、必要なのは、「AIをどう開発し活用するか」だけではなく、「AIとともにどのような社会を築くのか」を真剣に議論することです。
私が目指したいのは、AIによって単に仕事が効率化される社会ではありません。一人ひとりの尊厳が尊重され、人間がより深く考え、他者を思いやり、自分らしい人生を主体的に選択できる社会です。
そして、この考え方はAIに限ったことではありません。政治や経済、DXなど、あらゆる政策や技術は、人間の幸せのためにあります。目指すべきは、一人ひとりの尊厳が守られ、人間が人間らしく生きられる社会です。その理念は、時代が変わり、技術がどれほど進歩しても変わることのない、社会の基本であると私は考えています。
こうした議論を早急に深化させなければなりません。
さあ今日も、ブレずに曲げずに、確実に前進します。
【26年8月1日 その6914『逢坂誠二の徒然日記』8611回】
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