
3月17日公開の「選挙ドットコムちゃんねる」では、高市早苗総理が2018年に議院運営委員長を務めていた時代に掲げた「幻の国会改革試案」を取り上げ。根回し不足で各党から反発を受け、撤回に追い込まれたこの案が、現在の自民・維新連立の呼び水となった!?長年永田町を取材してきたMCの毎日新聞・田中裕之記者と政治ジャーナリストの今野忍記者の2人が、高一総理の国会合理化への思いやその舞台裏を解説します!
今野記者: (今日のテーマ)「高市試案」ですけども、だからこれいつ頃?
MC田中記者: これはね、2018年10月ですね。
今野記者: あ、もうその頃か。だから高市総理が議運委員長(議院運営委員長)だった頃だ。
MC田中記者: そう、安倍政権で高市さんが総務大臣の後かな。その時に、あの、安倍さんがその「女性活躍」の人事の一環で高市早苗議運委員長、野田聖子予算委員長につけたんです。それ両方とも女性初で。で、そもそも議院運営委員会や議運委員長って何かって説明すると、『議院運営委員会』というのは国会の運営について与野党で協議して決める。
今野記者:だから本会議をいつやるかとか、あの予算委員会から、要はスケジュールを決める委員会ですよね。
MC田中記者: あと、国会の運営の仕方、ルールとかも決める。

今野記者:だから「ここで水飲んでいい」とか、それ全部議運が決めるんだよね。
MC田中記者:だから、他の委員会より格が高いんですよ。
今野記者:ちょっと部屋も立派だもんね。
MC田中記者: 部屋も立派だし。天皇陛下の退位の特例法も議運で審議した。特別な委員会が必要だって言って議運がやったんですよ。
(議院運営委員会の委員長の)議院運営委員長も国会の中では議長、副議長に次ぐナンバー3なんだよね。だから、かなり良いポジションだったんですよ。女性初だったと記憶してます。
それで、その時にその高市さんがやろうとしたことがありました。「議院運営委員長として実現を目指す事柄」っていうのを、高市さんが(文書は)2018年10月24日付けですけれども、25日に超党派の勉強会で出したんですよ。で、高市さんらしいんですけど根回ししてなかったんですよ。

今野記者: だから「幻の高市試案」なんだよね。
MC田中記者: そうそう。野党に反発を受けて。議院運営委員長って中立が非常に求められるから、これ撤回したんですけど。高市さんが国会改革しようとした志があったっていうのが……
今野記者:今に繋がるよね。なんでこれを今日出したかって言ったら、今の高市総理の頭の中がよくわかるんだよね。国会審議を短くしたり、年度内成立にこだわったり
MC田中記者: 合理化しようっていう意思は当時からおありになったんでしょう。
今野記者: そう。だから、あの、いきなり出してみんな「なんじゃこりゃ」ってなって。でも本人は「何が悪いの?」「私、なんか悪いことした?」みたいな感じで(笑)。本当に今と変わんないんだよね。根回しはしない人だからね。
MC田中記者: だから、国会審議を短縮しようと高市さんがしてるでしょ。それは確かに一理あるんですよ。一方で、審議は充実した方がいいんだけれども、じゃあ諸外国と比べると、例えばアメリカの大統領で言えば年1回の一般教書演説だけなんです。
今野記者: ああ、1回だよね。
MC田中記者: 定例的なものはね。緊急だったら別にいいんだけれども。で、定例的なもので、じゃあイギリスはどうだって言うと、首相が議員の質問に答えるっていうのをやってるのは週1回なんですよ。それに比べると、日本の総理大臣は国会に拘束される時間長いのは外国に比べて確かにある。それでやっぱ今週みたいに、トランプ大統領と日米首脳会談をやらなきゃいけない、「もう外交に集中してくれ」っていう週なんだけれども。今日も7時間、明日も7時間やって、首脳会談に臨むっていう今週はかなりハードなはずなんですよ。
今野記者:これで寝不足でさ、フラフラ状態でさ、この世界が注目する日米首脳会談でしょ。
MC田中記者: 本来は、今週はそれに集中しなきゃいけなくて。年度内成立をやるためには今日からこのハードスケジュールこなす必要があったんだけれども。一方で、じゃあ国益を考えた時に何が一番重要かって考えたら、多分トランプとの日米首脳。

今野記者: いや、間違いなくそう。だからそこは考えた方がいいよね。別に国会審議が大事じゃないと言いたいわけじゃないんだよね。大事なんだけど、やりようというかスケジュールがある。総理大臣は国会で説明するのも大事だけど、外交も大事だから。
MC田中記者: そう、今週は間違いなく外交なんだよ。
今野記者: 今週は外交だよね。もっと言ってしまうと、これ31日にマクロン大統領が来るんだよね、あと、インドネシアの大統領も来る。どれも結構大事な国じゃん。
MC田中記者: うん。
今野記者: そう。で、これに関してあれだよね。だから、これによって「今の自民と維新の連立が始まった」と言っても過言ではないんです。
MC田中記者:じゃあその話は後ほど行くとして。ちょっと中身を(紹介します)。高市さんがどういうことをこの当時主張してたかというと、「ペーパレス化の一層の推進」。今その(国民民主党代表の)玉木(雄一郎)さんとか言うけれども、「タブレットを本会議場に持ち込めない」とかそういうのあるじゃないですか。
今野記者:本当だ。「タブレット(の貸与が)前提」って書いてあるもんね。
MC田中記者:そう、そう。すごい細かなことなんだけれども、国会って品位を重んじて「なんでタブレットが品位ないのか」っていう理由がちょっとよくわかんないんだけれども。
MC田中記者: そう。一方でなんかこの前の衆議院本会議、あの金曜日に「国会改革が進みました」って言って「AIによる点呼」ってのをやったんです。
今野記者: やったね。なんだっけ?太郎と花子じゃないけど、なんか(笑)。
MC田中記者: 坂本(哲志)委員長の解任決議の時に、AIの自動音声で、なんかすっごい早いやつ。
今野記者: 早かったよね!あれやっぱ早いよね。みんな間に合ったの?
MC田中記者: いや、間に合ってないよ。だってそれで起立して、みんな木札を入れるところに行くでしょ。あまりに早すぎて、もう渋滞が起きてましたからね。
今野記者: そもそもあれはAIなの?本当に。ただの、自動音声じゃない?俺「AI、AI」って言うけど、ただ名前を読み上げてるだけで、明らかにさ、ペースも全く一定でみんな追いついてないし。
MC田中記者: 「おい、おい、おい」って感じで。ほら、AIだったら「混んでたらちょっと間隔を空けましょう」とかいうのが全くなくて。
今野記者: もっと言っちゃえばさ、AIを使ったら今なのかって話だよね。AIを使って、わざわざ座席から立って、木札を持って(投票に)行くわけでしょ。 何も変わってないじゃん。
MC田中記者: そう。AI使って木の札って意味わかんないよね。
今野記者: ギャグじゃん。だったら「押しボタン」とかでいいじゃん。
MC田中記者: 押しボタンも高市さん書いてあるんですよ。
今野記者:そう、だから結構先見の明あるよね。
(中略)
MC田中記者: で、この時に、維新の野党側の理事の1人だったのが
MC田中記者・今野記者:遠藤敬さん。
MC田中記者:今の総理補佐官。
今野記者: 去年の10月に、高市自民総裁に「大丈夫か?」ってメールしたんだよな。ちょっと心配になったからね。「公明党が離脱する」と読んだ遠藤さんがメールしたら、すぐ高市さん電話かけてきて、「国民民主党とやるんじゃないのか」と遠藤さん言ったら、「いやいや、そんな風に報道が勝手に書いてるだけで、維新はどうなの?」って言ったら、「いや、維新は政策本位だから。確かに(総裁選で高市氏と争った)小泉進次郎さんとやってたけど、別にあんただからノーってわけじゃないよ」って言ったら、一気にその次の日から、高市・遠藤・藤田で赤坂宿舎で会談始まって、その1週間ぐらいで連立政権になっちゃった。

MC田中記者: その橋渡し役の遠藤さんと、距離を縮めたのがこの「高市試案」な訳ですよ。
今野記者:この時はあれでしょ、だからみんな怒って「なんじゃこりゃ」ってなったのを、遠藤さんが「まあまあまあ」と。で、高市さんはあの性格だから「なんでみんな怒ってるの?」みたいな(笑)。「私の改革案の何が悪いの?」って。で、遠藤さんが「いや、改革案が悪いんじゃなくて、あなたが急に出したから怒ってるんだよ」って諭して。遠藤さんはそこでちょっと、手を差し伸べたから、高市さんは結構それに感謝して、そっから定期的にご飯を食べるようになったんだよね。その関係があって、今回の連立に繋がってるっていうね。
どこで何が幸いするか分かんない。高市さんが総理総裁になれたのはある意味「維新のおかげ」だからな。(中略)僕も、遠藤さんになんで高市さんにメールしたのかを聞いた時にこの話が出てきたの。よく覚えてたよ。「そもそも高市さんと遠藤さんって、何がきっかけでこんな近くなったんですか?」って聞いた時に、「いやいや、実はあの時、みんな怒っちゃったから、俺がフォローしたら高市さんの方から『遠ちゃんありがとう!』みたいになったって(笑)。
(中略)今あまりに外交も戦争も色んなことが起きちゃってて余裕ないんだけど、本当は国会改革しといたほうがいいよね、絶対に。選挙制度改革もそうだけどさ。定数削減とかより、俺よっぽど大事な気がする。
MC田中記者: 大事。自民と維新で国会改革やったほうがいい。
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