
12月10日公開の「選挙ドットコムちゃんねる」は、補正予算案の審議や議員定数削減の審議動向を取り上げます!選挙芸人の山本期日前氏と朝日新聞の今野忍記者が解説します。
山本期日前氏(以下、期日前氏):補正予算案について、今日(12月10日)国民民主さんが賛成に回るとか、あとは公明党さんの動きとか結構報道されていたと思うんですけども

今野忍記者(以下、今野記者):もう国民民主の玉木さんが今日(12月10日)記者会見で賛成しますって言ったんで、もう成立ですよね。
期日前氏:毎回国民民主が賛成するかどうかっていうのが今まで話題になってたじゃないですか。 それこそ前原誠司さんがどういう反応すんのかみたいな時期もあったじゃないですか。今回の賛成に関してはもう予想通り?
今野記者:予想通りです。だってガソリンの暫定税率が入ったじゃないですか。ガソリンの暫定税率が廃止されるのは12月31日。ガソリンが25.1円減税されるんですけど。ただ、いきなりやると途中でみんな買い控えしちゃうから、補助金で平準化させてんですけど、明日(12月11日)から事実上同じ状態になる。補助金で25円ガソリンを安くする、そうすると150円台になるんじゃないかって
期日前氏:僕、明日入れに行くんです。
今野記者:あ、俺先週入れちゃったんだ。家族のために待ちきれず、ちょっと悔しかったけど入れちゃった
期日前氏:で、明日からそれ(ガソリン減税)もあるし
今野記者:だから国民民主は賛成しますと。そうするとは衆院は元々ギリギリで自民党と維新で過半数あったけど参院が6議席足んなかったから、国民民主が賛成に回ったことで法案成立すると。これは高市さんが元々暫定税率やったのもそうだし、自賠責保険の会計を変えるっていうのも実は国民民主の玉木さんが言ってたやつも入れてんですよ。 事前に高市さんが送ってたアピールが功を奏したってことでしょうね
期日前氏:もう反対する理由がないというか
今野記者:玉木さんはちゃんとそれに応えたと。じゃあ年収の壁はどうなんだって皆さん思うけど、あれは税制なんでこれからなんですよ。これから税制大綱を自民党と維新がまず与党でやるから、そこに国民主も要望を入れて178万円にどれだけ近づけられるかっていうのをこれからやってくということなんです。
で、公明党は面白くて「組み替え動議」って出すんですね。 これよく地方議会でもあるじゃないですか。予算のこの部分には賛成するが、この部分には反対する。基金とかいっぱい積んでるとこはやめて、もうちょっと物価高対策に力入れましょうみたいなメニューを項目を変えて出す「組み替え動議」ってのをね。立憲民主党も出すんですけど公明党も出すから。立憲民主党さんはこれを出した上で多分反対するんです。これじゃあまだ物価高対策は不十分だとか、あと金額が18兆円、国債11兆円刷るから全体のパイが大きすぎる、無駄が多い放漫財政だって、多分反対する。で、公明党さんは組み替え動議出してこれじゃダメだって言うんだけど賛成するっていう謎の行動に出ると思うな
期日前氏:組み替え動議を出すメリットあるんですか
今野記者:意思を示す
期日前氏:国民向けに「納得してませんよ」とアピールできる?
今野記者:そう、僕たちの予算の方がいいはずだって。これやると、委員会で組み替え動議の審議ができるから、そこで我々はこれもやるんだとか。多分、公明党さんは今、2万円の現金給付が子ども世帯だけだから、おそらく年金生活者とか単身者とか、分かりやすく言うと支援者・支持母体の皆さんにもうちょっと広く給付がいくようなメニューを出すと思います
期日前氏:なるほど。本当は俺たちは子育て世代だけじゃなくて全員にやろうとしてたのに与党の自民党が潰してきたんだと言えるっていう

今野記者:それを公明新聞に書いてもらうことが大事
期日前氏:今までは、公明新聞に書けなかったんですよね。与党として賛成するわけだから。それが自由に意思を示すことができるっていう。これが連立を離れた一つの影響になってくる
今野記者:だから公明新聞の記者もストレスたまんないよね。 健全だよね。 「不十分だ」って思いの丈を書けるから
期日前氏:維新に関してはもちろん賛成でってところで
今野記者:そう、だからもう法案の成立可能性はもうほぼ100%。これで経済対策は通るでしょ
期日前氏:議員定数の削減が今臨時国会の中でも注目されているポイントになっておりまして。 これは成立するんですか?

今野記者: いや、僕は成立可能性を30~40%に落としましたよ。ちょっとずつ減らしてきてる。 結論から言うと、もうちょっと低くても良かったかなって。だってさ、あと1週間でまだ審議入りしてないんだから。 なんで審議入りしないかって言うと、基本平行線なんですけど。この法案は本会議から付託して政治改革特別委員会ってとこで審議しないといけないですよね。ただ、その委員長が立憲民主党なんですよ。立憲さんは何をおっしゃってるかっていうと、これある意味正論でもあんだけど、企業・団体献金が先だと。政治改革特別委員会だから別に議員定数削減だけじゃなくて政治改革案件が全部ここの特別委員会になっちゃうんですよ。例の自民党の政治資金の不記載事件を境に出てきた政治資金規制法の改正とかの法案が先に3つ出てんですよ
1つは国民民主党さんと公明党さんが出してる「受け手規制法案」。自民党の7700ある政党支部まで全部どこにでも献金できる出口を塞いで、受け皿を政党本部と都道府県の1つの支部だけにするってんでね。 これと自民党は自民党で、「公開透明法案」って出してて、オンラインで政党支部が政治資金収支報告書を出すんだったら献金を認めますよって法案。あと、自民党と維新でも第三者の有識者会議作りましょうって法案と、3つ法案が出てて。維新はね、この政治資金問題も大事なの分かるからこれをやりつつこっちの定数削減も同じ委員会で同時にやってほしいって言ってんだけど、立憲民主党と国民民主党も今回は「政治とカネ」、企業・団体献金が先だろう、定数削減はその後だって言って。もう1週間しかないのに野党はもう精一杯引き延ばそうとしてるから。こっちは参考人質疑もやって自由討議もやって、さらに法案の修正も必要だっていうフルスペックで言ってるから。もう時間切れは間違いないんですよ。 こうなってくると、基本的にこの政治改革特別委員会の主導権は野党が持ってるわけだから、ちょっと法案は難しい

期日前氏:先入れを先に審議しましょっていうのは原則だっていうお話だと思うんですけど、例外はないんですか?
今野記者:いや、なくはない。決めるのは議会運営委員会。「議運」っていう、要は議会のどの法案をどういう順番でやるかとか決めるところ。これはまた別にあって、ここは浜田靖一さん、ハマコーさんの息子さんが委員長やってて与党と野党が同数なんですよ。議員定数削減の法案を自民と維新の共同で5日に提出さしてんですよ。ただ、提出してもこの法案を「付託」て言って(委員会に)吊し下ろす作業をしないといけないですよね。 どうも僕聞いてる限り、浜田さんもそんなに積極的じゃないんですよね。自民党だけど。自動削除条項とか入ってるのはなんか違くないかと
期日前氏:しかも浜田さんの千葉減りますもんね(笑)
今野記者:まあ、千葉が減るからってより、やっぱ浜田さんって僕も昔から担当したことがあるけど、割と真っすぐな方というか、道義が通らないことを俺はやらんみたいな方だから。維新が言ってる1年議論してダメだったら自動的に小選挙区25と比例20減らす、その数字も期限も理屈が立たないだろうってお考えだと思う
そうなってくると全然テンションが違いすぎて。自民党は一応今国会で成立目指すって言ってんですよ。ただ、僕が自民党幹部に聞くと、連立の合意文書に何て書いてあるか、「提出して成立を目指す」って書いてあるんですよ。 もう約束は守ったんだと。 これが本音なんですよ。

期日前氏:法案まで出したから、 別に採決まで行かなくてもオッケーっていう
今野記者:「目指す」だから。自民党の中で「目指す」は目指すだけですって。提出って約束は持っただろうと。一方、維新はもう会期延長をしてでもやろうと。もうあと1 週間しかないからね。この会期をだからもう経済対策は通るから、そうしたら会期延長して企業・団体献金やるならやるで決着つけて、多分自民党と維新は否決するでしょ。受け手規制は自民党は絶対呑めないからね。そうすると否決でも何でもして、会期延長して定数削減だって維新は言ってるけど、自民党はもうもういいじゃないかと。提出したんだから、俺たちは約束ったよと。1年以内に決まらなかった時は自動削除条項には自民党にも異論がありますと
期日前氏:まあそうですよね(苦笑)
今野記者:維新に関しては、もう政治改革特別委員会の委員長が立憲民主党さんだから、クビにしてでもやるべきだと思うと「超強行論」もあるが
期日前氏:これクビみたいなことは簡単にできることなんですか?
今野記者:解任決議を本会議で通せばいい。 前国会で野党がガソリン暫定税率廃止を通すためにやったよ。 でもこれはかなりハレーション起こるからね。 野党と他の法案全てケンカしてでもっていうぐらいのことだから自民がのるとは思えない。やっぱ国会議員の身分にかかることだから与党だけで決められない、与野党の幅広い合意が大事ですよねってのが自民党なんですよ。対して、維新は馬場(伸幸)前代表がテレビ出て「野党反対なら衆議院解散するべきだ」って。これもうカオスだよ。それで、立憲の安住幹事長は解散権のないやつが何言ってんだって。立憲民主党は上手くて、企業・団体献金より先にこの定数削減を先にやるべきかどうか高市総理が指示出すんですかと聞いてるんですよ。高市さんを信じてると吉村さんが言ってんじゃん。もうこなると、維新の頼みはあと高市総理だけじゃん。でもさすがに高市さんはそれ言えないから、審議する議案の順番については内閣総理大臣としては口出しない、国会で決めていただくものだと思ってますと。これを更問いされて、内閣総理大臣としてってことは自民党総裁としては口出しすんのかって言われて、思わず高市さんも苦笑いして自民党総裁としても口出しはしませんと。完全に道塞がれたんですよ
期日前氏:これ何回も聞いてましたもんね。じゃあ維新の目線で行くと、例えば補正予算に関しては賛成するのか反対するのか、定数削減は関係なく賛成するっていう認識ですか?
今野記者:それはもうもうその認識でいいです。やっぱり物価高対策が入ってるわけだから
期日前氏:会期延長しないなら、受け手規制賛成するぞみたいなプレッシャーかけることあるんですかね?これ自民党が一番嫌なことですよね
今野記者:揺さぶりとしてね。それ面白いね。だから、維新はあとどこまで「狂う」かじゃないの 。「狂ってください」って言ってたでしょ
期日前氏:確かに、己に(狂うと)
今野記者:ただこの高市内閣の高い支持率とかを見て、どこまで自分たちを貫くかどうか、これはもう維新さん次第ですよ。
期日前氏:一つ注目なのが、やっぱ連立離脱するのかどうか
今野記者:維新幹部にオフで聞くと「連立離脱もありうる」って僕にも言うけど本当にできんのかってね
期日前氏:もしかしたら12月17日連立離脱ってのもありうるってことですか?
今野記者:今のこの言い方だとね。
期日前氏:え?自維(連立)来週なくなるんすか?
今野記者:だからさ、リアティ感じないでしょ?
期日前氏:でもリアリティないことがずっと起こってきたじゃないですか
今野記者:だからまあそういう意味では、衆議院解散だってなくはないわけだよね。 昨日僕、立憲民主党の人とちょっと飯食ってたけど、全く警戒してないわけじゃなかったよ。 やっぱりこれ最後に解散もありうるっていうことを野田さんとかは周囲にちゃんと言ってるらしいですよ。全くここで油断はできないと。今、支持率高いわけだからさ。定数削減にもうちょっと景気対策かなんか入れて解散を打って出るってことはなくはない。ただ僕が見てる限り、高市さん周辺からは全くその声は聞こえてこないけどね
期日前氏:なんか別に事務所用意してとかないですもんね
今野記者:だから本当に最後暴発があるかどうかですよね。衆議院解散して信を問うのか、維新がそれも自民党がやってくんないなら連立を解消するのか。どっちも確率は低いかなと。ただ連立をちらつかせるぐらいはするんじゃない?本当にできるかどうかって言うと結構僕はチキンレースだと思うな

期日前氏:これ落としどころが今んとこよくわかんないんですけど
今野記者:だからあれでしょ?成立に向けて頑張っていこう
期日前氏:例えば、提出して例えば参議院で否決されましたなら、なんとなく納得感みたいなのは維新も1つ理由にできるじゃないですか。法案採決までいかなかったときに維新はどうおさめるのか?
今野記者:高市さんも総理として国会に強行指示はできないだろうし、野党の方が企業・団体献金を先に審議すべきだっていうのは一定の合理性はあるじゃないですか。定数削減て後から出てきた話よりこっちが大事だろうっていう話は。そうなると、維新はこれ以上強引に行けんのかなって感じしますけどね
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