
2月5日に公開された「選挙ドットコムちゃんねる」では、社会民主党・ラサール石井副党首にインタビューを実施。1月27日公示・2月8日投開票の衆院選で社民党が掲げたキャッチコピーに込めた思いから、社民党の存在意義や目指す社会像について伺いました。

社会民主党・ラサール石井副党首(以下、ラサール石井氏): 沖縄2区は色々ありましてね。候補を立てるべきかどうか、我々も迷いました。というのも、以前社民党にいらっしゃった衆議院の新垣邦男さんが離党されて、それでも出馬されることになりました。沖縄側からすれば「新垣さんに対抗馬を立てれば票が割れて自民党に利することになる」という意見もあり、本当に悩みました。
ただ、新垣さんがまさかの中道改革連合に入られた。共同幹事長の安住淳さんは記者会見で「辺野古移設容認」の趣旨のことをおっしゃったんですね。それは社民党としては許せず、候補者を立てることになりました。
選挙ドットコム編集部・伊藤由佳莉(以下、MC伊藤): 参議院でもラサールさんと福島瑞穂さんが会派を離脱されました。やはり明確に考え方が違うということでしょうか。
ラサール石井氏: 以前は立憲・社民・無所属の会派でしたが、今、参議院にはまだ立憲と公明が残っている状況です。これもちょっとよく分からない図式なんですが。
会派離脱を止める声もありました。確かによくしていただいたし、大きな会派に所属していれば質問の時間も確保できるし、委員会もたくさんある。一日中国会があるときはお弁当も出していただける(笑)。
でも、やはり「原発ゼロ」「辺野古移設は反対」「安保法制は違憲」と言っていたはずのものが、すべて覆ってしまっている。ここは社民党としてどうしても容認できないということで、福島さんと相談した上で離脱しました。
MC伊藤: 思想の違いがあるからこそ参院の会派も離脱し、沖縄2区についてもやはり独自候補を立てるべきだと。
ラサール石井氏: そうです。そこを通さないと整合性が取れませんから。
MC伊藤: ありがとうございます。そして今回掲げられているキャッチコピー「今だから社民党」。これに込められた思いをお伺いしてもいいですか。
ラサール石井氏: 今、政界が混迷しています。公明党が自民党と離れ、自民党と維新が連立し、そして立憲民主党と公明党が一緒になる……もう政界がぐちゃぐちゃじゃないですか。立憲のリベラルな方々も戸惑っているはずなんですよ。
その混迷の中で「社民党はブレない」「社民党はずっとこのままですよ」と。こんな時代に「今だからこそリベラルの方々の受け皿となるのが社民党ですよ」という意味でこのキャッチコピーを掲げました。
MC伊藤: 社民党さんの立ち位置は非常に分かりやすいですね。今回の選挙では「高市政権は悪くないが、自民党には対抗しなきゃいけない」といった保守寄りの主張をされる方も多い中で、一貫したスタンスを取られています。

ラサール石井氏: 中道改革連合なども、かなり政権に寄って行っています。公明党の斉藤(鉄夫)さんも「将来は自民党と連立する可能性もある」と仰っている。そうなると大きく分けて、自民党を補完する勢力と、あとはれいわ新選組・社民党・日本共産党ぐらいしか確かなリベラルがいない。
要するにこの選挙は二択だと思うんですよ。たくさん政党はあるけれど、「戦争ができる国にして、核武装をして、日本で武器を作って他国に売る」そういう政権がいいのか、「平和を守り、皆さんの人権を守る」そういう政党がいいのか、この二択なんです。

MC伊藤: 「あなたの税金はあなたのために」というキャッチコピーも掲げられていますね。
ラサール石井氏: そうです。その後に付け加えるとすると、「あなたの税金はあなたのために、儲かっている人の税金もあなたのために、そしてあなたの税金はちょっと立場の弱い人のために」ということですね。
要するに、お金のあるところから多く取って、ないところからは少なく取って、保障を厚くして富を再分配する。「みんながWin-Winになる社会」を作ろうということです。そう言うと、昨日もAbemaで言われましたけど、「若い人が一生懸命頑張って金持ちになって、税金を取られたら合わないじゃないか」という意見があります。
でも、税金ってそういうものなんですよね。一生懸命頑張って富を得て、生活にも心にも余裕ができたのなら「ちょっと多めに払って困っている人を助けてやろう」というのが公共というか、「生きている人間の心意気」だと思うんです。
MC伊藤: ラサールさんはテレビでもずっと拝見していたので、お金がありそうな方だと思っています。そういう方がそう仰ると、「やはり再分配は必要なのかな」と思わされます。ご自身の体験があって今のお考えになったのでしょうか?
ラサール石井氏: 昔は所得税がもっと強い累進課税で、7段階で最高70%だったんですよ。僕が若くて働いている頃もそうでした。「こんなに取られるのか」と思いましたけど(笑)。それが今は5段階で最高45%です。これは低すぎる。もうちょっと上げてもいいだろうと思います。そこを財源にすれば消費税もゼロにできる。もちろん大企業からも取らなきゃいけないんですけど。
MC伊藤: ありがとうございます。そういった経済政策から、「人間ファースト」という考え方にもつながるのでしょうか。
ラサール石井氏: そうです。夏の参院選でも「日本人ファースト」に対抗して「人間にはファーストもセカンドもない」と訴えました。これは社民党に入る以前からずっと考えていたことです。
僕らは手塚治虫世代で、ヒューマニズムや「差別はいけない」ということを漫画で知ったわけです。だから不思議な正義感がある。今の漫画は「仲間を大事に」とは言うけれど、意外に正義を訴えていなかったり、悪が主役だったりもする。混在していて、今の若い人には「正義感って何?」という感覚があるのかもしれません。
MC伊藤:それを上回る価値観が生まれてきているのかもしれませんね。
ラサール石井氏: 「頑張ってお金持ちになるのが何が悪いの?」という話なんですが、それは新自由主義と同じで「頑張っていない人は貧乏でも仕方ない」という論理になってしまう。でも、実は本人のせいじゃないことも多いわけです。
お金持ちの人だって、明日病気や事故に遭ったらどうなるか分からない。その時に初めて保障や人権のありがたみを感じるわけです。だから、みんなが少しずつ我慢して弱いものを助ける。これが「公共」だと僕は言っています。
「一億総中流」のような世界が一番みんなにとってWin-Winじゃないかと思います。富裕層がいてもいいけれど、多くの人が中流の生活を送れるようにしたい。今は富裕層と貧困層に分かれてしまって、中間がない。僕らの若い頃は、お金持ちでなければそんなに税金も取られず、貯金ができたんです。
以前、麻生太郎さんが「給付をしてもみんな貯蓄に回しちゃう」という趣旨のことを言いましたけど、貯蓄のどこが悪いんだと。貯金ができるくらいの稼ぎはくださいよ、ということなんですね。
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