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近づくタイムリミット!議員定数削減を巡る与野党攻防を産経×朝日記者がW解説

2025/12/10

選挙ドットコム編集部

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12月9日公開の「選挙ドットコムちゃんねる」は、最新の国会ニュースとして議員定数削減を巡る与野党の攻防を産経新聞・水内茂幸記者と朝日新聞・今野忍記者が解説!会期末が迫る中で一歩も引かない各党の思惑や狙いを独自取材から紐解きます。

波紋を呼ぶ「自動削減条項」!一歩も引けない与野党の事情

産経新聞・水内茂幸記者:今日は定数削減の話を先にやりましょう

朝日新聞・今野忍記者:5日の金曜日、 自民党と維新の会で(議員定数削減法案を)共同提出しました。 「プログラム法案」(将来の目標や工程を定めた法律案)なんだけど、大体1割、50ぐらいの減で、その減らし方は1年以内に与野党の協議会で決めましょうと。でも与野党の協議会で決まるわけないんですよ。そしたらじゃあ結局議論だけして決まんないのはダメだからつって、維新の吉村さんのこだわりで「自動削減条項」を入れたんですよね。1年で決めらんなかったら問答無用で小選挙区25、比例20減らそうていうね

水内記者:これをね、公明党の西田実仁幹事長も選挙制度の定数というのはね、時の強い権力を持ってる人が勝手に多数決で決めたら自分たちの好きなようにできるから、野党で大まかな了承をもらって議論した上で決めるのが憲政の常道、国会の中でも不文律としてやってきたものではないかと猛反発してたわけですよね。そもそもなんで1割かっていう定義も分からないし、さらに言うとなんで年末にこんな急いで法案を作るのかも分からない。反対すると

維新とすれば今国会で成立させなきゃみたいな話をしていたわけでしょ。 でも野党が反発してる中、強引に採決しようとすると強行採決になっちゃうでしょ。何をもって強行かっていうのもあるかもしんないけども。 今国会か来年の通常国会かちょっと分からないけれども、もうだんだん正直言うとタイムアウトになってきつつあるかなっていう今、この法案を扱う特別委員会の委員長って立憲民主党なんですよね

今野記者:そこで、公明党と国民民主党がタッグを組んで企業・団体献金の受け手規制の法案を出してて、立憲民主党もこれにのると言ってる。 あともう1個、維新でも乗ってくればいいんだけど、維新はもう連立組んじゃったからね

水内記者:こっからがミソなんですが、公明党が自民党との連立を離れていった後にもう選挙協力はしないということになったんだけれども、 元々は現場レベルでの協力自体を否定するもんではないっていうのが今の公明党のスタンスだったと思う。ところが強行採決すればそれはできなくなる、とはっきり言ったんだよね。これを聞くと、自民党の人たちもビビる人もいるんじゃないのかなっていう

今野記者:いや、難しいでしょ。だから地方では関係が深かったと言ってもダメになる可能性あるから。自民党の小選挙区の人たちも勘弁してくれと思うし。一番痛いのは高市さん応援団と言っても過言ではない国民民主党の榛葉さんがこれはダメだって言ってんだよね。 企業団体献金が先だと、議員定数より前にやれって言ってるから。国民民主党ものってこないでしょ。で、立憲ダメでしょ。そうすると参政党しかないけど、参院で6議席足らない。 この前俺、神谷さんがのってきたから成立可能性は5~6割って言っちゃったんだけど、その後冷静に考えてみるとまだ4~5割だなと。あと9日間(※収録日は12月8日)しかなくてさ、法案出しただけでしょまだ。

水内記者:与党で衆院だけはギリ一議席上回ってるけども、そこで立憲の委員長が、それをやらないからつって委員長解任して別のやつ据えても超大混乱になるでしょ。やっぱ現実的にキツくなってきている。来年の通常国会だって同じ構図が続くでしょうな

今野記者:今国会に関していうと、高市総裁は経済対策を最優先でやりたいはずなんだよ。おこめ券とか物価高対策を通すには、参院で6議席足りないからどっかの協力が必要で、公明党に乗ってきてもらうために子どもに2万円を入れてたわけじゃない。岡本三成政調会長に言われてね。 あまりこっちで議員定数でやりすぎちゃうと経済対策の方も公明党が協力してもらえなくなると本末転倒で、高市政権は行き詰まっちゃうから。そうするとやっぱ公明党の協力をこっち(経済)でもらうためには議員定数であんまり強引にやれない事情もあんだよね。 そうなってくるとちょっと厳しいかなと思うよね。全部繋がってくるからね

維新は「下駄の雪」ではなく「暴れん坊」!?

水内記者:逆に、これやらないと維新がふざけんじゃねえってなると

今野記者:そのふざけんじゃないを維新がどの程度やるのかだよね。だったら離脱って言えるのか。だいたい高市総理にしてみればさ、参院だけ3議席足りないんだからしょうがないじゃない、私はちゃんと約束守って提出まで自民党にさせたってなるよね

水内記者:今回の定数の話だって維新が言ったことで、大きな自民党がもうものすごくゆり動された。自民党の中でもね、 「いやこれ……」っていう人が結構やっぱりいたし、総務会だってすごい荒れたみたいじゃないですか

今野記者:欠席した人も退席した人もいるしね。 自民党総務会ってのは全会一致なんで、反対があったら決まんないですよ。 これもある意味自民党が長く与党やった知恵と言えば知恵、ずるいと言えばずるいんだけど、 反対の人は退席をするっていう文化なんですよね。 ここで総務会の全会一致という意思決定のルールを守れるし、退席した人も地元に帰った時に私はちゃんとあの法案には退席して反対してきましたって言えるからね。お互いの顔が立つっていうね

水内記者:僕も自民党役員会のテレビに映るところに出てくる人に聞いたんですけれども、やっぱり 「普通だったらないよね」っていう話はしてたから、それだけ苦渋の決断だけれどもこれをやらないと政権が倒れるからでしょっていう感じでみんなやってるとこある

今野記者:やれないよね。小選挙区で、全員自民党の群馬を5から4(小選挙区)にするとかさ。 あれはちょっと無理あると思うよ

水内記者:小選挙区で25削るとなると結構そこそこだよね。各社シミュレーションみたいなのやってたけれども。話を戻せば、今国会中に最後まで行きつくかは微妙だとは思うけれども、維新の人に聞くと、今回っていうのはちょっと可能性が段々とね、会期延長するならいいけれども、来年度の予算編成の時間もあるし、もう年の瀬もだんだん迫ってきてるような感じでもあるから先繰り感は少しあるのかなっていう気はするけれどもね。

ただ、維新はすごくこだわり抜いてきたからね。人によっては、これがもし否決されたりするんだったら解散してもいいんじゃないかっていう人もいるけれど。

今野記者:ただ別に解散権は維新にないからね。7条解散は高市総理の専権事項だから

水内記者:ただ、維新を馬鹿にしすぎて簡単に離れていくと、内閣不信任案が簡単に通る環境にもなるでしょ。これもまた難しいという

今野記者: 高市内閣の支持率は今、朝日新聞で69、産経だと75でしょ。維新はもう出れないんじゃないの

水内記者:維新の藤田(文武)共同代表に「下駄の雪」じゃないですよねってプライムニュースで聞いたことがあるんだけども「暴れん坊です」と言ってたからな。

今野記者:全然暴れてないじゃん。 今の高市無双みたいな状態で出てったら維新が今度叩かれるわけでしょ。

水内記者:公明党が出てった時に、選挙ドットコムで散々やってたけどSNSのコメントがポジティブから一気にぐわっとネガティブだけになっちゃうみたいなね

今野記者:もちろんね、日本初の女性総理で、割とざっくばらんな話し方で、国民的に高いのもあるけど、ネットの一部ですごいコアな支持層がいることも確かですよ。やっぱりネットでわって言うと全体がそうなったように見えるから。結構、維新はきついと思うよ。連立離脱だって暴れるって、大阪時代から10年以上取材しているから確かに維新ってそういうカルチャーがあるのは存じ上げてるんですけど、今回なかなかそれができないんじゃないかな

水内記者: もうちょっとしたらもう1回、遠藤敬首相補佐官に聞き行きましょうか。本当はどう思ってるんだろうかっていうのは虚心坦懐に聞いてみたい

水内記者と今野記者のWインタビュー記事はコチラ→議員定数削減は臨時国会採決へ!維新・遠藤敬首相補佐官が明かす国会改革の覚悟(朝日×産経W記者インタビュー)

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