
11月23日公開の「選挙ドットコムちゃんねる」では、選挙ドットコムとJX通信社共同の最新意識調査に基づき、JX通信社の米重克洋氏が高市政権の支持層を徹底分析!他党支持層の動向、および政策課題に対する世論の傾向、そして高市政権の「アキレス腱」になりうると指摘されたのは?
【調査概要】調査は2025年11月15日(土)と16日(日)に実施。日本国内の18歳以上の方を調査対象とし、有効回答数は電話調査で1003件、インターネット調査で1281件を取得(いずれもJX通信社との共同実施)。各数値は小数第2位以下を四捨五入しています。
今月の高市政権の支持率は、先月の組閣前の調査からさらに上昇し、電話調査で6割超え、ネット調査で5割となりました。

属性別に特徴を見ていきましょう。
電話調査の結果を男女別にみると、男性は「強く支持する」という積極的な支持層の割合が多く、女性は「どちらかといえば支持する」というやや消極的な支持層の割合が男性に比べて多い傾向にあります。

また、女性の不支持層は「どちらかといえば支持しない」という人が多く、全体的に女性は男性に比べると支持態度が「ふわっと」していると言えます。
次に、内閣支持に、「2012年から8年間の安倍政権は、総じて評価できる」との意見への賛否をかけ合わせたネット調査結果が以下の図です。

高市内閣を「強く支持する」「どちらかといえば支持する」層の8割以上が「安倍政権を評価できる」という意見に共感しており、高市内閣への支持態度と安倍政権への評価が強くリンクしていることが見てとれます。
高市内閣の支持層は、安倍政権をポジティブに評価する一方、旧民主党政権への評価はかなり低いという二つの特徴を併せ持っています。内閣支持と「2009年から3年間の民主党政権は、総じて評価できる」との意見への賛否のクロス集計(ネット調査)では、内閣不支持層は民主党政権を評価し、逆に内閣支持層は民主党政権を評価していないという意見に共感する割合が多くなりました。米重氏は「安倍政権の頃に自民党支持層だった人たちが、野党からも結構戻ってきて高市さんを支持している」構造を示唆していると説明します。
さらに興味深い結果も。「日本社会のジェンダー平等につながる政策をもっと推進すべきだ」という意見に強く共感する人は、高市内閣を全く支持しない層に多く見られました。このことから、高市氏への支持は、女性総理であることやジェンダー政策によるものではなく、むしろ保守的な側面を象徴しているとも考えられます。

高市内閣が好発進を切る中で、次の衆院選に向けて各政党の支持層がどのように動く可能性があるのかを見てみましょう。今年7月の参院選比例投票先と次の衆院選比例投票先のクロス集計(電話調査)が以下の図です。
米重氏が着目したのが、前回参院選で国民民主党に投票した人の約4割、参政党に投票した人の約3割が、次期衆院選比例投票先に自民党を選択している点です。両党は高市内閣の発足から支持率が微減傾向にありましたが、このデータからも自民党に支持を吸い取られている状況が裏付けられました。

国民民主党支持層は経済政策を支持の根幹とするため、似た政策を掲げている高市政権に移動しやすい傾向が見られました。一方、参政党支持層は、次期衆院選比例投票先に参政党を選択する割合が半数を占め、比較的「足場が固い」側面も見られます。
最後に、政策課題に関する設問の集計結果を見てみましょう。
内閣支持と「コメ価格高騰の対策には、おこめ券の配布よりもコメの増産の方が望ましい」という意見への賛否のクロス集計(ネット調査)が以下の図です。高市政権下で提案されたおこめ券の配布と前・石破内閣で方針が示されていたコメの増産を比較して尋ねる設問ですが、高市内閣支持層でもおこめ券配布よりもコメ増産に8割近くが共感を示し、支持層の態度と内閣の方針にズレがあることが判明しました。

高市内閣は、安倍政権支持層を主な基盤とし、国民民主党や参政党の支持層の一部を吸収するなど、支持基盤は強固です。しかし、米重氏は自民党の支持率が連れ高で上がっていない点や、世論の注目が高い物価高対策において、支持層を含む多くの国民の意見と内閣の方針にズレが見られる点が今後の政権運営における課題、すなわち「今後、物価高対策が議論される中でアキレス腱になってくる可能性もある」と締めくくりました。
この詳細は、ぜひ動画本編でご確認ください!
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