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最速は10月解散!?自民議員総会後、政治記者が予想する今後の政局シナリオ4パターンとは?

2025/8/12

選挙ドットコム編集部

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昨年の衆院選、今年7月の参院選での衆参両院での過半数割れによって揺れる自民党。その中で話題に上っているのが次の解散総選挙の時期です。8月9日公開の「選挙ドットコムちゃんねる」では、朝日新聞の今野忍記者が独自取材に基づき、現時点で想定できるシナリオを整理して解説していきます。最速の解散は年内!?その流れとは?

今回の予想は8日に自民党が参院選での大敗を受けて開く両院議員総会の前日時点のものです。今野記者によると、取材や今後の政治日程を踏まえると、以下の4パターンが想定されるといいます。

パターン①「森山ショック」で10月解散総選挙
パターン②野党が支える「延命」措置によって来年に持ち越し
パターン③両院議員総会後の電撃辞任で選挙モードへ
パターン④総裁選も解散もせず継続

今野記者が最も高い「50%」の確率と予想するのがパターン①「森山ショック」で10月解散総選挙です。

自民党が8月末に予定している参院選総括の後に、かねてから引責辞任を示唆していた森山裕幹事長が辞任した場合、その後任の幹事長候補が見つからず、9月中旬の党役員の任期満了で石破首相が党役員人事を組めないために総裁を辞任せざるを得なくなり、9月に自民党総裁選が行われ、10月上旬に新たな総裁のもとで衆議院が解散され、総選挙となるシナリオです。

次に考えられるのが、パターン②:野党が支える「延命」措置によって来年に持ち越しで、 年内は解散せず、来年以降の通常国会まで解散総選挙が持ち越されるシナリオです。確率は「40%」とみます。

この背景には 現在の日本の政治情勢の「ねじれ」があると指摘しています。自民党内では、旧派閥の領袖だった麻生太郎氏や茂木敏充氏、さらには若手議員からも石破首相への退陣要求の動きが相次いでいます。この一方、4日の衆議院予算委員会では第一野党である立憲民主党の野田佳彦代表と石破総理の間で、給付付き税額控除や企業・団体献金などの政策の方向性について同調する場面が見られました。今野記者は「今解散総選挙をしたら一番負けるのは、おそらく自民党と立憲民主党。2人の利害が一致している」として、野田代表が『延命共同体』として石破総理を支え、内閣不信任案の提出などを控えることで、石破政権の延命を図るという流れが考えられると説明しています。

また、このパターンは野田代表が単なる政権延命だけでなく、財政健全化や社会保障改革といった日本の国益を真剣に考えており、そのために現状を維持せざるを得ないという強い思いがあるとも述べられています。結果として、石破総理と野田代表は「積極財政をさせない」という方向でも利害が一致している状況だと補足します。

ただし、国民民主党や日本維新の会など他の野党が内閣不信任案提出に動いた場合に立憲民主党が提出に踏み切る可能性もあります。

動画内では、3つめのパターンとして8日の「両院議員総会」での電撃辞任も言及しましたが、今野記者も「極めて低い」と予想しており、実際このパターンではありませんでした。

最後が「パターン④総裁選も解散もせず継続」で、 自民党総裁選も衆院解散も行わずに、石破政権が現状のまま継続するシナリオです。党内の強い反発があっても、総理総裁を辞めさせるのは非常に困難であるためです。石破総理が党の公認権を握っている限り、党員が公然と反旗を翻すことは難しいとされています。

石破総理の続投の一因には世論調査での内閣支持率回復やデモなどがあるとされますが、今野記者は「石破政権は国民の信任がない状態」「選挙をしのぐ世論調査はないじゃないですか」と指摘。

最終的に、国民の信任を十分に得ていない現状の政権では、少子高齢化や安全保障などの重要な政策を円滑に進めることが困難であるため、一度きちんと選挙を行い、国民の信任を得た政権の枠組みを構築する必要があるとの考えを示します

今後は自民党による8月の参院選総括、9月の党役員人事がターニングポイントになると見込まれ、まだまだ目が離せない状況が続きます。

動画本編はこちら!

この詳細は、ぜひ動画本編でご確認ください!

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