2025年3月1日に公開した「選挙ドットコムちゃんねる」のテーマは、「衆参ダブル選挙の可能性」です!昨年末には、2025年夏に参議院選挙が予定されていることから衆議院選挙を合わせて実施する「ダブル選挙」がささやかれていました。しかし、実際に解散総選挙に踏み切るためには、支持率の推移や政権運営の安定性、さらには野党の動きなど、さまざまな要素が絡み合っています。朝日新聞前政治部長の林尚行氏と産経新聞WEB編集長の水内茂幸氏が詳しく解説します。
現在の政治情勢を見ると、衆参ダブル選挙の実施可能性は低い状況です。石破首相は昨年末に解散の可能性を示唆しましたが、年明け以降は慎重な姿勢が目立っています。
まず、自民党の支持率の低迷が大きな要因です。政治資金問題をめぐるスキャンダルが続出し、特に旧安倍派(清和会)の不記載問題は尾を引き、選択的夫婦別姓の問題では党内で意見が分かれています。衆院選で大惨敗したばかりの石破首相の元で勝負に出ても勝算が低いという見方も出ています。
与党が解散に踏み切るきっかけの一つが野党からの内閣不信任です。しかし、現状では野党側もこの不信任で各党が一致できるか不透明な状況です。
林氏は「解散に必要なのはタイミングと大義と支持率」と説明し、この三要素のいずれも整っておらず「ダブル選挙の地合い」ではないと解説します。
さらに、自民党にとっては連立のパートナーである公明党の姿勢も影響を与えます。公明党は東京都議選を重要な選挙に位置づけており、衆院選で敗北した党勢回復も急務となっています。衆参ダブル選挙が行われれば、公明党は都議選と国政選挙の両方で厳しい戦いを強いられるため、強く反対することが考えられます。自民党としては、連立政権のパートナーである公明党の意向を無視するのは難しく、与党にとって今は「我慢の時」との見方を示しました。
現時点での状況を踏まえると、2025年夏のダブル選挙の可能性は低く、参院選単独での実施が最も現実的なシナリオとなっています。しかし、政治情勢は流動的であり、内閣支持率の回復や野党の動向などの要素によって状況が変化する可能性があります。
いずれにせよ、石破政権にとって参院選は今後の政権運営を左右する重要な局面となります。ダブル選挙の有無にかかわらず、自民党は厳しい戦いを強いられることになりそうです。
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