
5月27日公開の「選挙ドットコムちゃんねる」のゲストは日本共産党委員長の田村智子衆院議員!MC鈴木邦和氏が切り込んだ「党名を変えませんか」という“禁断の質問”に対し、田村委員長は何を語ったのでしょうか?
資本主義経済の拡大とともに深刻化した格差社会に対抗する思想として、哲学者のカール・マルクスが提唱した「社会主義」。そして、国家として社会主義を標榜した旧ソビエト連邦の誕生とともに「共産党」という存在が世界に広まりました。日本においても、国全体が戦争へと近づいていた1922年、日本共産党が創立されました。現在、国会に議席を持つ政党の中で最も長い歴史を持つ政党として、その歩みを続けています。
しかし、MC鈴木氏は指摘します。「日本共産党」という党名が、旧ソ連のイメージと結びつき、「今の社会システムとは異なる、共産主義的な考え方に基づいている」という誤解を生みやすいのではないか、と。これに対し、田村委員長は旧ソ連が実現した社会主義は、マルクスが構想した社会主義とは全く異なる「まがいもの」だと言い切ります。マルクスは資本主義経済を徹底的に研究し、その矛盾を克服した先に「搾取のない社会」を展望しました。しかし、旧ソ連はそれを実現するどころか、国家が国民を搾取する「国家的搾取」という新たな矛盾を生み出してしまったのです。
それでは、現代の日本共産党が目指すものは何なのでしょうか? 田村委員長は、マルクスが提唱した社会主義への回帰を力強く語ります。日本共産党が目指すのはマルクスが訴えた「搾取の廃止」。単にお金や物を奪うことだけでなく、労働によって奪われている「時間」を取り戻し、人間が自由な時間の中で豊かに発達できる社会の実現です。党の綱領にも資本主義のシステムから次の未来社会へ進むかが明記されており、その理論的基礎を「科学的社会主義」としていることを説明しました。
興味深いのは、日本共産党の綱領が、資本主義からすぐに社会主義へ移行するのではなく、「ルールある経済社会」の構築を目指していると説明している点です。これは、労働者の権利が守られ、環境負荷が少なく、そしてジェンダー平等が実現されるような社会を指します。その先にこそ、「完全に搾取のなくなる社会」があるの考えを示しています。

日本共産党が目指す社会像は、一般的な社会主義国のイメージとは大きく異なることがうかがえます。
MC鈴木氏は、従来の共産党とのイメージを画するためにも、「日本共産党」という党名を親しみやすい名前に変える考えはないのか、と問いました。しかし、田村委員長は「ソ連共産党がやったことが社会主義・共産党だった、ということになってしまう。ソ連が間違いだったと結論づけるためにも、こちらが名前を貫き通すことが必要だ」と明確に否定しました。
この「茨の道」とも言える決意の裏には、「イメージが悪いからと名前を変えることは、国民に対する欺瞞に他ならない」との強い認識があるといいます。どんなに困難な道であっても、掲げた理念を正直に国民に伝え続ける努力を続けることが、日本共産党の変わらぬ姿勢だと強調しました。
この詳細は、ぜひ動画本編でご確認ください!
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