選挙ドットコムでは、6月13日(土)・14日(日)に日本国内の18歳以上の方を対象としたハイブリッド調査(電話調査とインターネット調査を同じ設問で同時に行う方式)による全国意識調査を実施しました。
電話調査(JX通信社と共同実施)では1,048件、インターネット調査(Gunosyリサーチを使用)では1,000件の有効回答を得ました。
「選挙ドットコムちゃんねる」でもゲストにJX通信社の米重克洋さんをお招きし、今回の調査について解説をしていただきました。
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今回の意識調査では「次期衆議院選挙において、あなたは、比例区では、どの政党に投票したいと思いますか。」という質問を行いました。今回はその詳細分析結果をまとめます。
ハイブリッド調査結果は上の図の通りです。
電話調査では、「自民党」が30.6%、「立憲民主党」が18.4%、「日本維新の会」が12.5%、「共産党」が7.8%、「公明党」が5.3%、「れいわ新選組」が3.1%、「国民民主党」が2.2%、「社民党」が1.6%、「NHKから国民を守る党」が0.6%、「わからない」が17.8%となりました。
ネット調査では、「自民党」が15.8%、「日本維新の会」が11.2%、「立憲民主党」が4.8%、「共産党」が3.1%、「公明党」が3.0%、「れいわ新選組」が2.8%、「NHKから国民を守る党」が1.9%、「国民民主党」が0.6%、「社民党」が0.1%、「わからない」が56.7%となりました。
電話調査で自民党の次に多かったのは立憲民主党、ネット調査で自民党の次に多かったのは「日本維新の会」でした。
また、クロス分析を行うと無党派層(支持する政党はない)の中で、次期衆院選では比例投票先で「日本維新の会」の回答者が「自民党」の次いで多いことも分かりました。
選挙ドットコムの意識調査では、これまで12月・1月・2月・5月・6月に比例投票先を聞いてきました。その推移をまとめました。
まずは電話調査の結果です。全政党を含めた結果は以上の通りです。
自民党が常に1位で、「わからない」を抜くと立憲民主党が2位の状態が続いています。黄緑色が日本維新の会です。5月の段階で大きく数字を伸ばしたことがわかります。
わからない・自民党・立憲民主党を抜いた結果が上の図です。日本維新の会は12月から2月にかけては6~7%を維持してきました。5月に再調査をすると、これまでの約2倍の支持を集めていました。6月は少し落ち着いた状態になりました。
他の政党は大きな浮き沈みはなく維持を続けています。
ネット調査では、「わからない」という態度未決定者が電話調査の2倍程度います。そして、その次に自民党を選ぶ人が多い状態が続いており、12月~2月は20%程度を維持していました。
しかし、3月~6月の安倍内閣の新型コロナウイルス感染症対策や河井あんり参議院議員の疑惑の関係で5月には13.1%まで減少をしてしまいました。
わからない・自民党を抜いた結果が上の図です。立憲民主党が12月~2月にかけて徐々に下がっていることが分かります。そして、電話調査と同様に日本維新の会が5月度の調査では大きく結果を伸ばし、6月はほぼ維持した状態です。
選挙ドットコムちゃんねるにゲスト出演をしたJX通信社の米重氏は「日本維新の会がこれほど伸ばした結果には、おそらく大阪府での吉村府知事の取り組みが大きく関係している思われる」としています。
選挙ドットコムでは継続的に、次期衆議院議員選挙の比例投票先にどの党を選ぶか質問してきました。推移を見ることによって、政党支持はその時の風に左右されることが分かりました。
選挙ドットコムちゃんねるに解説として出演をした選挙プランナーの松田馨氏は「衆議院議員選挙と参議院議員選挙は政党の風に大きく左右される。特に衆議院議員選挙は小選挙区比例代表並立制という方法をとっており、選挙区からは一人しか当選することができない。参議院議員の一人区も同じである。国政選挙では政党の力が非常に重要になってくる」と述べていました。
今後も選挙ドットコムでは毎月定例で意識調査を実施し、引き続き推移を確認してまいります。また、選挙ドットコムのハイブリッド意識調査では、これまでわからなかった全世代の声を集めることができます。ご興味がある方はぜひお問い合わせください。
調査概要:調査は令和2年6月13日(土)と14日(日)に実施。日本国内の18歳以上の方を調査対象とし、有効回答数は電話調査(JX通信社との共同実施)で1,048件、インターネット調査(Gunosyリサーチを使用)で1,000件を取得。電話調査は無作為に電話番号を発生させるRDD方式をオートコールで実施。ネット調査ではスマートフォンアプリのダウンロードユーザーを対象にしたアンケートツールにより実施。各数値は小数第2位以下を四捨五入。
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