日本共産党は2024年1月18日、2000年以来委員長を務めてきた志位和夫(しい・かずお)衆議院議員の後任に田村智子(たむら・ともこ)参議院議員を指名しました。同政党の委員長が交代するのは23年ぶりとなり、女性トップは初めです。このコラムでは、田村新委員長の紹介、最近の日本共産党の支持率などをまとめました。
田村智子氏は現在58歳、長野県小諸市の出身です。
早稲田大学在学中より共産党の活動に加わり、代議士秘書などを経て、1998年の参議院議員選挙で東京選挙区から初めて立候補。しかし、国政選挙に5回、東京都議会議員に1回と計6回落選。
2010年参院選(全国比例)で初当選し、以降連続当選して3期務めています。これまで、党の役職としては2015年に党中央委員、2016年に党副委員長などを経て、2020年より政策委員長を務めていました(こちらも女性初の就任でした)。
昨年、選挙ドットコムちゃんねるのゲストとしてご出演いただいた際には、当時の心持ちを振り返り、落選にもめげない「超ポジティブ」なエピソードを披露していました。
1月15日から18日までの4日間開かれた党大会では、委員長交代に伴い、前委員長の志位和夫衆議院議員は議長に就任。田村氏の後任の政策委員長には山添拓(やまぞえ・たく)参議院議員が就きました。
書記局長の小池晃(こいけ・あきら)参議院議員は続投します。
次の衆議院議員選挙は新体制で臨むことになります。ただ、同党の政党支持率は選挙ドットコムの調査では直近4年ほど1割を下回る低水準で推移してきました。党勢拡大に向けては、野党共闘を含めたかじ取りにトップの手腕が問われます。
また、党首公選制の導入を主張していた党員の除名処分をめぐっては、党内でも疑問が渦巻いている状態です。
こうした状況下で、党内から田村・新体制への注目が集まっています。
この記事をシェアする
選挙ドットコムの最新記事をお届けします
My選挙
あなたの選挙区はどこですか? 会員登録をしてもっと楽しく、便利に。
話題のキーワード