民主党の岡田克也代表と共産党の志位和夫委員長は25日会談し、志位氏が安全保障関連法の廃止を目指した政権合意の実現を前提に、来夏の参議院選挙での候補者調整を行うことなどを提案しました。
19日未明、安保関連法が成立したその日の内に共産党は3つの提案を発表しました。
3点で「提案」を発表。 1、戦争法(安保法制)廃止、安倍政権打倒のたたかいを発展させよう! 2、戦争法廃止で一致する政党・団体・個人が共同して国民連合政府をつくろう! 3、国民連合政府で一致する野党が、国政選挙で選挙協力を行おう! http://t.co/S6ewuJbLuu
— 志位和夫 (@shiikazuo) 2015, 9月 19
特に「国民連合政府」の実現のため、「選挙協力」を行おうと呼びかけ、これまで全選挙区で独自候補を立ててきた共産党としては、参院選の候補者調整を示唆するなど大胆な提案となっています。ネット上では19日夜から20日にかけて、これらのワードツイートが様々な感情を乗せて一気に拡散しました。
ただし、民主党内では細野豪志政調会長や前原誠司元外相など、共産党の提案に反発する声もあり、会談内容について岡田代表も「安保関連法を廃止するのは、別に政府を共にしなくても可能です」と述べ、慎重な態度を見せています。
共産党からの段但な提案にリードされる形で野党強力が進むのか、民主党はどうあって欲しいのかなど、ネット上では様々な反応が見られます。いくつかピックアップしてみました。
SEALDsのEAは「緊急行動」の略であり、共産党の志位委員長も「緊急行動」をとる意思を示したが、民主党の執行部には「緊急行動」の必要性を認識している議員がどのくらいいるのか。日本社会党がどんな風に没落していったのかを振り返れば、自分たちも崖っぷちに立っていると理解できるだろう。 — 山崎 雅弘 (@mas__yamazaki) 2015, 9月 25
民主党左派と共産党、社民、生活で、「何でも反対党」に統一してくれると、楽なんで、さっさとやってくれw #tvasahi
— 富嶽 (@fugaku100kei) 2015, 9月 25
共産党と民主党は、そもそも政策の隔たりが大きい。まあ、いいじゃないですか。民主党にとっても驚きの提案。協議継続で一致した。一歩前進。 マスコミは、失敗と煽るでしょう。乗っかる必要はありません。一致点を見出した志位さん、岡田代表の努力を評します。焦ったら負けです。 — たまっこ@憲法を守らせよう (@nao6971) 2015, 9月 25
「打倒自民」は政策ではない。政策ではないことで共闘したところで、未来の展望は開けようもない。「政権交代」という政策でもないテーマを掲げて政権を取り、大失敗した反省が、民主党にはあるのだろうか。★民主党が欲しいのは共産党の組織票だろ。 http://t.co/Js8MUp39hq
— 荒川 (@gamblers_faracy) 2015, 9月 25
民主党と共産党が選挙協力するかという話ちょっと興味深く見ていて色々考えてるけどやっぱり色々腑に落ちない — raplus (@sportsraplus) 2015, 9月 25
ほとんどの政策が一致しないのに〝反安保法制〟だけで共産党と選挙協力して「国民連合政府」を樹立するなんて不可能。有権者はそんなに単細胞じゃない。こんな協議をしてる時点で岡田代表は政治家としてセンスがない。「民主党の終わり」の始まり。 https://t.co/eIVAulvbrd
— 菊池雅志 (@MasashiKikuchi) 2015, 9月 25
まあ選挙協力ごときで「共産党に乗っ取られた―!民主党はアカのそうくつだったんや!」な理屈が通るんであれば、もはや20年来の公明党とマブダチな自民党はどうなるのだという話ではあるなw。 — 瀬川深@新刊「SOY!大いなる豆の物語」 (@segawashin) 2015, 9月 25
民主党が社民党化してくのは、まあ、仕方ないかなぁと思った。 でも、共産党が社民党化してくのは、普段自民党支持しているとはいえ、見ていて悲しい。
— 宮原太聖 (@TaiseiMiyahara) 2015, 9月 25
などなど、ネット上にはポジティブもネガティブも様々な声で溢れています。
すでに来夏の参院選まで1年を切っています。野党の再編がどのように進み、選挙協力がどこまで行われるのか今後の動向から目が離せません。
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