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2025年2月8日に公開された動画のテーマは、異例の予算修正へ!?立憲の国会戦略に迫る!です。
ゲストに立憲民主党代表代行の辻元清美氏をお迎えして、通常国会における戦略について語っていただきました。
【このトピックのポイント】
MC伊藤由佳莉「立憲民主党が予算案を提出するとのことですが、どのような狙いがあるのでしょうか?」
辻元氏は、今までは圧倒的多数の与党が出した予算は、びた一文修正せずに、数で通していく状態だったと振り返ります。
与野党が拮抗している今国会では、野党がしっかりと国民の声を聞き、予算に無駄がないか、無駄があるなら削って必要なところに付け替えるなど、予算案の修正を提案していくことが狙いだと辻元氏は解説しました。
今まで野党は、実現可能性が低いことでも要求に盛り込み、財源を考えていない「言いっぱなしみたいなことも私たちもあった」と反省の弁を述べる辻元氏。
しかし、衆議院の第1党はいつ変わってもおかしくないような緊迫した状況があるため、「立憲民主党としても、今回の115.5兆円の戦後史上最大の予算の無駄もしっかりと点検をして、さらに私たちが提案したい暮らしに回していこうと財源も相当意識して、今回は予算審議に臨んでる」と語りました。
また、今回の衆議院の予算委員会は、立憲民主党の提案により、分科会形式から省庁別に無駄の削減や政策提言をチェックする「省庁別審査」を取り入れて議論をすすめています。
MC伊藤「予算修正案は、何が肝になりますか?」
辻元氏は、立憲民主党は「国民の負担を減らす、国民の収入を増やす、本気の歳出改革」の3つを柱に取り組んでいると解説します。
国民の負担を減らす部分は、ガソリンの暫定税率の廃止、防衛増税の中止、学校給食費や高校授業料などの教育無償化を検討しているとのこと。
特に、学校給食の無償化は、独自で取り組んでいる自治体と、財政に苦しくて取り組めない自治体があり不公平なため国が取り組むべきだと辻元氏。
地域のお店から仕入れれば、地産地消、農業振興にもなり地域活性化にもつながるとの考えを示し「育ちざかりの子ども達に、栄養価の高い、体にいい給食、世界で一番おいしい給食を国が用意できる国に私はしたい」と力を込めました。
これまで立憲民主党は、日本維新の会、国民民主党と共同で「学校給食無償化法案」や「介護・障害福祉従事者処遇改善法案」を衆院に提出しました。
また、高額療養費の負担上限額の引き上げが決まっていますが、予算委員会で立憲民主党の酒井なつみ氏は、自身のがん闘病の経験から患者の負担増を止めたいと訴えました。
上限額の引き上げを行わない場合、国費が200億減少する試算です。辻元氏は大阪・関西万博の大屋根リングの建設費は350億がかかっている点に触れ「税金の使い方がおかしいやんか!」と苦笑する辻元氏。
「税金の使い道をどこに優先的につけていくか、具体的に提案していく」との考えを示しました。
MC伊藤「財源策の肝は、基金ですね。ずっと積みすぎだと指摘されています」
辻元氏は、基金は一度作ると予算のチェックや支出のチェックがしにくい仕組みを指摘し「基金の無駄をしっかりとチェックして、一般予算、物価高対策に充当していく」と言及。
さらに、行革によるひも付き補助金や天下りや特別会計なども見直して、財源を見つけ出そうとしていると語りました。
MC伊藤「例えば、立憲民主党として、これはぜひ修正すべきだと絞っている項目はありますか?」
辻元氏「なんぼ立派な兵器を買っても、人がおれへんかったら、国を守るのも人でしょう?」
国を守るのも、新しい産業や技術を生み出すのも「人」なのに、教育にかける予算が先進国の中で日本は最低レベルという点を問題視し「増加、倍増ぐらいの勢いでいかなきゃいけない」との考えを強調しました。また、教育の他には、医療、介護・保育などのケア全般も緊急性が高いとコメントしました。
MC伊藤「選択的夫婦別姓について立憲民主党が法整備をずっと訴えられてきています。機は熟しているのでしょうか?」
辻元氏が初当選した1996年に、政府の法制審議会が選択的夫婦別姓制度を導入する法案を作りましたが、いまだに実現していないのは「異常だ」と辻元氏。
また、日本以外の国では夫婦別姓を選択できるため「選択的夫婦別姓をこの国会で成立させることは自然な流れ」との考えを示しました。
MC伊藤「夫婦別姓について、今、党内での温度感はいかがでしょうか?」
辻元氏「党内はまとまっていると思います」
辻元氏は、夫婦別姓については、夫婦同姓、旧姓の通称使用、夫婦別姓の3つを個人が選択できるようにすればよい話だと辻元氏。今後は他会派にも広く賛同を呼びかける考えです。
今、日本では、入籍後に旧姓を使用する際には通称扱いであり、通称を使用する人の多くは女性です。
辻元氏は、国連などの国際機関で働いている日本人の性別は6割5分が女性であり、女性の方が多いという日本の特徴があると解説します。
日本では、パスポートに通称をカッコ書きできる対応をしていますが、ICチップと表記が異なるため、入国審査の際にトラブルが発生するケースも報告されています。また、結婚して姓が変わると、海外では結婚前の仕事の実績が認められないことも。夫婦同姓や通称使用だけでは、不利益な人もいます。
また、選択的夫婦別姓の議論では、親と子どもの姓が異なると家族がバラバラになるという懸念の声がありますが、家族で話し合って、同姓、通称、別姓を選べるようにすればいいと辻元氏。
辻元氏「(同姓、通称、別姓)3つ作れば問題解消すると思うんだけどね!」
立憲の修正案を政府は選ぶ?予算案に立憲は賛成するの?次年度予算の駆け引きが山場!
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