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2024年11月27日に公開された動画のテーマは、ズバリ予測！予算委バトルこうなる！。

ゲストに産経新聞デジタル報道部政治担当デスクの水内茂幸氏と朝日新聞・前政治部長の林尚行氏をお招きし、予算委員長ポストをめぐる与野党の攻防について、解説してもらいました。

国対政治の衰退？！30年ぶりに野党の予算委員長で新しい国会運営の到来か？！

【このトピックのポイント】

• 予算委員長ポストを取れたのはあの議員のおかげ？！
• 強行解決はなくなる？！新しい議論のカタチとは？！
• 黒子というより主役？！予算委員会の見どころとは？！

30年ぶりの野党予算委員長の誕生の裏側

11月28日に臨時国会が開会しました。

今回、国会の委員会の中でも最も重要とされる予算委員会の委員長のポストに、立憲民主党の安住淳氏が就任しました。

MC伊藤由佳莉「予算委員長に野党から就任するのは、30年ぶりで、大変注目されています」

水内氏によると、予算委員長のポストの件は「官邸と自民党の間でもあんまりちゃんと話をしないままドンと言った」と自民党の関係者からの発言があったとのこと。

一方で、立憲民主党は「笠浩史国対委員長さんが非常に仕事ができる」と水内氏。

笠氏は「ここのポストは取ろう」と国民民主党と話をして野党協定がしっかりとできていた結果、予算委員長、法務委員長、憲法審査会などの主要なポストを野党が取れたという話を、水内氏は関係者から聞いたそうです。

MC伊藤「安住さんが予算委員会の委員長になったことの影響は何があるのでしょうか？」

林氏「予算委員会では12月の頭に集中審議が衆参であります。この衆議院の予算委員会で今までに見たことのないような光景が見られるかもしれない」

野党の予算委員長が就任したことで「強行採決がなくなる」ことが考えられます。

また、きちんと議論ができてない、答弁ができていない時には、速記を止めて、与野党の理事が話し合う場面が出るかもしれません。閣僚の答弁が中途半端だった場合は、何度も何度も答弁させる可能性もあります。

林氏「今までの与党の委員長だったらスルーをしてきたと部分について一旦立ち止まって『ちゃんとやるぜ！』という所を見せることにはなると思います。どこまで安住さんが腹を括って、運営していくかは、見どころだと思います」

立憲民主党は、予算を通さないための国会闘争に心血を注いできた歴史がありましたが「野党の予算委員長になった時に、国家全体にとっての責任はどうなのかという部分が問われ、このバランスをどう見るんだろう」と水内氏は疑問を投げかけました。

林氏「与野党ともに、大人げないことはできなくなった。そういうことかもしれないです」

予算委員長ポストで立憲民主党の存在感とは

MC伊藤「委員長は、進行役だけではなくて、采配もするのも役割なのでしょうか？」

委員長には審議を止めたり進めたりする権限や予算委員会を開く権限もあり、その職権を安住氏が持つことになります。

安住氏は「黒衣に徹します」という発言をしていました。

水内氏はこの言葉に「酸いも甘いも噛み分けすぎたような方が、どうなるんだろうな」と苦笑します。

予算委員長の最大の見せ場は、予算案の採決であり、予算を成立させられないと政府は無能な政府であり、政府として成り立たなくなることも。

水内氏「そこに安住委員長がどういう風に采配していくのかは非常に注目だ」

また、安住氏は「より良き修正を図っていく文化に変える」とも語っていました。

それには「まず臨時国会が1つの試金石になる」と林氏。

これまでは、事前審査をして決めたものが議会に出てきて、最後は多数決でほぼ修正なしが基本でしたが、少数与党ではそうはいきません。

一方、採決を実行する予算委員長の安住氏は、

・どんな修正協議が行われるのか
・修正された補正予算が本当に国民のためになっているのか
・採決をどう決断するのか
・その判断は国民からどう評価されるか

など、意外と難しい立場だと林氏は解説しました。

MC伊藤「いやー。ヒリヒリしますね！」

また、今回の補正予算案は、国民生活への補填や能登半島の災害対応など、与野党が歩み寄りやすい議題ですが、「来年度の予算はそう簡単にはいかない」と林氏。

新年度予算案に賛成することは、政権に対して信任をすることに近く、状況によっては「大連立じゃないか！」と言われかねない状況です。

予算委員長は、どのように歩み寄るか、どのように修正協議を促していくのかと手腕が問われます。

林氏「安住さん、黒衣どころじゃないかもしれない、主役になるかもしれない……」

水内氏「今回のシナリオが、当事者同士で、もうわかんない感じになってる」と語り、「不用意に混乱して、 年度を跨いでも予算ができないとなると、割を食うのは国民だという部分も踏まえなきゃいけない」と苦言を呈しました。

林氏「日程管理ができなかったら、それは安住さんの責任で、それは安住さんを出した立憲民主党の責任なんです。与党も野党も新しい国会運営に責任を持つということが今回の新しいポイントだと思います」

動画本編はこちら！

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