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2025年1月30日に公開された動画のテーマは、「政治記者が考える都議選展望」です。
ゲストに産経新聞デジタル報道部政治担当デスクの水内茂幸氏と朝日新聞・前政治部長の林尚行氏をお招きし、参議院選挙の前哨戦といわれる都議選の展望について解説してもらいました。
自民党が議席を減らしても国民民主党がカバーすれば知事与党は安定!?
【このトピックのポイント】
都議選は6月22日に投開票されます。
今回の動画では、都議選の注目ポイントについて、お2人に伺っていきます。
MC伊藤「都議会自民党が政治団体を解散しました。このニュースはどうご覧になっていますか?」
水内氏は、都議選では批判を浴びることを予想されるため「自民党にとっては厳しい」とコメント。
去年の衆院選で負けた後遺症からまだ抜け出せず、さらに混迷が深まっている感じがすると語りました。
林氏も、政治団体の都議会自民党が解散したと言っても、収支報告書に不記載だった金額が何に使われたかの説明がないことを指摘。「国民が、都民が納得する形じゃない。これはずっと問われるんだろうな」と述べました。
今年は、12年に一度の都議選と参院選がダブルである年であり、都議選が自民党にとって厳しい結果になると、参議院選も同様に厳しくなるのではないかと林氏はコメントしました。
今回の都議選には、石丸新党「再生の道」が参戦を表明しています。
MC伊藤「与党がちょっと逆風の場合、新党が入る余地はどのくらいあるのでしょうか?」
林氏「私は、実は、余地があまりないと思っていて。なおかつ、立候補するのは、石丸さんではないんですよね」
都知事選の時のように「石丸伸二」の名前を覚えてもらうのではなく、候補者自身の名前を有権者に覚えてもらうのは「ワンクッションある」と林氏はコメント。
再生の道は2期8年という任期を設け、その後のキャリア支援も応援していくと石丸氏は話しています。林氏は、欧米ではよくある「リボルビングドア方式」という、人材の流動性を高めて政治を活性化するという考え方を石丸氏が思考しているのであれば「なかなか面白い『日本版リボルビングドア』ができるのではないか」と期待を寄せました。
また、再生の道は共通の政策を掲げない方針を示しています。
水内氏は、「東京をどうしたい!」という政党の一丁目一番地ともいえる政策がないため、昨年の都知事選に比べるとインパクトが薄くなるのではないかという考えを示しました。
一方、昨年の都知事選で石丸氏は予想以上の得票数を獲得しました。
今回も都知事選の時のようにSNSが活用され「我々が考えている以上に、勝手連的に応援する人たちがいっぱい出てくるのではないか?」と水内氏は語りました。
既存政党の展望はいかがでしょうか?
水内氏「国民民主は、都民ファと一緒になってやるというのが基本路線じゃないかなと思います」
林氏「自民党の退潮は国民民主党が補うぐらいの勢いだなと思います」
ゲストの両氏は、国民民主党の議席数は増えると予想します。
林氏は、小池百合子都知事と国民民主党の関係は良好なため、自民党の議席数が減っても、国民民主がその分をカバーできれば、結果的に知事与党は安定するのではないかと推察しました。
また、1月26日には、北九州市議会議員選挙がありました。
都市型選挙であり中選挙区が結構あるため、北九州市議選は都議選に似ているともいえます。国民民主党は公認候補2人が選挙区でトップ当選を果たし、自民党と公明党は議席維持でした。
林氏「都議選は、参議院の東京選挙区の完全なる前哨戦という形になる」
国民民主党が参議院選挙の東京で(議席を)取るかもしれないので、その前段として勢いを図る恰好の機会になるだろうと述べました。
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