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2024年10月26日に公開された動画のテーマは、「参政党・神谷宗幣代表に訊く!」(編集部注:この企画は選挙ドットコムが公職選挙法上の国政政党10政党に出演を依頼し、調整がついた政党から出演いただいているものです)
ゲストに参政党・神谷宗幣代表をお迎えして10月15日公示・27日投開票の衆議院議員選挙の戦略や訴えている公約の意図などを伺いました。
【このトピックのポイント】
今回の企画では、視聴者から番組に寄せられた質問について神谷代表に答えていただきます。
最初の質問は「参政党の政策で積極財政と減税がありますが、この2つをみるとれいわ新選組と経済政策は近いんじゃないかという印象をもっています。参政党とれいわ新選組との違いは?」というもの。
この質問に対し、神谷代表は2点の違いがあると説明します。まず、減税については国民の負担率の軽減に焦点をあてていると説明し、「税と社会保険料の合計を現在の45%から35%まで下げて、それ以上取らないようにキャップをはめようと、より具体的に提示しているところ」がれいわとの違いだと説明しました。
もう1点の積極財政に関しては、その使い道を国民や国内企業などの国内に集中すべきだと訴えている点が差異だと説明します。参政党は公約で「インフラの行き過ぎた民営化策の見直し」を掲げており、これから成長が見込める交通や通信、農業などの社会インフラなどを外国資本に買われることは、地方の過疎や安全保障の危機にもつながる「愚策」だと強く非難します。
有権者の関心が高い「物価高」への対策はどう考えているのでしょうか?
即効性のある政策として「消費税を1回ゼロにする」ことで物価を10%引き下げることを提案します。また、コストが上昇するエネルギーに関しても賦課金のかかる再生可能エネルギーから安価な電力の供給に切り替える。「原発再稼働もやむなし」との立場ですが、現在の老朽化した原発ではなく新型の原発や火力発電分野に積極投資することで「日本の電力会社が儲かる、そして国民の電気代が下がる。このことでかなり物価高が抑えられる」との好循環を生み出す考えを示しました。
財源論も含めた社会保障に関しての考えを問われると、社会保障では高額な薬代や終末医療費用などを見直して数兆円程度を節約した上で「足りない分は国債を発行していくしかない」と説明します。高齢化の波を乗り切るためにも、償還期間を延ばして発行幅を広げるなど国債のルールを柔軟に見直すことの必要性に言及し、「財政のルールを国民に納得してもらう形にして、政治力で財務省にのませるということが大事」だと指摘します。
「今回の衆院選で目玉政策に入った新たな政策は?」という質問に対しては、16歳からの選挙権付与を挙げます。
16歳という年齢設定の趣旨には、教育にもつながるという考えがあるといいます。16歳はまだ生まれた地方で家族と一緒に同居しているケースが多く、世の中の仕組みや社会・政治についてフラットな立場で勉強する時間が確保しやすいとして、「高校生のうちに、地方にいるうちに、世の中の仕組みをしっかりと学び、選挙にいってもらいたい」との想いを語ります。
神谷代表「国民の投票率が低すぎる中で、我々は『参政』党ですから、みんなに政治に参加してもらわないといけない。目指すところは国民の投票率が8~9割に上がることです」
MC鈴木邦和「以前から、参政党の政策の根本には教育への強い想いがあると考えています。参政党の基盤となる政策ではないでしょうか。一方で、16歳では早すぎるという反対意見もあります。16歳と主張する理由をもう一歩深堀りして教えてください」
ここで、神谷氏は社会や政治への理解度は年齢に比例しないと指摘します。16歳はすでに社会に出て働ける年齢でもあります。「16歳が若すぎるというのは思い込み。どのような教育環境や社会環境をつくっていくかということが問題」だと斬り込みます。
また、投票の義務化についての考えを問われると、党内での議論が固まっていないとしつつも、神谷代表は以前から賛意を示してたといい、「日本人として、国民としてこれからの日本の行く末を考えて自分の意思を表明することは義務だと考えています」とズバリ指摘しました。
話題は選挙戦略に移ります。各社の情勢報道では、参政党の議席獲得が厳しいという見方も出てきていますが、巻き返しを図る戦略は?
神谷代表は「前回の参院選(2022年)も今以上に厳しかったですね。ずっとゼロだと言われていました」と苦笑。今回の衆院選ではメディアが主催する討論会にはほとんど呼ばれず、他政党からもワクチンや移民、再生可能エネルギーなどに反対してきた党の主張が黙殺されてきたとして、「参政党は右からも左から抑え込まれる対象」だとの現状認識を示します。けれども、こうした逆境こそが党の支持者を最終盤で奮起させる要素になるといいます。
参政党は今回の衆院選での「日本をなめるな」など、印象的なキャッチコピーを使用していますが、そのアイデアの出所は?
神谷氏「なんだかんだ決めてるのは私かもしれない(笑)」
今回のキャッチコピーを考えるにあたり、党のスタッフから「みんなが聴いた時に映像が浮かぶのが良いキャッチコピーだ」というヒントをもらいました。そこで思い浮かんだのが、印象深い演説だったという意見が多い、2年前の参院選最終日の演説で話した「日本をなめるな」のフレーズだったと明かします。
神谷氏「これまで妨害などもあったので、党員に対してはもう一回原点に立ち返ろうよというメッセージを送れるし、広く国民に対しても日本をあきらめないと伝えられる」と語りました。
衆院選のキャッチフレーズ「日本をなめるな」を考案したのは?
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