9月7日告示・23日投票の立憲民主党代表選に、総理大臣などを務めた野田佳彦(のだ・よしひこ)衆院議員が出馬を表明しました。同代表選への正式な出馬表明は2人目となります。このコラムでは、野田氏の経歴や政策を紹介します。

野田氏は1957年5月20日生まれ、千葉県船橋市出身です。千葉4区選出の衆院議員です。
早稲田大学政治経済学部卒業。松下政経塾に入塾(1期生)し、1987年から千葉県議会議員を2期務め、1993年衆院選で初当選を果たしました。2期目を目指した1996年衆院選では次点で敗れるも、2000年衆院選で返り咲き、以降は連続当選を果たし、現在9期目です。
民主党所属時代には党国会対策委員長などを、民主党政権下では内閣総理大臣、財務相などの要職を歴任しました。その後、民進党所属時代には幹事長や最高顧問などを務め、現在も立憲民主党の最高顧問を務めています。
趣味は格闘技観戦です。また、演説の名手としても知られており、安倍晋三元総理に向けた国会追悼演説も話題となりました。
野田氏は8月29日、自身のサイトやSNSを通じて「再び総理をめざします」と題した文章を公表。内容は以下の通りです。
立憲民主党の代表選挙は9月7日告示、23日投開票で実施されます。自由民主党の総裁選挙は9月12日告示、27日投開票です。ポスト岸田の自民党新総裁が次の内閣総理大臣です。新総理は刷新感の鮮度が失われないうちに、速やかに衆議院を解散するでしょう。
すなわち、立憲の代表選は準決勝であり、その勝者はホッとする暇もなく、政権を選択する決勝戦を勝ち抜かなければなりません。国家を背負う覚悟と力量が問われることになります。
これまで私は、自らの代表選出馬に関し「昔の名前で出ています。ではいけない」と、自重するコメントを繰り返してきました。しかし、自民党の表紙だけ変えて刷新感を演出する手法に対抗するには、立憲代表には一定の経験値に基づく安定感が求められているのではないかと思い始めました。
自民党の華やかなキャリアの持ち主や世襲議員たちが連日メディアジャックしていますが、政治とカネを巡る不祥事に対する深い反省がないことに怒りが込み上げてきました。裏金事件という脱税事件は真相究明は全く進まず、処分は大甘、政治資金規正法は天下のざる法(私は天ざると呼んでいます)です。この事を忘れてはならないし、許してはなりません。「ゆず」や「コブクロ」は、街頭から生まれたミュージシャンです。私もカネのかからない政治を実現するために、38年間街頭に立ち続けてきました。街頭から生まれ街頭で育てられた政治家です。だからこそ、政治とカネの膿を出し切る先頭に立たなければならないと決意しました。安倍元総理と約束した議員定数削減も今度こそ実現したいと思います。
立憲の偏ったイメージを一新し、無党派層はもとより、自民党に失望した保守層を巻き込み、自民を単独過半数割れに追い込むことが大戦略です。対自民では戦闘力、野党連携には包容力が必要です。是非、私にチャンスを与えてほしいと思います。
2012年11月28日、私の尊敬する故岡崎久彦先生(元駐タイ大使)が、議席の大幅減が予想される野田首相に対して、一詩を献じたいと産経新聞に寄稿されました。
「勝敗は、兵家 期すべからず/羞を包み、恥を忍ぶ 是男児/民主の子弟 才俊多し/捲土重来 未だ知るべからず」
楚の項羽が、手勢わずかに百余騎となって烏口の岸に追い詰められたとき、江岸の亭長が江東に逃れて再起するよう勧めたのを断って遂に自刎(じふん)したのを惜しんだ杜牧の詩である。『江東』を『民主』に変えた以外は原文通りである。民主党には俊秀も多い。国政を担う才幹を持ちながら、自民党の世襲制に阻まれて民主党から立候補したが、鳩山、菅時代に、当選回数が少ないために機会を得られなかった人々である。
願わくば、野田首相は、たとえ項羽のように、最後は28騎の手勢となっても、真に国を思う人々を手元に残し、羞を包み、恥を忍んで、再起を図っていただきたい。それがお国のためである。」
再び内閣総理大臣をめざします。
折しも、8月29日はちょうど13年前の2011年8月29日に野田氏が民主党代表に選出された日でもありました。
野田氏は8月29日に立候補を表明しましたが、大型台風が近づいている緊急事態下であることを理由に代表選に向けた政策発表は今後、告示までに行うとしました。
現在の公式サイトでは、以下の通り政策の理念を綴っています。
中庸の政治
私たちの目の前には、国論を二分するような、複雑で困難な課題が山積しています。
あまりに先行きが不透明で、閉塞感に包まれているがゆえに、ややもすると、単純明快で分かりやすい解決策にすがりたいという衝動に駆られてしまうかもしれません。
しかし、「極論」の先に、真の解決はありません。複雑に絡み合った糸を一つひとつ解きほぐし、進むべき道を見出し、一歩一歩、粘り強く、着実に進んでいく。
私たちの背負う明日への責任を果たす道は、中庸を旨として、意見や利害の対決を乗り越えていく先にしか見出せません。
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