8月25日に告示された大館市長選挙には、日景賢悟(ひかげ・けんご)氏(55)、麓幸子(ふもと・さちこ)氏(62)、石田健佑(いしだ・けんすけ)氏(27)の無所属新人3名が立候補しました。投開票は9月1日に行われます。
現職の福原淳嗣氏の辞職に伴い実施される今回の大館市長選挙は、人口減少が進む中での子育て・教育環境の整備、少子高齢化に対応したまちづくり、医療福祉の充実、農林業・商工業を中心とした地域経済の活性化などが争点と考えられます。
日景氏は大館市出身、青山学院大学経済学部経済学科卒業。東京の店舗設計・施工会社勤務、株式会社 山二ガソリンスタンド勤務を経て、有限会社日景石油に入社。有限会社日景石油の代表取締役等を歴任しました。2015年の大館市議会議員選挙で初当選、以降3期連続当選しました。
日景氏は以下の政策を掲げました。
1. 心地よく、住み良いまち「大館」を創る!
・道路の整備、歩道の除草、除雪の徹底
・河川や橋梁の整備促進と、治水・利水の促進
・上下水道の整備・補修の促進 ほか2. 老後も安心な医療のまち「大館」を創る!
・大館市立病院の医療設備の高度化と、投資促進
・大館市立病院の周辺に、医療・介護・福祉+生活を一体化した地域集約型の環境整備
・市内全域をカバーするサテライト医療拠点を整備 ほか3. 教育と子育てのまち「大館」を創る!
・結婚・妊娠・出産に対する課題解決と、補助体制充実
・こどもの遊び場や学び場、および周辺環境の整備促進
・幼・小・中・高の連携強化と、一体型教育の推進 ほか4. 未来創造集団「大館市役所」を創る!
・行政が成すべき仕事の「目的」と「手段」を明確化
・仕事の整理、働き方改革、労働生産性の向上、DX推進
・官と民の水平連携の強化により、職員の業務負担軽減 ほか5. 伝統と産業が進化するまち「大館」を創る!
・農林・商工団体と行政の連携強化
・農林業の6次産業化促進と、食品加工産業の創出
・地場産業の新商品開発と、販路拡大支援策拡大 ほか6. 食とエネルギーを自給するまち「大館」を創る!
・耕作放棄地の再整備と有効活用(畜産・牧草など)
・家畜糞や食品残渣の堆肥化促進と、農地への還元
・有機農業の拡大(学校給食や病院食などで提供) ほか7. 渋谷区と未来を共有するまち「大館」を創る!
・渋谷区民との交流人口・関係人口の拡大支援
・大館市と渋谷区の有機的連携強化
・防災協定の具体策を検討し、有事への対応強化 ほか8. 「稼ぐ力」を持った強いまち「大館」を創る!
・官民共通の地域課題解決のための「地域商社」の設立
・行政50%、民間50%の出資比率による水平連携 ほか
麓氏は大館市生まれ、筑波大学卒業、法政大学大学院経営学研究科修了。日経ウーマン編集長、日経BP社執行役員、内閣府、文部科学省、林野庁の有識者委員等を歴任しました。2019年にUターンし、長岡城跡「比内ヒルズ」を共生社会づくりの拠点として活動。また社会福祉士として障がい者就労継続支援事業や高齢者の通所介護事業に参画しています。
麓氏は以下の政策を掲げました。
1 学校給食費を無償にします。
既存事業の見直し、国の交付咽頭で財源をつくり(2億5000万円~3億円)、まず学校給食費を無償に、さらには段階的に教育費全体を無償化します。2 親子が集い、楽しめる「子どもの森」をつくります。
親子、若者、高齢者など多世代が集える多目的施設「子どもの森」をまちの中心部につくります。ここを核とした魅力的な都市型エリアを創出します。3 市立病院と扇田病院の2体制を堅持します。
令和9年度以降も大館市立総合病院と扇田病院の2病院体制を堅持します。医療と福祉を連携させて切れ目なく支援を続け、市民の命と健康、生活を守ります。4 女性の地位向上のために新しい部署をつくります。
女性差別をなくし、女性の地位向上のため、市民の相談窓口となる女性だけの部署を新設します。さらに、市役所から、女性管理職の登用を進めます。5 農業者の支援を拡大し、新たな作り手を確保します。
農業者の補助、女性を拡大、販路開拓を支援し、機械化、デジタル化を促進し、新規就農者を増やします、6 福祉職の処遇改善を拡充します。
人口4割の高齢者そして障がい者など社会的弱者を支援する福祉職の処遇改善を拡充し、福祉の現場を支えます。7 五色湖エリア再整備事業は中止します。
約9億5000万円と予算が膨らむ五色湖エリア再整備事業は中止します。富裕層向けの一泊数万円の豪華なキャンプ場を、市民は望んでいません。8 市役所改革プロジェクトを発足させます。
パワハラを許さず、働き甲斐のある職場に改革します。ハラスメント事案(市長・副市長含む)は、内部通報者を守り、独立した調査機関を設け、徹底的に究明し、再発を防ぎます。9 市民バス「ふれあい号」を復活させます。
町内会のバス旅行や親子遠足など広く使用されていた市のバス「ふれあい号」がなくなり、困っている市民が多数。市民バス「ふれあい号」を復活させます。10 議員定数検討委員会を設置します。
人口約6万6000人の大館市の現在の議員定数は26。一方、約16万人の弘前市の議員定数は28です。適正な議員定数を検討する会議体をつくります。
石田氏は大館市生まれ、青森県立青森工業高校卒業。東京地下鉄株式会社社員、Web制作・マーケティング事業運営を経て、2019年に株式会社TOMUSHIを設立しました。大館市地球温暖化対策実行計画委員、福島県田村市サポーターを経て、2023年の大館市議会議員選挙で初当選しました。
石田氏は以下の政策を掲げました。
1 少子高齢化社会の慢性期医療や介護・福祉への挑戦
2 仕事の選択し、職種を増やすための企業誘致
3 子どもから高齢者までにぎわう公園・健康増進施設
4 子ども医療費等の更なる支援、病児保育の充実か
5 しごとコンビニで老若男女が活躍できるまち
6 安心して暮らせる総合的なインフラ整備と、健全な行財政運営の確立
7 移動や買い物等の集落支援・高齢者支援
8 ふるさと納税寄付金額UPで、10億円以上の財源確保
【政治家・候補者の写真は無料で掲載できます】
選挙ドットコムの政治家情報には顔写真などを無料で掲載することができます。有権者にとって候補者の写真は重要な情報ですので、掲載を希望される方はこちらのフォームよりお送りください。
この記事をシェアする
選挙ドットコムの最新記事をお届けします
My選挙
あなたの選挙区はどこですか? 会員登録をしてもっと楽しく、便利に。
話題のキーワード