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2024年8月2日に公開された動画のテーマは「豊田さんに訊く!自民総裁選 各陣営の思惑!」
ゲストに元衆議院議員の豊田真由子氏をお迎えし、自民党総裁選の裏側などを伺います。総裁選は来月なのに、まだ誰も立候補をしないのはなぜ?若手議員が名前に挙がるのはブラフないの?など、素朴な疑問に丁寧に解説していただきました。
【このトピックのポイント】

9月に行われる自民党総裁選。各陣営、正式な立候補表明はこれからというものの、動きが活発化しています。
総裁選に向けて選挙管理委員会のメンバーが決まりました。期数などさまざまな議員が選ばれています。
総裁選のやり方の細かいところを決めるのが選管メンバーの役割のひとつですが、もうひとつ大きな特徴があります。
豊田真由子氏「ポイントは、総裁選の選管のメンバーになると、候補者の推薦人になれないんですよ」

推薦人の数がぎりぎりな陣営にとっては、選管にメンバーを取られてしまうと、影響があります。今までは派閥があったため、派閥単位でバランスよく選管メンバーを出していましたが……
豊田氏「形だけ……っていうと怒られちゃうけど、派閥がなくなることになったので」
今回の選管メンバーは、衆院比例の8ブロックと参議院議員から、バランスを取ったメンバー選出になったと説明します。メンバー選出にあたっては、自民党の森山総務会長も、「首相が中心になって、非常にバランス良く選んでいる」と説明しているとのことです。
MC伊藤由佳莉「地域、期数、元派閥もバラバラということですが、気になるのは岸田派がいないところ、豊田さん、どんな印象ですか?」
豊田氏は「すんごいどろどろの思惑があるのかもしれないけれど、とりあえず説明はつく形ではある」と説明します。
豊田氏「バランスを一生懸命取るようにしたんだろうなあ、でも岸田派いないよね、という感じはしますよね。ただまあ、推薦人どうこうをそこまで気にする……」
細かく見ていくと、メンバーが安倍派、谷垣グループが3人ずつとなっていて、昔の派閥の構成人数に比例して、按分しているかというとそうでもないのが気にはなる、とコメントします。
豊田氏「ただね。選管メンバーが総裁選を動かすとか、勝ち負けに影響を与える動きをするわけではないので。総裁選でどうするかはそれぞれ」
告示日を決める時に、知名度が低い方にとっては、告示日を早めてもらったほうが選挙期間が長くなるよねということを言われる場合もある……ということも付け加えました。

続いて、立候補を目される候補者は、こちらの方々です。
MC伊藤「9月に総裁選が決まっているのに、なかなか宣言しないのはなぜですか?」
豊田氏「選挙って全部そうだと思いますけれど。戦いなので、戦局を見極めて情報が多く絵が見えたほうが、自分が出ていった時に勝ちを取れる戦法を考える可能性が高まるじゃないですか」
豊田氏は、2つのポイントを指摘します。
豊田氏「ひとつは、それぞれが周りの状況を見ていて、いつ出るか、ほかがどうかということをすごく勘案して、どうやったら自分に有利かということを考えているということ」
豊田氏「もうひとつは、実際出たいけれど推薦人が集まるか、要となるかたの支持が取り付けられるかの準備がまだ整っていないこと」
キングメーカーのモチベーションも解説します。
豊田氏「キングメーカーみたいな方は、自分の力を最大限に高めて発揮したいわけだから、最後まで自分のパワーを温存しておくんじゃないですか。訊かれても誰を支援するって言わないじゃないですか。言わないことで、この人に支援してもらいたいって人が集まってくるじゃないですか。それを今ぎゅーって高めている途中」
豊田氏は、今までのようなパワーバランスもありながらも、今回の自民党の総裁選は、今までの通常の総裁の選ばれ方、勝ち方とは大きく違う勝ち方・選ばれ方で出てくる可能性があると展望します。

自民党総裁選は、党員と国会議員の票で決まります。派閥があった頃は、自分の派閥はもちろん、候補者を出さない他派閥などの票をどうもらうかに人間ドラマがありました。
豊田氏「いろんな血みどろのパワーバランスを勝ち抜いて勝つわけじゃないですか」
豊田氏「今回はこの人に票を入れようというインセンティブややり方が、今までと変わる可能性がある。すごい若手とか女性とか、今までだったらそもそも総裁選に出れなかった、勝てなかった人もなる可能性がある」
もうひとつ。よく総裁選で言われる、「新しい顔に変える」という話についてはいかがでしょうか。
豊田氏は、「岸田さんじゃ勝てないという問いには、岸田さんじゃなかったら勝てるのかという問いも必要」と問いかけます。
このどちらかで状況が変わります。
今回の状況だと、岸田氏を含め誰が総裁になるかによって違いがある。だから、誰を選ぶかが大事だ、と豊田氏は解説します。
MC伊藤「自民党は人材が豊富なんだなあという気がしています。ベテランはもちろん、若手も女性候補もいる。多くの名前が必ず挙げられるのはすごいと思うのですが。若手も今までのやり方だとなかなか勝ちにくい候補だったのかなと思うんです。それでも必ず名前が挙がってくるのは、世論的にもいい感じがするような打算もありますか?」
豊田氏は「ブラフを上げているだけではないかという意味であれば、そんなことはない」と冷静に返します。
豊田氏「小林鷹之氏にしても小泉進次郎氏にしても、まわりに推してる議員がいて、総裁になってほしいという声が聞こえてきます。(若い人をと)言っておけば自民党も変えなければいけないと思っているんだろうと意図するよりは、この状況を打開するにはこの人だという人たちがいるから、という実際の面のほうが大きいです」

今回の総裁選を超えて、自民党はこの先どうなっていくでしょうか。
豊田氏「温度差はありますが、今自民党がまずいと本気で思っている人がたくさんいるのは間違いなくて。党のトップは日本のトップとイコール。総裁選で勝った人がどういう風に国民に受け止められるか、次の国政選挙の影響は、外交面を含めて日本は課題山積。どういうふうにマネージしていくのかを含め、対外的な影響も、政策的な影響も、とてもとても大事なこと」
豊田氏「ただ思うのは、国民のかたがたから見ると、そこだけ変えても自民党の中身が変わらなかったら何も変わってないじゃん、というツッコミどころは満載だと思うんですよ」
豊田氏は、顔だけ変えれば自民党が生まれ変わったと思ってもらえるほど、国民は何もみていないわけではないことを自覚しておくべきだと警鐘を鳴らします。
豊田氏は、政治資金規正法の改正が、根本的にどうして政治にそこまでカネが必要になるのか、正しい分析と解決策を提示できなかったことを批判します。
豊田氏「原因は、正しく分析をすることでしか解決できないのに、うやむやぽーんと終わってしまっているのは……国民のかたはみんな『?』て思ったままこの夏を迎えていると思う。これでうまくごまかせるぜ!と思っているとしっぺ返しをくらう。誰がなっても真摯に、本当の意味で変わっていくことが必要」
最後に、気になる候補は?
豊田氏「いや、もうみなさんそれぞれ有為な人材ですから!」
現状出てきている話は、派閥があった頃の調整とあまり変わらないように見えます。全然違う支持のされかたで出てくると目は引くものの、いざ政権運営となった時にリーダーとしての力量を発揮させてもらえない可能性も。
豊田氏「そうはいっても、自民党はすごく割れてても、これからまとまるぞってなればまとまる。もうひとつは、だいたいみんな勝ち馬に乗りたいんで、流れがあって勝ちそうな人がいれば寄り集まったりするので、今の段階では何がどうなるか見えないなって思います」
自民党総裁選は、8月中に日程が決まる予定です。引き続き情報を発信しますので、ご注目ください!
中にいたから感じ取れる?豊田真由子氏、自民党総裁選の裏側の事情を分析!
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