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立民・江田憲司衆院議員が大胆予測!自民党総裁選が動くのはお盆後!維新は政権交代を目指す?選挙ドットコムちゃんねるまとめ

2024/8/6

選挙ドットコム編集部

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2024年7月24日に公開された動画のテーマは「次期衆院選 政権取れるの?」

立憲民主党・江田憲司衆院議員が考える「野党共闘の必要性」や「各党が一致できる政策」とは?政務秘書官として自民党政権を経験しただけでなく、維新の会での在籍経験も踏まえ、自民党総裁選までを解像度高く解説します!

【このトピックのポイント】

  • 野党が政権奪還に向けて、カギを握るのはやはりあの党?
  • 自民党総裁選、岸田総理が意思決定するのはいつ?
  • 江田氏、解散の可能性に言及?!

江田氏のプロフィールは以下の通りです。

江田氏は東京大学卒業後に、通商産業省(現経済産業省)に入省しました。

通産省から首相官邸に出向し、海部・宮澤内閣では、総理演説や国会での下書きするスピーチライターも任されていました。

1996年に橋本内閣では、官僚から異例の抜擢で総理大臣秘書官(政務)に就任。

当時、大蔵省の金融接待スキャンダルも発生し、中央省庁改革、特に大蔵省の財政と金融の分離では、官僚や族議員と激しくやり合ったことも。

1998年に橋本内閣が総辞職した後は、通産省に戻らずに退官。

その後は、マウイ島、オアフ島での放浪生活を2年ほど送りました。

2002年衆議院議員に、無所属で初当選し、みんなの党(幹事長)、結いの党(代表)、維新の党(共同代表)、民進党(代表代行)、立憲民主党(代表代行)を経て、現在、衆院議員7期目です。

今回は以下の質問からいくつかピックアップして江田氏に回答していただきました。

野党は政権奪還に向け、どう戦う?カギになるのは……

江田憲司氏「本丸の話ですねえ」

江田氏は、小選挙区制度で自公が立候補者を統一してくる以上は、原則論として、野党も一本化が望ましいと指摘します。

みんなの党幹事長や維新の党の代表として選挙区調整の経験がある江田氏は、「いくら口先や理屈で言っても、その時々の幹部同士の胆力というか交渉力」がカギになると言います。

江田氏「悪い言葉だけれど、お互いが党の利益をバックに背負っているので、100対0はない。譲るべき所は譲り、取るべき所を取る判断ができるか。信頼関係が必要」

自公を過半数割れに追い込むためには一本化が必須だが、関係性構築が難しいだろうとコメントします。

「最終的に下ろす下ろさないの話になるじゃないですか」というMC鈴木邦和の問いかけには、「言葉に表現できない信頼関係の中で……最後はバシッと」と言葉にします。

みんなの党の幹事長として維新の松井氏と交渉した時は「いろいろありましたけど、松井さんが気っぷが良かったので助けられた」と振り返ります。

江田氏「松井さんはみんなの党は関東なので、関東は全部立てませんから。その代わり関西のほうはうちなんで、頼みますと」

松井さんの気っぷの良さに助けられた、と振り返ります。

江田氏「一方でね、民主党……誰とは言わないけれどね。私が維新の代表となったときはもう、難渋しましたね。もうなんで……話し合いの席について100対0はないでしょう、って言った覚えがあります」

江田氏は、こうした調整は人によるとし、代表か、せめて幹事長に「任せるしかないんです、権限がないんだから」代表を選んだ意味はそこにあると語ります。

江田氏は「そうは言っても、当時私が選挙区調整を担ったのはなぜかというと、自公に代わる政権交代をしようという方向性については一致していたんですよ」と当時と今の違いを指摘します。

その上で江田氏は、日本維新の会の態度を問います。

江田氏「お願いしたいのは、維新の会も明確に、我々とどこまで調整できるかは別として、我々も自公に代わって政権交代したいんだと明確に打ち出していただきたいんですよ」

維新の党の代表を経験し、内情を把握しているという江田氏は、維新は今年の党大会で初めて自公過半数割れを目標と書いても、まだ政権交代とは書いていないと指摘します。

江田氏「政権交代をするのか、過半数割れをバネにして自民党と連立するのか。それはクリティカルに有権者の判断を左右するもっとも重要なポイント」

江田氏は、維新は少なくとも選挙の前には旗幟を鮮明にしてほしいと主張します。

その上で、「維新の会さんももっと大局的に見て、自公政権を交代させるというところに踏み切っていただければ、私は選挙区調整はそれだけでずいぶん進むと思っている」と訴えます。

MC鈴木「目指すべき方向性が違うと、いくら話し合っても難しいということですね」

現在の報道では、吉村知事は政権交代を明言するものの、馬場代表らはまだ明確でありません。

江田氏「ぜひ日本維新の会も政権交代を一緒に目指しましょうとお願いしたいところです」

もし、維新の会が党として政権交代を目指す方向になったら、「何割かは(連立)できる。それは幹部の力量による」と江田氏は明言します。

ただし、もう1点すり合わせの必要があると指摘します。

江田氏「基本的な政策はあらかた一致させないと、政権を取ったところで一緒にやりましょうといっただけで、またバラバラになる。それは国民の期待するところではない」

自身が維新を経て立憲民主党にいるのは主義主張を曲げたわけではないと、「原発でも安保法制にしても、僕は折り合える余地があると思っているんです」と訴える江田氏。

立憲民主党・日本維新維新の会・国民民主党が連立、日本共産党が閣外で協力するような野党連立政権ができたとしても、教育の無償化や人への投資、教育・子育てといった方向性で足並みを揃える政権はイメージできると語ります。

江田氏「キーは維新さんですね」

維新と国民と立憲がスクラムを組めば、小選挙区制でもかなり勝てるチャンスが出てくるだろうとMC鈴木も同意します。

自民党総裁選、総理の意思決定はお盆時期?

「ああ〜総裁選か〜」と苦笑いする江田氏。

立憲民主党の代表選と同時期に行われ、注目を集める自民党総裁選をめぐる報道には「ああ、いつもの恒例行事だな」と苦笑いをします。

橋本政権で政務秘書官を経験した江田氏は、「本格的な動きはお盆明け」と予想します。

江田氏「橋本龍太郎総理も、8月のお盆の週に恒例の人間ドックに入られた。そこで解散を決められた」

江田氏「当時、政務秘書官として迎えに行った時に、『江田くん、これはまだ女房にも言ってない話だけどね、解散する』と」

政務秘書官から内々に官房事務副長官を通じて、極秘裏に選挙事務の手続きを始めるのだそうです。その後、幹事長へ伝えるのだそうですが……

江田氏「ただ、幹事長というのは口が軽いんで」

橋本総理が当時の加藤紘一幹事長に解散の意志を告げた翌日に、新聞一面に「総理、解散」が出てしまいました。当然総理は激怒します。

当時、沖縄の基地問題で微妙な時期でした。

江田氏「幹事長、こういう報道が踊るってことが国政にどういう影響を与えるのかわかってんのか。俺が変わる可能性を意味しているんだぞ。今沖縄県知事とやってる交渉に多大な影響を与えるのかわかんないのか、と加藤幹事長を怒鳴りつけていた」

ところで、政務秘書官時代に、議員1回生か2回生だった岸田氏と会食経験があるという江田氏は「岸田さんね、僕誤解してた」と語り始めます。

江田氏「僕が政務秘書官の時、岸田さんと安倍晋三さんが1回生か2回生。政務秘書官っていうのは1回生のお世話係なので、総理に代わって3時間くらい会食するでしょ。ずーっとだまーって何にも言わないで黙々とメシ食ってるのが安倍晋三さんと岸田さん」

「安倍晋三さんはプリンスと言われていて、岸田さんはサラブレッドですけれど、安倍さんとちょっと違うし」と振り返り、「宏池会の中でも岸田さんが総理になると思っている人はほとんどいなかった」とコメントします。

江田氏「僕ね、最近思ってきたんだけど、この人(岸田氏)はね、お腹の中で権謀術数を張り巡らせる人だなあと」

MC鈴木「全然おとなしくないと」

江田氏「表面的にはおとなしい。こういう人ってお腹に溜めてるんだなあって最近思い出した」

江田氏は、現時点で岸田総理は「何も決めてない」と予想し、「総裁選は出るつもりだと思うけれど、お盆の週に考えれば全然間に合うんで」とコメント。

江田氏は、「オリンピックで国民から裏金の記憶が飛んでしまい、お盆が明けた9月くらいになると、政界の景色が一変してしまう可能性がある」とも危惧します。

江田氏「僕、官界政界に45年いるんです。それなりに見てきたでしょ。政権交代で中身が全然変わってないのに、表紙を変えて生き延びてきた政党が自民党ですよ」

江田氏「国民のみなさんね、その優しさは止めてほしい。表紙が変わったら青い鳥が出てきたーってまた応援するんだから。だけどまたがっかり、その繰り返し」

岸田総理だって、菅義偉元総理が退陣に追い込まれ、岸田氏が総理に就任した途端に解散したら圧勝した、と説明します。

江田氏「僕、(総裁選は)Anybody but 岸田って言ってるの。顔が変わるから」

江田氏「あんまり岸田さんを追い込むと……」

自民党の総裁選の展望は。

江田氏「岸田さんは絶対に辞めないと思う。総裁選は出ます。僕は、間違いかもしれないけどお人柄をそう読みました。ここ半年ぐらいの所業を見て」

江田氏は、「あんまり自民党が岸田さんを追い込むと、9月冒頭に臨時国会を招集し、解散する可能性もゼロではない」と警鐘を鳴らします。

江田氏「結局ね、お盆明けの情勢で、自分が総裁選に出ても120%再選はないなと見れば、彼の性格から言うと伝家の宝刀を抜く可能性はある」

総理は、9月の臨時国会の召集権限があり、解散も総理の一存でできます。例えば小泉純一郎内閣での郵政解散では、反対した大臣を罷免してまで解散に踏み切っています。

江田氏「今回、岸田政権の閣僚は全員反対しませんからね。顔ぶれ見ると反対しそうなやつが2、3人いそうな」

MC鈴木「岸田さんはそれでも有力候補ですか?」

「麻生さんが応援しますからね」とうなずく江田氏。

ただ、自民党の議員も自らの地位保全に「お尻に火が付いている」状態と指摘する江田氏。「派閥の領袖として号令をかけても、従えない議員がいっぱい出てくると思う」と予想します。

江田氏「いま菅さんが画策してるんでしょ?石破カードもあるし、河野太郎カードもあるし、高市早苗さんは出たいんでしょ?安倍さんの後継者として。小林鷹之さんはこれ以上言わないけど財務官僚ですよ。なんでこの人が急に出てくるの。上川さんは岸田さんが降りたときだけですね、宏池会だから……上川さんだと初めての女性宰相だから。跳ね上がり方がすさまじい」

動画本編はこちら!

「維新の内情は知っている」立民・江田憲司衆院議員が語る野党共闘の条件とは?

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