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2022年2月2日に公開された動画のテーマは……参院選で著名人の出馬はある?
ゲストにSAKISIRU編集長の新田哲史氏をお招きし、参院選にタレント候補が立候補する背景と過去の印象的なタレント候補について語っていただきました。
今年の参院選に立候補するタレント候補は?
2022年7月に参院選が行われる予定です。
参院選といえば芸能人をはじめ、全国的に知名度のあるタレントの方が立候補するのをよくみます。
その理由は、参院選の選挙制度にあります。
参院選の比例代表は日本全国で1つのブロック、さらに個人名での投票が可能です。
そのため、全国的に知名度のある候補者が票を集めやすくなります。
タレント候補個人への投票は候補者の票にもその党の票にもなるため、各党はタレント候補を参院選に擁立してきました。
このような背景から、参院選の比例代表では、全国的に知名度のある方に立候補要請をする傾向にあるようです。
【関連】今から知っておきたい!参院選2022の全国比例の仕組み
ここからは過去3回の参院選挙に立候補したタレント候補の方を振り返ります。
乙武氏「当選されたのは須藤元気さんだけなんですね」
新田氏は「『政治家としてこの人に何ができるのかな』というポイントが昔よりシビアに見られている」と分析します。
知名度だけで選挙戦を勝つのは、難しくなってきているようです。
新田氏は当選した今井絵理子氏について「自民党とSPEEDという二つのブランドがうまくかけあわさったのかも」とコメント。
一方で、落選した堀内恒夫氏に対しては「巨人の監督引退から年数がたっており、現役時代を知っている人も少ない。テレビの現場を離れて長くなると知名度も薄れてしまう」と分析します。
また、知名度以外にも党内含め他の候補者との争いも重要、と付け足しました。
最後に「山本太郎氏のような知名度や求心力がある方は例外。引退される議員から組織票を引き継ぐなど、基礎票をきちんと固める『どぶ板選挙』ができるひとが手堅い選挙戦ができるのでは」と考察しています。
新田氏「(アントニオ猪木氏は)これぞタレント候補ですよ」「象徴的な候補者だった」と振り返りました。
また、「参院選の比例代表で当選できる人は、全国区の選挙であっても業界や地域などターゲットを絞って、確実に票を入れてもらえるところにアプローチしている」とまとめました。
乙武氏「選択と集中ですね」
過去に印象に残った著名な候補者について、新田氏は青島幸男氏を挙げます。
青島氏はテレビでの政見放送を参議院議員時代に提案し、導入されるとそれを十二分に活用。
「テレビという当時最新のメディアの影響力をうまく利用していた」と新田氏は振り返りました。
2022年の参院選について、立憲民主党はタレントの高見知佳氏を愛媛選挙区で擁立することを発表。
一方で前回2019年に同党の全国比例で立候補した市井紗耶香氏は、今年の参院選に立候補しない考えを明らかにしています。
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