衆議院議員総選挙(以下、衆院選)が10月19日に公示され、10月31日に投開票予定です。
2017年に実施された前回の衆院選は、選挙権年齢が20歳以上から18歳以上へ引き下げられてから初の実施となりました。投票率は前々回の2014年の衆院選と比べて1.02%上昇し、53.68%となりました。
しかし、有権者の半数近くが選挙権を放棄してしまっている計算になります。
皆さんは「衆院選での1票」にどれくらいの価値があるかご存知でしょうか?
この記事では、衆院選2021での有権者の「1票の値段」を計算してみます。
今回の衆院選2021で選ばれた議員は、衆議院の解散が行われない限り、これから4年間の任期を務めることになります。
単純計算になりますが、1票の値段を以下の計算式で求めてみます。
1票の値段=国の年間予算×政治家の任期÷選挙の有権者数
これに、現在の国の数字を当てはめてみましょう。
国の予算(約106兆6097億円)×衆議院議員の任期(4年)÷有権者数(約1億572万人)=約403万円
衆院選2021におけるあなたの1票には、なんと約403万円もの価値があるのです!
今回の衆院選2021を実施するために、国の予算には約678億円が計上されています。
仮に衆院選2021の投票率が、前回2017年の衆院選の投票率(53.68%)と変わらなかった場合、いくらのお金が無駄になってしまうのでしょうか。
衆院選の予算(678億円)×投票に行かなかった人の割合(100%−53.68%)=約314億496万円
こちらも単純計算をした場合のシミュレーションですが、前回の衆院選では、これに近い額の費用が活かされなかったと考えられるかもしれません。
【参考】総務省所管予算の概要(令和3年度総務省所管予算の概要 衆議院議員総選挙関係経費)
今回は、以下3つの数字をご紹介しました。
・衆院選2021でのあなたの1票の値段は「約403万円」
・衆院選2021にかかる費用は「約678億円」
・前回と投票率が同じであった場合、費用のうち「約314億496万円」が無駄になってしまうかもしれない
選挙に関わるお金はすぐには成果が見えないので、実感がなかなか湧かないかもしれませんが、自分の1票に約403万円もの価値があると思うと、選挙に行かないことを「もったいない」と思えてきませんか?
普段の生活の中で感じている想いを、日本国民の民意として国政に反映できる機会のひとつが衆院選です。
ぜひ「403万円の1票」を投じてきてください!
各政党の政策や国づくりにかける思いは、選挙ドットコムの衆院選特設サイトにまとまっています。ぜひ投票先を決める参考にしてください!
\選挙ドットコムの衆院選2021特設サイトはこちらから/
(執筆協力:濵崎侃)
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