10月17日に告示された新宮市長選には、現職の田岡実千年(たおか・みちとし)氏(60)、新人の松畑玄(まつはた・ふかし)氏(49)、新人の上田勝之(うえだ・かつゆき)氏(56)の無所属3名が立候補しました。投開票は10月24日に行われます。
今回は田岡市政の是非、新型コロナウイルスの影響を受けた事業者への支援策、南海トラフ地震に備えた防災・減災対策感染対策などが争点と考えられます。
田岡氏は新宮市出身、大阪芸術大学芸術学部卒業。1985年から2008年まで写真店の株式会社カメラのタオカに在籍し、1990年から2008年に代表取締役として同社を経営。1987年から2008年に毎日放送報道局新宮駐在員を、2001年に社団法人新宮青年会議所理事長を務めました。2009年の新宮市長選に初当選、以降3期連続当選しました。今回は4期目への挑戦となります。
田岡氏は以下の政策を掲げました。
・市政は市民のためという理念のもとで、行政改革をしっかりと進める
・市民生活に密着した施策で幸せを感じられる新宮市をつくる
・職員の人材育成
・市民の命と財産を守るため、巨大地震や風水害に備えた耐震補強の促進、洪水対策の実施
・公約の小中学校の給食費無料化
松畑氏は新宮市出身、近畿大学法学部卒業。会計事務所職員、ラーメン店経営、カフェ経営、社会福祉法人勤務、保育園長等を経て、2007年から新宮市議を4期連続で務めました。
松畑氏は以下の政策を掲げました。
・子どもや孫の世代にまで豊かで持続可能な新宮市を残していくため、しっかりと将来を見据えた市政をつくる
・市独自のデジタル地域通貨によるお金の地産地消の実現
・行政・地域情報のアプリ化
・津波避難困難地域への避難タワーの設置
・災害時の通信手段の整備
・多子世帯への子育て支援金
・不妊・不育症治療に対する助成
・Wi-Fi環境の整備
・子ども・高齢者用運動遊具を備えた大型公園と避難施設
・がんの早期発見・治療の為、がん検査への助成
・各地域にゴミをいつでも捨てられるエコステーションの設置
上田氏は新宮市出身、和歌山県立陵雲高校(現 和歌山県立きのくに青雲高校)卒業。生命保険代理店経営などを経て、旧 新宮市議を2期、合併後の新宮市議会議員を通算4期務めました。新宮市長選は2013年に続き2度目の挑戦となります。
上田氏は以下の政策を掲げました。
・通院や買い物に困らないよう100円均一料金・ジャンボタクシーサイズの小型バスの運行、将来的には料金を無料に
・高齢者世帯に防災ラジオ(戸別受信機)の配布
・給食費無償化
・市政懇談会を地域ごとに毎年実施
・資源ごみの回収方法をエコ広場方式から戸別収集などへの見直し
・旧 王子幼稚園者の活用による学童保育の実施
・事前防災を兼ねた通学路の整備
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