2021年10月31日に衆議院議員選挙が実施されます。
海外に留学している人や海外で仕事をしている人が投票することができる「在外投票」という制度をご存知でしょうか?
海外に住んでいる場合には大使館などとのやり取り等、日本で投票をするときとは異なる手続きが必要です。ですが、一度在外投票をしてみると「意外と簡単だったな」と思っていただけるはずです。
本記事では在外投票の手順を噛み砕いて説明しておりますので、ぜひ最後までご覧ください。
18歳以上の日本国籍を持っている人のうち、転出届を提出して海外で暮らしている人が在外投票の対象者です。
そのため、数週間の海外旅行など転出届を出さない状態で海外にいる人は対象外となります。
在外投票を行うためには投票の時に「在外選挙人証」を提示する必要があります。
ここでは在外選挙人証の取得方法と実際に投票する方法について説明します。
まずは在外選挙人証を受け取るために必要な「在外選挙人名簿への登録方法」をご紹介します。
在外投票をするには「在外選挙人証」が必要です。
在外選挙人証は在外選挙人名簿に登録した人に交付されます。
在外選挙人名簿への登録の申請方法は海外への転出届を出したタイミングによって変わります。
海外へ転出届を出すタイミングでは①転出届と同時に申請(出国時申請)、出国時申請をせず転出届を提出して既に海外に住んでいる方は②在外公館申請が必要になります。
出国時申請は、海外転出届を出す時に同時に在外選挙人名簿への登録を申請する方法です。
あらかじめ出国前に在外選挙人名簿への登録を済ませておけば、海外で在留届を提出したあとに在外選挙人証がスムーズに交付されます。
在外公館申請は出国時申請をしていない状態で、既に海外に住んでいる人が在外選挙人名簿に登録申請をする方法です。
住んでいる地域を管轄している大使館や領事館で申請を行います。
申請のための申請書は大使館や領事館で直接受け取るか、Webサイトで公開されているものを使用します。
既に3ヶ月以上海外に住んでおり、在留届も提出している人は、在外公館申請後に日本国内での審査を待って交付されます。
この申請は海外に移り住んでからすぐに行う事ができますが、在外選挙人証の交付は在留届を提出して審査を受けてから行われるため、早めの申請をして選挙に備えることをおすすめします。
上記の方法で在外選挙人名簿への登録が完了すると、在外選挙人証を受け取ることができます。
在外選挙人証を受け取ったあとの投票方法は3つあります。
それぞれの投票方法の特徴を説明します。
在外公館投票は住んでいる地域を管轄している大使館や領事館で投票を行う方法です。
在外選挙人証とパスポート等を提示して投票します。
事前に大使館や領事館に在外投票を受け付けているか確認すると良いでしょう。
国際郵便等で在外選挙人名簿に登録されている地域の選挙管理委員会へ在外選挙人証を同封して、投票用紙を申請する方法です。
投票用紙が手元に到着後、候補者名や現在の住所などを記入してもう一度選挙管理委員会へ郵送します。
一時帰国している場合や帰国してまだ日が浅く国内の選挙人名簿に名前がない場合に投票できる方法です。
在外選挙人証を提示すれば、投票日の投票所での投票や期日前投票、不在者投票ができます。
在外投票をする場合は以下に気をつける必要があります。
在外投票は18歳以上の日本国籍を持っている人のうち、転出届を提出して海外で暮らしている人が対象です。
大まかな流れは
です。
在外選挙人証の申請や投票には日本とのやり取りが発生するため、手続きに時間がかかります。
投票に間に合うように手続きはお早めに進めましょう!
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(執筆協力:佐々木ダイスケ)
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