東京都知事選が18日(木)に告示され、東京都内に設置された公設掲示板にもそれぞれの候補者のポスターが揃ってきました。
その中で、告示前に出馬が噂されていたホリエモンこと堀江貴文氏の顔写真が入ったポスターが話題になっています。堀江氏は出馬はしませんが、ホリエモン新党の候補者3人のスペースを使った「合わせ技」とのこと。
東京都知事選挙 N国党 ホリエモン新党
— くりはら博之 NHKから国民を守る党 (@NHK52412647) June 20, 2020
●現在 都知事選!ポスター貼りが実行中され、多くの方が参加されています
●連日連夜、お疲れ様でございます
●都内は、交通量が多く道が狭いなどポスター貼りが難しいですね💦
●安全第一で頑張りましょうm(__)m
●狙い目は、朝方かと
●キョンシー暑い中👍 pic.twitter.com/9N1ylNvzMu
これに対し、TwitterなどSNS上でも「公選法違反じゃないの?」「ホリエモンが出ないのにポスターにしていいの?」などと物議を醸しています。
ホリエモン新党の立花氏が17日に参議院議員会館で行った記者会見では、ポスターの記載内容や配置について「選管と相談しながら進めている」と説明。公選法に触れないように、候補者への公認・推薦の出し方も選挙管理委員会事務局に常に確認しながら戦略を決めていることを明かしていました。
これについて東京都大田区議の犬伏秀一氏は自身のブログで、「(立花氏以外の)お二人は、ポスター掲示板を横並びに取る為の捨て石に過ぎないと思われます」としたうえで、詳しく解説しています。
犬伏氏のブログは以下の通り。
東京都知事選挙が告示され、各地の公設掲示板に候補者のポスターが貼り出され始めました。ところが不思議なポスターが3枚見受けられるのです。
ポスター番号12〜14の三枚をご覧ください。
12と14には候補者の名前はなく、ホリエモン新党の文字とホリエモンこと堀江貴文氏の写真が掲載されています。
今回、NHKから国民を守る党の立花党首は「ホリエモン新党」という政治団体を設立して代表に就任。都知事選挙もこの政治団体公認で出馬したのです。
立花氏のポスター右側は、服部修氏(音楽教室経営)、左側は堀江貴文氏秘書の斎藤健一郎氏です。普通は、同じ政党(政治団体)から一人区の選挙(当選が1人)に複数を擁立することはありません。
したがって、今回のお二人は、ポスター掲示板を横並びに取る為の捨て石に過ぎないと思われます。理由はなんであれ、この行為は違法ではありません。
では、候補者ではない写真をポスターに載せることはどうでしょうか?これも合法です。例えば、女性候補者が何十年も前の写真や、別人のように画像を細工した別人のような写真のポスターを作ることがありますが、道義的にはどうかと思いますが、法的にはなんら問題はありません。
また、私の選挙ポスターに例えば「嵐のニノ」の写真を載せることは、本人が同意するかは別にして、少なくても公職選挙法上は問題ないのです。
つまり、堀江貴文氏の通称を冠した政治団体を設立し、堀江氏の写真を載せることは、公職選挙法上は違反にはならないのです。
但し、堀江氏が推薦していないのに「ホリエモン推薦」や、「私も応援しています」などの文言を入れると「不実の記載」として公職選挙法違反になります。
なお、選挙公報に掲載する写真は「本人の6ケ月以内の写真」との規定があります。
ご参考まで。
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