1月20日に召集された第201回通常国会。国会が始まると首相が通常国会では施政方針演説、臨時国会では所信表明演説を行っていますが、その演説で首相はどんなことを話していたのでしょうか。
安倍首相が行った過去4回の国会冒頭での演説と、1月20日に行った所信表明演説の内容をテキストマイニングツールで分析(※UserLocal テキストマイニングで分析)しました。演説で多く使われていた単語・表現はどんなものだったのでしょう?
こちらが首相が国会で行った過去4回の施政方針演説・所信表明演説の文章をテキストマイニングツールで分析して生成したワードクラウドです。4回を通じて目立つのは「まいる」「創る」「取り組む」といった単語です。書き言葉と話し言葉との違いもありますが、国会議員のTwitterアカウントのツイートから生成したワードクラウドと比べると青い字の名詞よりも赤い字の動詞が目立つ結果となっています。また、2019年の臨時国会では「令和」が目立っていますが、これは元号が令和へ改まってから最初の国会での所信表明演説であったことから演説中でも「令和」を多用したからだと考えられます。
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それでは1月20日の施政方針演説ではどんな言葉を使っていたのでしょうか。こちらが施政方針演説から生成したワードクラウドです。過去4回と比べて「まいる」「創る」といった単語が多いのは共通していますが、「我が国」「新しい時代」「オリンピック」「パラリンピック」といった名詞があるのはこれまでとは異なるといえます。昨年末の天皇陛下の即位礼関係儀式も終え、時代の新しさを強調しているのかもしれません。また今年の夏に開催される東京オリンピック・パラリンピックへの言及もこのタイミングでの演説ならではといえます。
今週から衆参両院での代表質問が行われ、本格的な論戦も始まっていきます。内閣支持率・自民党の政党支持率は低下傾向が続いていましたが通常国会での議論を通じて国民の目はどのように変わっていくのでしょうか。引き続き注目です。
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