1月20日に召集された第201回通常国会。20日には首相による施政方針演説が行われ、22・23日には政府四演説に対して各党から代表質問がありました。選挙ドットコムでは首相の演説をワードクラウドで分析した記事を22日に掲載しましたが、今回は各党による代表質問をテキストマイニングツールで分析(※UserLocal テキストマイニングで分析)しました。与野党による内容の違いや、与党間・野党間でも意外な違いが明らかに…?!(対象:衆議院の各党による代表質問(自民党、公明党、立憲民主党、国民民主党、日本共産党、日本維新の会))
【通常国会はじまる】首相の国会演説で多い表現は○○。一方20日の施政方針演説で目立ったのは…?!
自民党・二階俊博氏による代表質問から生成したワードクラウドがこちらです。もっとも目を引くのは「国土強靭化」という単語です。近年続いていた災害・水害への対策への言及の中で多く使われおり、代表質問中に9回も登場しました。また、環境問題に関連して「気候変動」という言葉も特徴的といえます。
公明党・斉藤鉄夫氏による代表質問から生成したワードクラウドはこちらです。目立つのは「復興」「拡充」と言った単語です。党名である「公明党」という単語の他には、公明党が重点を置いてきた社会保障分野に関する単語が多くみられます。他にも「取り組む」「講じる」といった施策の実行に関する言葉も大きく目立つ結果となりました。
立憲民主党・枝野幸男氏による代表質問から生成したワードクラウドがこちらです。目立つのは「桜を見る会」「分かち合い」の二つの単語でした。桜を見る会の招待に関する批判を通じて言及回数が多かったことから「桜を見る会」が大きく目立ち、政策的には所得の再分配に関する事柄から「分かち合い」や「所得」「豊か」といった単語が目立っていると考えられます。
国民民主党・玉木雄一郎氏の代表質問から生成したワードクラウドがこちらです。全体として目立ったのは「森林」「農地」といった農林水産業に関する単語や、キャッシュレス・ポイント還元制度についての言及、あるいは中東地域への自衛隊派遣に関する単語でした。他のワードクラウドと比べて青字の名詞で突出して大きく目立つものが少ないのは、他と比べて複数のテーマに関して言及していたためと考えられます。
日本共産党の志位和夫氏による代表質問から生成したワードクラウドがこちらです。青字の名詞で目立つのは「総理」という単語の他には「賃金格差」「ジェンダー」「イラン」といった単語です。男女間の賃金格差やジェンダーギャップに関する言及から賃金格差・ジェンダーといった単語が大きくなったといえそうです。また、赤字の動詞では「義務づける」という言葉が目につきますが、これは代表質問の中で「~を義務づけるべきではないか」という表現が多く登場したためと思われます。
日本維新の会の馬場伸幸氏による代表質問から生成したワードクラウドがこちらです。最も大きく目立つのは「日本維新の会」ですが、他には「憲法改正」「国政政党」といった単語でした。「憲法改正」は日本維新の会の代表質問の中で14回も登場していました。「国政政党」という単語は日本維新の会が地方政党である大阪維新の会にルーツがあることに言及していることから目立つ結果となったと考えられます。
22~23日に行われた衆議院での代表質問に続いて23~24日には参議院で代表質問がありました。衆議院での代表質問は与野党のみならず政党ごとには内容の特徴が様々でした。通常国会は6月17日まで開かれますが今後どのような論戦があるのでしょうか。今後も政局や国会での議論の動きに注目です。
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