今月4月は全国各地で市長選が行われていますが、15日に投開票を迎えた市長選挙では「僅差」で当落が決まった選挙が続出しました。その差はわずか「15票差」や「108票差」。何万人も人口がいることを考えると、紙一重で勝敗が決まったと言えるでしょう。「自分1人が投票に行っても結果は変わらない…」と思っている方もいるかもしれませんが、1票の重みを感じますね。
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4月15日に投開票を迎えた日光市長選では、投開票の結果15票差で大嶋一生氏の当選となりました。
大嶋 一生氏 12,946票
阿部 哲夫氏 12,931票
長谷川 敬氏 10,523票
斎藤 敏夫氏 5,647票
なお、得票率では、
大嶋 一生氏 30.79%
阿部 哲夫氏 30.75%
と、0.04ポイントの差という結果になりました。
大嶋氏は「『継承』と『改革』で強く、優しい、人が輝く日光へ」をキャッチコピーとして掲げています。立候補に際しては、「日光を何とかしたいという、4年前と変わらない思いで出馬する。現在の市政の継続すべき点と見直すべき点から、強い日光を作るための政策を打ち出したい」と意欲を示しています。
大嶋氏は旧今市市出身、東北福祉大学卒業。1989年に葵建設株式会社に入社、社団法人今市青年会議所理事長、社団法人日本青年会議所栃木ブロック協議会会長を歴任しました。2003年に栃木県行政改革推進委員、2006年に葵建設株式会社代表取締役、2010年には同社相談役に就任しました。また2010年には日光市議選に当選しています。今回は前回の市長選に続いての立候補となります。
4月15日に投開票を迎えた西宮市長選では、投開票の結果108票差で石井登志郎氏の当選となりました。
石井登志郎氏 37,831票
吉岡 政和氏 37,723票
本井 敏雄氏 27,589票
上田 幸子氏 19,692票
村上 博氏 14,286票
中川 暢三氏 5,705票
なお、得票率では、
石井登志郎氏 26.49%
吉岡 政和氏 26.41%
と、0.08ポイントの差という結果になりました。
石井登志郎氏は兵庫県芦屋市の生まれで現在46歳です。慶應義塾大学総合政策学部を卒業後、神戸製鋼所勤務を経て、ペンシルベニア大学大学院で公共政策学修士課程を修了。日本総研創発戦略センター副主任研究員を経て、参議院議員・鈴木寛氏の政策担当秘書になりました。
国政への初挑戦となった2005年の第44回衆院選では、96,003票を得るも落選。2009年の第45回衆院選では、176,017票を得て初当選します。その後は2012年の第46回衆院選、2014年の第47回衆院選で続けて落選となりました。
石井氏は「子どもが生まれて地域活動をする中で、市民と市政の遠さに問題意識を持った」と、立候補の理由を説明。就学前や生涯学習の充実に力を入れ、市長給与の削減で範を示し、財源確保をすると述べました。
4月15日に投開票を迎えた北名古屋市長選では、投開票の結果423票差で長瀬保氏の当選となりました。
長瀬 保氏 15,637票
太田 考則氏 15,214票
なお、得票率では、
長瀬 保氏 50.69%
太田 考則氏 49.31%
と、1.38ポイントの差という結果になりました。
長瀬保氏は1940年11月29日の生まれで現在77歳です。日本福祉大学社会福祉学部を卒業後、1960年に師勝町役場に就職します。1991年に同役場を退職。助役に就任しました。1995年には助役を辞任し、師勝町長に就任します。1999年の師勝町長選挙で再選。2003年には3選を果たしました。 2006年には師勝町と西春町が合併し北名古屋市が誕生。同年の北名古屋市長選挙では、無所属・民主党の推薦を得て立候補し初当選します。2010年の同選挙では、得票数18,984票を得て再選。2014年には、得票数24,326票を得て3選を果たしました。
「市の未来を考える会」からの要請を受け立候補を決意した長瀬氏は、「未来の市の基盤づくりに尽くしたい」と語っています。
4月15日に投開票を迎えた神埼市長選では、投開票の結果977票差で松本茂幸氏の当選となりました。
松本 茂幸氏 9,002票
大仁田 厚氏 8,025票
なお、得票率では、
松本 茂幸氏 52.87%
大仁田 厚氏 47.13%
と、5.74ポイントの差という結果になりました。
松本茂幸氏は1950年8月2日、佐賀県神埼町本堀の生まれで現在67歳です。佐賀県立神埼高等学校を卒業後、1969年に神埼町役場に就職。環境課長・教育課長・福祉課長などを歴任します。1976年には東洋大学法学部を卒業。2004年に同役場を退職しました。2005年の神埼町長選挙に無所属で立候補し、初当選。2006年には神埼町・千代田町・脊振村の2町1村が合併して神埼市が生まれ、合併後の神埼市長選挙に立候補し、10,675票を得て旧千代田町長の内川修治氏を僅差で破り、初当選します。2010年の同選挙では、10,280票を得て再選。2014年には無投票で3選を果たしました。
松本氏は自身のブログによれば、最優先の政策テーマとして「さらなる子育て支援・子どもたちの安全確保に向けてのとりくみ」を掲げています。具体的には、
1.小学生・中学生の給食費の助成
2.小学生・中学生・高校生の医療費の助成
3.保育費の助成
4.父兄への携帯電話メールによる緊急時連絡体制の整備
5.スポーツ施設の整備で健康な子ども達の育成
をあげています。
このほか、今週末(22日)にも、全国各地で多数の選挙が予定されています。
わずかな票差で当落結果が変わることも。ぜひ選挙ドットコムを見て、投票に行ってくださいね!
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