任期満了に伴う秦野市長選が1月14日告示されました。立候補したのはいずれも無所属で新人の高橋昌和氏(61)、現職の古谷義幸氏(70)の2名です。投開票は1月21日に行われます。
高橋氏は元秦野市福祉部長。昨年3月まで38年間、市職員として務めてきました。今回の立候補の理由として「市政は評価すべき点もあるが、議論の不十分な進め方や人事の偏りといった長期政権の弊害が出てきている」と古谷氏の多選を批判。さらに「トップの思い付きや職員任せなど、閉塞感や停滞感が漂っている。不要不急の事業に血税が使われ、市に大きな損失を与えている」と述べ、「これまでの経験を活かし、ふるさと秦野のために働きたい」と意欲を見せました。そして、現在の市政に求められているのは「4選阻止」と「市役所改革」の2つとし、国、県、市が連携を取れる体制を構築することを指針に掲げました。
高橋氏は法政大学卒業。1979年に秦野市役所に入庁し、企画課長、環境産業部長、財務部長、福祉部長などを務めました。
4期目を目指す古谷氏は、3選を目指した前回は「仕上げの期間」と位置付けましたが、「これからも任せたい、という声に応えることが責務」として今回の立候補の理由を述べました。これまでの実績として秦野駅北口のショッピングセンターの建て替え、カルチャーパークの整備などを挙げています。現状については「市内の水道や下水道の巨大インフラの劣化に備え、しっかりと自己管理しながら将来に備えるべきだ」と市が抱える課題を指摘。また街づくりとして新東名高速道路や国道246号バイパスの完成を活かしたい考えです。
古谷氏は法政大学卒業。28歳で市議に初当選し、4期務めました。県議を2期務めた後、2006年に市長選に初当選を果たし、今回は4期目への挑戦となります。
古谷氏は3期12年の実績を持っているものの、多選への批判や年齢に対する懸念などもあります。投票率の低下も懸念される中、市民はどちらの候補者に票を投じるでしょうか。
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