衆議院選挙が10月22日(日)に投開票されることが決まりました。
突然決まったこの選挙によって、候補者や政党職員はもちろん、各地の選挙管理委員会や印刷業者、政治記者から私のような選挙ウォッチャーまで様々な関係者があわただしく動き始めています。
特に、解散以前から10月22日に地方選挙を予定していた自治体では、様々な準備に追われているようです。
例えば兵庫県神戸市東灘区では有権者は、
市議補欠選挙
市長選選挙
衆議院小選挙区
衆議院比例代表
最高裁裁判官の国民審査
の5枚の投票用紙を投票所で書かなくてはなりません。
同じように(無投票にならなければ)5枚の投票用紙を渡される地域は、青森県八戸市、宮城県名取市、神奈川県川崎市、静岡県牧之原市、愛知県大口町、長野県飯綱町、三重県紀北町、島根県吉賀町、大分県由布市、長崎県平戸市、熊本県玉名市、熊本県氷川町の合わせて13自治体となっています。
さらに多い6つの選挙が重なる自治体が、宮城県南三陸町です。
町議選挙
町長選挙
県知事選挙
衆議院小選挙区
衆議院比例代表
最高裁裁判官の国民審査
と、6つの選挙が行われます。
選挙が重なることで、「選挙が行われること」が周知されやすく、また、「衆院選のついでに他の投票も」と、相乗効果で投票率が上がると期待されます。一方で、それぞれの選挙について詳しく調べるのは手間が増えてしまうため、「何となく投票する人」が増えてしまうのではないかという懸念も存在します。
南三陸町は衆議院の小選挙区については区割り変更地域に該当し、前回まで宮城6区だったのが、今回から宮城5区に変更となっています。
宮城6区は現職の防衛大臣である自民党、小野寺五典氏が当選を重ねてきた選挙区である一方、宮城5区は初当選の1996年から7回連続当選をしている民進党元財務大臣、安住淳氏の地盤です。
南三陸町内では小野寺氏と、5区から立候補する勝沼栄明氏のポスターが並べて貼ってあります。

小野寺氏のポスターと地盤を引き継ぐ勝沼氏のポスター

南三陸町民に呼びかける安住氏のポスター
宮城県知事選挙は4期目を目指し、自公が推薦する現職の村井嘉浩氏と新人の多々良哲氏の一騎打ちが予想されています。多々良氏については共産党と社民党が推薦を決めていますが、党内情勢が慌ただしい民進党と合わせて野党が連携出来るかは不透明な情勢です。
南三陸町長選挙は、2005年の平成の大合併による町誕生から現在まで3期勤めている佐藤仁町長が4期目の立候補を決めています。
南三陸町議会議員選挙は16の議席をめぐって争われる予定となっています。
また、それぞれの選挙は告示・公示日が異なっており、例えば衆院選の公示翌日に期日前投票所に足を運んでも町議会議員選挙の告示日にはなっていないので、後日改めて投票所に出向かなくてはなりません。
現地の関係者や有権者はこの状況をどのように捉えているのでしょうか。実際に南三陸町を訪ねてみました。次回は現地からのリポートをお届けします!
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