都議会議員選挙に向けて、候補者や各党の公約などが大きく報じられています。街中でも政治家の姿を目にする機会も増えてきたかもしれません。いよいよ、選挙ムードといったところでしょう。
そこで、質問です。
「いざ、都議選について友人たちと話し合ってみようと思ったとき、どのようにして候補者の情報を集めますか?」
駅前で演説している候補者からビラ(チラシ)を受け取ればよい、と思った方はいないでしょうか。でも、このビラ、実は注意すべきことがあります。
都議会議員選挙のような地方議会議員選挙では、選挙期間に各候補者が自身の経歴や政策などをまとめたビラを配布することが法律で認められていません。そのため、選挙期間に入ると、チラシをもらえません。
候補者が政党に所属している場合はどうでしょうか。
政党は、党の政策を訴えるビラを配布することはできますが、「A党候補者の〇〇(候補者名)」などのように特定の候補者名が思い浮かぶような情報を掲載したビラは配布できません。この場合、政党を選ぶことはできますが、1つの選挙区に同じ政党の候補者が複数いるようなときは困ったことになります。また、そもそも政党に所属していない人は配布することができません。
そう、後で選挙の時にもらえばよいや、と思っていた候補者に関するビラは、「いざ投票!」というタイミングで入手することはできないのです。
まずは、今のうちに、見かけた時にビラをもらっておくことが考えられます。ちょっと恥ずかしいかもしれませんが、相手は私たちの代表になるかもしれない人。ビラをもらいがてら挨拶を交わしてみて、その人の人柄もあわせて感じてみるのはいかがでしょうか。
とはいえ、相手は政治家です。これまで見かけたのも何かの式典で壇上にいる姿だけだったりしませんか。声をかけようにも、心理的なハードルが高くなってしまうこともあるのではないでしょうか。
そんな時に便利なのがインターネットです。2013年から、選挙活動にインターネットを活用することができるようになりました。今や政治家を目指す人の多くがwebサイトを持ち、時にはSNSも活用しながら様々な情報を発信しています。なかには文章だけでなく、動画などを掲載していることもあります。表情や雰囲気など、動画だからこそ伝わってくる情報もありますよね。
いつでも、どこでも調べられるのがインターネットの利点です。ちょっとした隙間時間にぜひご自身の選挙区の候補者のことを調べてみてはいかがでしょうか。
選挙期間に入ってからは、「選挙公報」を基に検討することも考えられます。地方議会議員の選挙では、選挙公報が発行されない自治体もありますが、東京都議会議員選挙では発行されています。
選挙公報は印刷されたものがご自宅に配布されたり、公共施設で閲覧することができます。また、インターネット上で閲覧することもできます。ちなみに、東京都議会議員選挙では、選挙管理委員会のwebサイトで前回選挙の際の選挙公報を閲覧することができます。
そう言われても、やっぱり情報を集めるのは手間がかかるし、時間の無駄だな、と思う人に1つ参考情報を。仮に情報の収集、分析に丸1日を費やしたとして、都議会議員の任期である4年間で平均すると1日当たりどのくらいの時間になると思いますか?
その答えは、1日1分です。
都議会議員選挙は45億円ものお金を使って作り出した有権者が都政に意見を表明する機会です。
【関連】都議選の投票率は約50%。ってことは東京都民は約23億をドブに捨てている事になるってモッタイない! >>
これまで、何気なく素通りしていた政治家のビラやwebサイト。これらの情報に少し注意を向けてみることが、政治に向けて一つでも多くの意見が表明されるきっかけとなっていきましたら幸いです。
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