都議会議員選挙もいよいよ投票日が迫ってきました。連日、メディアで取り上げられる報道を見て、誰に投票しようか迷ってらっしゃる方も、準備は万端という方もいらっしゃると思います。
その一方で、学校などで「投票は大事」と強調され、友人や家族からも「(用事で出かける前に)一緒に投票に行こうよ」と誘われて、「とりあえず投票所に来てしまったんだけど、どうしよう。」そんな思いをしそうだな、と心配している方はいらっしゃいませんか。
でも大丈夫。投票所やその周辺でもある程度の情報を得ることができます。
投票所の近くには、候補者のポスターが掲示されています。
「人は見た目が9割」という本がベストセラーになったことがあるように、私たちは第一印象から多くの情報を得ています。
候補者もポスターという限られた手段の中で自分の考えを伝えようと、表情やイメージカラー、キャッチコピーなど様々な工夫を凝らしています。中には、服装や掲載する文言などに特徴的なポスターを作成する人もいます。そんな個性も候補者からのメッセージ。ぜひ投票前にはポスターをご覧になってみてください。
「そうはいっても、ポスターなんてどこに貼ってあったっけ?」
と思った人に、ポスターに関する豆知識を。都議会議員選挙で設置されるポスター掲示場の数は14,163か所です。
この設置数は、ローソン(1,585店舗)の約9倍。【出所:都道府県データランキング】
ローソンよりも9倍簡単に見つけられる。
そう考えると、投票所に向かうまでの道すがら、ポスターをみつけるのが簡単に感じられませんか。
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なお、昨夏の参議院議員選挙の調査では、有権者が最も多く候補者の情報を目にしたのは「公営掲示場に貼られた候補者のポスター」であったことが明らかになっています。いざ探してみると案外見つけやすいものなのかもしれませんね。
ポスターよりも多くの情報が知りたい。そんなときは選挙公報を活用することができます。
「あれ、投票所に選挙公報なんて置いてあったっけ?」
そう思われる方もいらっしゃるかもしれません。
上記は、昨夏の都知事選挙での期日前投票所と投票所の入り口周辺の様子です。いずれの期日前投票所でも、入り口の近くに選挙公報が置かれているのが確認できますね。
一方、投票日に使用する投票所では、選挙公報が見当たりません。
投票所を運営している区の選挙管理委員会に問い合わせてみたところ、投票所にも選挙公報は用意しており、係員の方にお願いをすると貸し出してもらえるとのことでした。
「政治的中立性への配慮」もわかるものの、せっかくならば投票所に選挙公報を備えていることをもっとアピールして欲しいななどと感じるところもありましたが、今大切なのはいかに投票所で自分の思いに合致する候補者をみつけ、選ぶかです。
ここでは「投票所でも選挙公報を読むことができること」を大切にしておきましょう。
もちろん、インターネットを用いた情報収集は投票所の近くでもできます。ポスターで見かけた候補者の名前を調べてみる。選挙に関する情報サイトを見てみる。投票前の5分、10分という少しの時間。ちょっと調べてみるだけでも、思っていたよりも多くの情報を得られるかもしれません。
「こんな街になってくれたらいいな」
「こんな不便。誰か変えて欲しい!」
そんな思いを私たちは一票に託します。あとで、「なんであの時、あの人を選んでしまったのだろう」と後悔しないために。投票の前に各候補者の立場や政策、実行力を確認してみることが大切になってきます。ポスターや選挙公報は、投票の直前、投票所であったとしてもこれらのことを知り、投票の質を高めるための情報を与えてくれます。
投票所の近くでさっと目にすることができるアイテムを活用することが、皆様にとってより満足感のある投票につながっていくことを願っています。
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