
1月29日告示・2月5日に投開票が予定されている千代田区長選挙で、小池知事が支援する現職でこれまで4期を務める石川雅己氏への対抗馬として自民党の東京都連は与謝野信(まこと)氏を擁立しました。
与謝野信氏は、官房長官などを歴任した与謝野馨のおいにあたりますが、どんな人物なのでしょうか?
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区長選挙が行われる千代田区は、「都議会のドン」と呼ばれる都議会議員の内田茂氏の地元です。今回、自民党 東京都連は与謝野信氏を擁立する見込ですが、小池百合子都知事は現職である石川雅己氏を支援しており、昨年から対立を見せている小池氏 VS 自民党 都連の代理戦争のような構図となっています。
現職である石川雅己氏は、昨年12月に開かれた小池氏による政治塾「希望の塾」でも講師を務めており、早くから連携の姿勢を見せていました。千代田区内に貼っている自身のポスターも、小池氏とのツーショット。小池知事が掲げる「都民ファースト」にならい、「区民ファースト」を掲げています。

今回、小池氏と連携を見せている現職の石川氏ですが、初当選した2001年の区長選の際は、自民党からの支援を受けて立候補していました。「都議会のドン」内田茂氏と与謝野馨氏も応援し、当選を決めた際は3名で万歳を行なっていました。
しかしながら、2013年の千代田区長選挙では4期目に挑んだ石川氏の「多選」などを理由に自民党が応援をやめ、千代田区で副区長を務めた大山恭司氏の応援にまわりました。この時は石川氏が4期目の当選を果たし、内田氏側の候補は敗れました。そのため、今回の区長選挙は雪辱戦とも言える状況となっています。
13日に出馬会見を行なったばかりでホームページなども作られておらず、政策やプロフィールなども不明な点が多いです。過去の報道等によれば、与謝野信氏は証券会社勤務の41歳です。
学生時代から日本と海外を行き来する生活を送り、ケンブリッジ大学経済学部卒業後、証券会社に入社。入社後も香港など海外での勤務も行なっています。
与謝野信氏のおじである与謝野馨氏は内閣官房副長官や財務大臣を歴任した大物政治家、与謝野馨氏の祖母は「君死にたまふことなかれ」で有名な与謝野晶子です。
小池知事と内田氏の関係から、いつも以上に注目を集める千代田区長選挙。他にはつくば市長の五十嵐立青氏の兄である五十嵐朝青氏も立候補を表明し、話題を集めています。
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