「ビラ解禁」で統一地方選挙はこう変わる!
2018/04/02
小池百合子氏が当選した東京都知事選挙、野党共闘が行われた参院選… 2016年は様々な選挙がありました。今回は「選挙マニア」である筆者の個人的主観に基づいてですが、選挙に関連して起こった「珍しい」出来事をランキング形式で振り返ろうと思います。
拙記事「ある一家の支配が60年続く現実が日本にあるんです。そう、大分県に・・・ >>」で紹介しましたように大分県の姫島村では様々な事情がかみ合った結果、1957年から約60年間も村長選が無投票となっていました。
この記事の公開時にも姫島村長選は従来通り、藤本昭夫村長のみが立候補し、無投票に終わるものと思われていましたが、驚くべきことに姫島村出身の藤本敏和氏が立候補し、村長選の投票が行われました。
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そして、村長選の結果は1,199票対512票で現職の藤本昭夫村長が当選しました。
昨年の富山市議会では議員の政務活動費の不正使用が立て続けに発覚し、辞職者が相次ぎました。不正が見つかると、「次は自分が批判されるのではないか」と恐れた議員たちが「おれも!」「おれも!おれも!」と相次いで辞職。その様子から「ダチョウ倶楽部 辞任」とも呼ばれました。
拙記事「ファミレスおごったら議員が全員辞職したって話、知ってる?」で紹介しましたように富山市議会の自民会派は議会の議決を経ての議会の自主解散を検討していました。しかし、議会で政務活動費の不正使用を追求する方が先であるとの声が自民会派以外だけではなく自民会派内部からも挙がり、議会の自主解散は見送られ、補欠選挙が行われました。
この補欠選挙では11月までに辞職した12人と以前より生じていた欠員1の合計13議席に対して新人25人が立候補するという補欠選挙らしからぬ状況になりました。なお、補欠選挙後直後にもさらに1人辞職者が出ています。
「支持政党なし」という政治団体があることをご存知でしょうか?
この団体は政策が全くなく、当選した場合はインターネット等で全法案の賛否を党員に問い、それに従って国会で投票をするという直接民主主義を訴えている団体です。
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「支持政党なし」の初めての選挙は2014年の衆議院選の比例北海道ブロックで2人の候補者を擁立した時です。この時、有権者が実際に「支持政党なし」に投票する意思がないのに、「自分はどこの政党も支持していないなぁ」と考える人たちが勘違いして投票してしまうのではないかという団体名のまぎらわしさが局地的に話題になりました(この選挙では社民党など既存政党含めた3団体を上回る得票数を示しました)。
そして、この「支持政党なし」は2016年の参議院選で選挙区8人、比例区2人立候補し、活動範囲を全国に拡大したのです。そして、前述したようなその団体名のまぎらわしさの他、東京都選挙区では4人立候補させ、同じポスターを4つ並べて掲示するなど大いに話題になりました。
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4人が立候補すれば、4枚のポスターは別々の候補者の顔写真と名前を書くのが一般的ですが、「支持政党なし」は裏技とも思える「全く同じデザインのポスター」を掲載するという方法を取りました。
同じポスターが4枚もあるとインパクトは4倍以上! 党名の浸透を図る狙いでした。
比例区では約64万票も獲得。この得票数は新党改革を上回るという大健闘を示しました。なお、選挙後には投票用紙に「なし」と書かれた無効票は「支持政党なし」への票であるとして裁判を起こしましたが、11月に一審で敗訴しています。
東京都知事選では候補者数が21人にも上りました。しかし、その中で小池百合子氏、鳥越俊太郎氏、増田寛也氏のみが主要3候補として報道され、それ以外の候補者はほとんど話題に上らない状況でした。このような状況を問題視した都知事選の候補者である上杉隆氏、中川暢三氏、山口敏夫氏は各候補に新宿駅西口(ここは山口敏夫氏が常に選挙カーを設置してた場所でもあります)に集まり、演説会をしようという呼びかけをしました。
その結果、候補者21人中12人が集まり、1人10分間の演説を行いました。選挙中にこのような呼びかけが行われることは極めて異例であるだけではなく、いわゆる主要候補以外の訴えを生で見れる極めて貴重な機会となりました。
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次ページ:そして第1位は… 政見放送史上2度目。NHKで下ネタ連発で話題となったあの人物
栄えある(?)第1位は東京都知事選の話題です。
この選挙では選挙の歴史に残るようなことが起こりました。この選挙に立候補した後藤輝樹氏はNHKで放送される政見放送で「性器の俗称」を連呼したため、公職選挙法150条の2に基づいて、NHKが候補者に無断で政見放送を編集、カットしたのです。このような事件は今まで、
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で紹介したように1983年の参議院選挙で起きた1例しかありません。この1983年の「政見放送削除事件」は裁判となり、様々な議論を呼び起こしました。そのため、今回も大きな議論を呼び起こすものと思われていましたが、政見放送をカットされた後藤輝樹氏が当初は裁判をしようとしていたものの、インターネット上で無修正のほぼ同じものを公開できたことや裁判のための資金、余力などが無いことから裁判をしない意向を示し、政見放送の削除の判断基準は何かという議論は結局盛り上がること無く終わりました。
以上、2016年注目の選挙を5つご紹介しました。
大型選挙から、マニアが喜ぶ(?)マニアックな選挙まで、様々な選挙が起こった2016年。2017年も都議選をはじめとして、いろいろな選挙が行われる見込みです。引き続き、面白い記事をお届けしてまります。
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