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【選挙ウォッチャー レポート】異色の政治団体「支持政党なし」。メディアの興味もなし!?



宮原ジェフリー
宮原ジェフリー

参院選の公示を目前に控えた6月18日(土)、政治団体「支持政党なし」の記者会見が蒲田にある党本部会議室で執り行われました。

 

泡沫・・・どころじゃない実績


「支持政党なし」は2013年にそれまで「新党本質」「安楽死党」の名前で国政に出馬歴のある会社社長、佐野秀光氏が設立した政治団体で、2014年の衆院選には比例北海道ブロックに出馬し、議席獲得には至らなかったものの、104,854票を獲得。これは幸福実現党のみならず、旧次世代の党、社民党を上回る数字でした。

今回の参院選では比例区に2人、東京選挙区に4人、北海道、神奈川、大阪、熊本選挙区に各1人と数多くの候補者を擁立するということで、議席を獲得する可能性も噂されています。
「政策は一切なし」「議会での議決はインターネットで募った一般の方の声の多数決で決める」という異色の政策(?)を打ち出している「支持政党なし」にいろいろ質問をぶつけてきました。

 

「支持政党なし」候補者擁立の狙いとは?


党本部が入るビルに掲示されているポスター

党本部が入るビルに掲示されているポスター



比例区に出馬予定の佐野代表と東京選挙区の予定候補者4名が登場。佐野代表が20分ほどかけて「支持政党なし」が参院選に候補を立てる意義を語りました。
簡単にまとめると、

◯前回の選挙では「支持政党なし」と誤って投票用紙に記入した有権者が多かったのではないか、という批判を受けたが、政策を持たず、純粋にネットのシステムの多数決で意思決定するという考え方は、誤って投票した有権者を裏切ってはいない。

◯法案が提出できるくらいの議席数を得たら、法案を公募してそれを多数決にかける、といったシステムを将来的には作りたい。

◯YESかNOか、ではなく「どちらとも言えない」という選択肢を提示したい。

◯東京選挙区に候補者を4名置いたのは、限られた組織と資金の中で効率的に、多くの有権者に認知を広げるため。

◯熊本選挙区は自民党と無所属の野党統一候補による事実上の一騎打ちとなっている状況で、第3の選択肢になるべく候補を立てた。

といった内容でした。

 

大手メディアからは質問も寄せられていない


佐野代表(中央)と4人の東京選挙区予定候補者

佐野代表(中央)と4人の東京選挙区予定候補者



斬新ではあるものの、ツッコミどころも少なくない政策(?)に会場からは質問が複数寄せられたので、そちらもQ&A方式でご紹介します。

Q1:政策がなく、ネット上の多数決で決めるのであれば、本質的には誰でも構わないということになる。東京選挙区には複数の候補者がいるが、どのように選んだらいいのか。
A1:本質的に誰でも構わないので、好きな人に投票してもらって構わない。

Q2:インターネットで一般の方の声を聞くということだが、どのようなシステムを用いるのか。会員制を敷く予定はあるか。
A2:現状はほとんど党員がいないので誰でも投票に参加できる。海外在住・外国籍でも投票は可能。ゆくゆくは党員を集めて会員制にしたい。また、公示後に参議院議長選挙の投票システムを公開するので見て欲しい。

Q3:緊急動議など急な意思決定を求められる場合はどのように対応するのか。
A3:その場でフォームを作成してすぐに一般に意思を問う。

Q4:佐野代表はかつて「新党本質」「安楽死党」で非常に特徴的な政策を訴えていたが、このように大きく方針を変えたのはなぜか。
A4:これまでの選挙で示されたように知名度がなく、諦めざるを得なかった。発想を変えて、「支持政党なし」が大きくなったらこれまで訴えてきた政策を一般の方にはかりたい。

と、政策に関して4つの質問が出ました。もっともっといろいろな話が聞きたかったところですが、残念ながら時間切れ。
しかし実はこれら全てはフリーライター・選挙ウォッチャーの私ひとりの質問で、大手新聞社・通信社の記者の方々は各予定候補者の肩書きの確認、親族に政治家がいるか否か、出馬歴の確認のみ。
せっかく大金の供託金を支払って、政策を一生懸命訴えても、無名な候補者には大手メディアは必要最小限しか報道してもらえない現状が残念ながらあります。
フリーのウォッチャーとして、選挙投開票まで、できる限り多様な声をお届けできるよう努めます。

「支持政党なし」本部前のポスター

「支持政党なし」本部前のポスター


宮原ジェフリー

宮原ジェフリー

選挙ウォッチャー、キュレーター(現代美術)。 1983年東京都出身。中学生時代から衆参の選挙の度に全選挙区の当落予想を続ける。ポスターデザイン、インディーズ候補、政見放送、選挙公報、街頭演説など選挙に関わること一切が関心領域。

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