(文: 山本雅昭・ポスト編集部)
みなさま初めまして、山本雅昭と申します。しばらく、アメリカのアイオワ州の寿司屋で厄介になっています。
以前に何度か、アメリカの大統領選について、記事を書いたり、情報をシェアさせていただきました。そんな経緯で、大詰めとなったアメリカ大統領選について、面白そうな情報をお送りしたいなと思っています!
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さて、僕のいるアメリカは大統領選まっただ中。アメリカ全土が、二人の候補者を吟味しています。
激しいデッド・ヒートを演じているのは、共和党のドナルド・トランプと、民主党のヒラリー・クリントン。投票日は11月8日とまさに喫緊、とくに今はテレビ討論会が行われています。
トランプの演説はヒラリー批判が中心。彼女のメール問題や、オバマの政策を引き継ごうとしていることを批判すると会場は大盛り上がり。演説での盛り上がりを聞くかぎり、多くの参加者が、オバマケアに対して不満を持っている感じでした。
アイオワの土地柄、農産業の復興がテーマになり、TPP批判にもつなげていました。「他の国の心配ではなく、まずは足元を見るべきだ。この国を再び良くすること、私はこのことだけに全力を尽くしたい」といった感じです。
正直、彼の「過激」な発言を期待してたのですが、あまりそういうのは見受けられず、スピーチも慎重になってる感じでした。「合法的に住んでいるヒスバニック系やアフリカンアメリカンをしっかりとしたシステムに組み込み、共にこの国を良くしていかなくてはならない。貧困の問題についても、たとえば教育を受け入れられない子どもたちがいる。これをどうにかする。みんなに平等にチャンスが与えられる制度を作らなくてはならない」みたいな感じで、なんだかリベラル風でスピーチしてました。
でもイスラムの人たちに対しての批判というか、嫌悪感みたいなものは相変わらずでした。市民を煽っていて、安全保障の話に持っていて、「この国を彼らから守る」と言って一体感をつくっていました。ターゲットをイスラムに絞っている印象でしたね。Make America great again!は、彼の決まり文句。ばっちしキメてました。
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