参院選の熱も冷めぬまま、7月31日投開票の東京都知事選がはじまりました。しかし、盛り上がりに欠けているようです。
異常事態!盛り上がらない都知事選、掲示板にはあの候補のポスターのみ >>
盛り上がりに欠ける日本と比べ、アメリカ大統領選挙は楽しそうに見えますが、この差は何なのでしょうか?
アメリカ大統領選の動画がかっこいいことについては前の記事でも触れました。
1億時間以上、YouTubeを閲覧!アメリカ大統領候補者の動画はカッコイイ! >>
例えば民主党候補が確実となったヒラリー・クリントン氏の動画を見てみましょう。
ヒラリー氏は、こう畳み掛けます。
I’m fighting for all americans not just some for the struggling, the striving and the successful. No matter who you are, what you look like, what faith you practice or who you love, I’m fighting for you. I’m fighting for everyone who’s ever been knocked down but refused to be knocked out. I’m going to fight until every little girl in America knows she can grow up to be anything she wants and even president of the United States!!!
(訳:私は一部のアメリカ人のためだけではなく、すべてのアメリカ人のために戦う。困難と戦う人、目標に挑戦する人、そして成功した人、すべてのアメリカ人のために戦う。あなたが誰であろうと、あなたがどんな見た目であろうと、あなたが何を信じようと、そしてあなたが誰を愛しようと、あなたのために戦う。私は打ちのめされても負けることを拒否するすべてのアメリカ人のために戦う。私は、アメリカの全ての女の子が自分の夢を叶えられることを知るまで、アメリカの大統領にすらもなれることを知るまで戦い続けよう!)
ハリウッド俳優さながらです。この人ならアメリカをよくできるのではないか、本気でそう思ってしまいます。
現在アメリカ大統領選挙予備選挙が盛り上がっています。これから直接大統領を選ぶ本選挙がありますが、今はまだその候補者を選ぶ段階です、つまり、アメリカでは選挙の候補者も有権者が選ぶのです。これは大統領選挙に限ったことではありません。上院議員選挙も下院議員選挙も基本的に有権者の投票で選ばれます。このように選挙に関われる範囲が広いというのもアメリカ選挙の特徴です。
日本では選挙に関わるというのはどこか遠い話のように思われますが、アメリカでは若者が特定候補者の選挙事務所に出入りするのは一般的です。選挙には電話かけや戸別訪問など膨大な雑務があるので、自分の能力や意思に応じてできることをやるというのが普通のようです。
特にアメリカでは選挙はお祭りとしての側面があるため、選挙前の事務所では文化祭前夜の高校生のような盛り上がりを見せます。時にはそのような盛り上がりが恋愛に発展することもあると言います。また、大学の単位としてボランティアが認められるということもあり、選挙事務所でのボランティアはごく当たり前です。
日本では、政党候補者の決定プロセスに有権者が参加できなかったり、選挙事務所に入るのが一般的でなかったりと、選挙を身近に感じるタイミングが少ないように思います。しかし、最近では、一部の政党が候補者の一部をインターネット投票で決めたり、選挙事務所に若者が入る動きが出てきたりするなど改善の兆しが見えています。また、18歳選挙権を受けて多くの学生団体が選挙を身近に感じてもらう活動を始めているなど、今後の動きにも注目です。政治に関わり易くするために、まず選挙が楽しいものとなるといいですね。
この記事をシェアする
選挙ドットコムの最新記事をお届けします
My選挙
あなたの選挙区はどこですか? 会員登録をしてもっと楽しく、便利に。
話題のキーワード