参院選が終わってすぐ、慌ただしく始まった東京都知事選挙。最終的に候補者は過去最多となる21人となりました。準備期間が少なかったということもあって、ホームページが告示日に間に合わないケースも。どんな状況か、まずは主要3候補のネット選挙状況をチェックしてみましょう。
出馬が取りざたされてから、もともとお持ちの個人サイトを毎日チェックしていましたところ、何とか告示日前夜にリニューアル。コンテンツの一部は古いままという突貫工事の様子ですが、期間中よく見られる“プロフィールページ”や“政策・理念のページ”など最低限の要素はすべて満たしております。もちろんスマホ化も。
デザインとしては、少し濃い目の緑色がメインカラーにオレンジのアクセント。街頭では少しパステル調の赤(朱色:最近自民党が取り入れている色)も取り入れており、自民党だぞ!というのを強く意識している気がします。
特徴的なのは大きめの文字。フォント選び、行間、余白など、わかりやすく読みやすくなるよう“きちんと”考慮されています。ある意味オーソドックスなサイトですが、おしゃれな方向へいくよりもターゲットの年齢層を考慮したというのが見て取れるサイトでした。
また、これまでは全く取り組まれていなかったSNSでしたが、Facebookページ、Twitterを立ち上げられはじめられた様子。
そこまで荒れているわけではないですが、コメント欄は放置気味。またビジター投稿も許しておきながらリアクションはない様子で、コミュニケーションは取らない方針でしょうか?増田寛也候補のネット選挙の印象を、勝手に評価させていただくと「手堅く守り重視」です。
続いては、自民党の推薦候補者になれず分裂選挙の原因ともなった、元防衛大臣の小池百合子候補のネット選挙状況をチェック。
個人オフィシャルサイトのベースはそのまま残しながら、都知事選の特設ページを立ち上げられた模様で、サイトデザインはあまり強い色は使わず白ベースに緑色がアクセント。今風のレスポンシブなサイトでスマホで見てもストレスは全くありません。
少し残念なのは、名前で検索すると、オフィシャルサイトのTOPが出てきて、そこからバナーを探してクリックしなくてはこのサイトに辿りつけないこと。
無党派層は選挙期間中に候補者名で検索して来られる方はとても多く、この1クリックが数十%の離脱を生んでしまいます。こういうケースはリダイレクトをかけるのが良いと思われます。
SNSについては、もともとFacebook(個人もページも)、Twitter、Youtube、ニコ生と多様なアカウントを持ち熱心に発信されていたようで、今回も力が入っているのが目立ちます。新しくinstagramもはじめられたようで、ヒラリーのように人気アカウントになるか注目です。
使い方について3点だけご意見を。FacebookページもTwitterもプロフィール画像が古いまま。(インスタは新しい)投稿されている内容も、単純に「どこどこ駅で何時から演説します」といったものばかりであまり広がりは見込めません。(ほかの候補者も同じですが)コミュニケーションも積極的にとっていないようですが、Facebookのコメント欄は活況ですので、ご本人のサンクスコメントでもあれば、より一層盛り上がるでしょう。
主要3候補の最後は、野党4党から推薦をもらったジャーナリストの鳥越俊太郎候補のネット選挙状況をチェック。
ホームページは、、、、なんとも言いにくい感じです。。おそらく今もリニューアル作業中でしょうか?突っ込みどころが満載なのでご意見するのも躊躇いますが、良くなって欲しい一心から勝手にアドバイスしますと
・メイン画像横、名前が英語表記「SYUNTARO TORIGOE OFFICIAL WEBSITE」
・出版物という目立つボタンの画像が「半裸(がん患者の本)」なのはどうかと。
・最新情報をクリックすると、最新情報が記載されていない。(07/15時点)
・家族コンサートは今は宣伝しなくていいのでは?
・広告収入は必要でしょうか?(Google Adsenseがすべてのページに貼ってある。)
もう今日から期日前投票が始まっています。制作チームの方、がんばってください!(ある意味同情します…)
SNSはもともとお持ちのTwitter と急遽立ち上げたFacebookページを利用しているようで、慌ただしい運用の仕方は他の候補者とあまり変わらない印象ですが、公開されているFacebookの個人アカウントがあり、プロフィール画像がやっぱり半裸(がん患者の本)です。。。こちらは候補者個人のアカウントなのでしょうが、できればプロフィール写真は変更し選挙ポスターなどと同じようにしてはどうでしょうか?ちなみに、この個人アカウントのカバー画像はラーメン屋さん。じつはあえて突っ込まれるための、お茶目路線だったりして。
※ 個人アカウントは関係ないと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、Facebookの検索窓で名前検索すると、この個人アカウントが先に出てきますので、無視できません。(引っかからないようにすることもできますが)
選挙がはじまった2日目にレビューするのは早すぎるかもしれません。でも期日前投票も始まり、戦いの火蓋はきられているのも事実です。なんとか各候補者陣営の皆様には頑張っていただき、有権者が投票の参考になるようなネット選挙を展開していただければと思います。ここからどう盛り上がっていくかも楽しみですね。
またこの記事では触れていませんが、上杉隆候補も具体性ある魅力的な政策を武器に、独自のネット戦をされる注目候補です。また、ネットで話題をいつもさらっていくマック赤坂氏、一部の熱烈なファンを率いる桜井誠氏、七海ひろこ氏、などのネット選挙からも目が離せません。また改めてチェックしたいと思います。
すべての候補者の情報は以下をご参考に。
>> 選挙ドットコム 東京都知事選挙特設ページ(全候補者一覧)
>> 2016年東京都知事選挙候補者は21人! 主要3候補以外の情報も知りたい!神田 敏晶 | 選挙ドットコム(旧ザ選挙)
※本記事は「勝つ政治家.cm」の7月15日の記事の転載となります。オリジナル記事をご覧になりたい方はこちらからご確認ください。
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