東京都知事選に立候補した21人のうち、過去の都知事選に立候補した経験があるのは内藤久遠氏、関口安弘(姫治けんじ)氏、マック赤坂氏、谷山雄二朗氏の4人。そのうち2011年以来2度目の挑戦となる谷山雄二朗氏とはどんな人物なのでしょうか。その経歴と今回の戦い方についてまとめました。
父の仕事の都合で小学2年までは鎌倉市で、その後中学までオーストラリアで過ごし、中学からはタイ。大学は慶應義塾大学の経済学部を卒業しています。
長い海外生活が政治活動に影響していることは言うまでもないでしょう。
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得意の英語を活かしてTanja Yujiroの名義でラジオパーソナリティーや海外のテレビ番組に出演するなど活躍をしつつ、日本人としてのアイデンティティに深い考察を加え、政治的な提言を著した『F.U.C.K,I LOVE JAPAN』という刺激的なタイトルの本を30歳のときに出版します。
また、映像作家としても政治的な話題に保守的な立場から、英語で発信することをテーマに活動を続け、2010年には北朝鮮による日本人拉致問題をテーマにしたドキュメンタリー映像で、アメリカ国務省映画祭で最終選考に残ります。
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2011年、38歳のときに初めて東京都知事選に挑戦します。自称「インターナショナル・デジタル・パートタイマー」という謎の肩書きと「慎太郎からユウジロウへ」というキャッチコピーで、スポーツ新聞などで話題に。政見放送では緊張しすぎてセリフが飛んでしまうといったハプニングに見舞われたものの、石原慎太郎、東国原英夫、渡邉美樹、小池晃といった主要候補とドクター・中松に次ぐ6番目の得票を獲得。組織も知名度もない無所属候補としては一定の成果を得ます。
その後、2012年の都知事選には「ワンコイン・デモクラシー」を掲げ、自身が投稿した動画で政策を語り、賛同した人から500円の寄付を募ったものの供託金の300万円には届かず、立候補を断念しています。
その後、従軍慰安婦問題を扱ったドキュメンタリー映画『スポッツボロー・ガールズ』を発表し櫻井よし子氏に評価されるなど保守系論壇で時折顔を見せたものの、2014年の都知事選には動きを見せず、今回も事前の出馬表明はなかったためメディアはノーマークでした。しかし今回、突如の立候補。
街頭演説は千駄ヶ谷の国立競技場周辺を重点的に回り、インターネットで中継しています。街頭演説では観光客が多い場所では英語でもスピーチしています。掲示板のポスターは原宿の精肉店に預けてボランティアとして協力してくれる人にピックアップして貼ってもらう、といった個性がにじみ出た選挙運動で、横田基地の返還と跡地の国際空港化、都立インターナショナルスクール20校建設、都知事の英語での記者会見実施など世界に目を向けた政策を訴えています。
個人のウェブサイトでも積極的に情報発信をしているので、ぜひチェックしてみてください。
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