
舛添要一都知事の辞職に伴う都知事選(14日公示・31日投開票)。立候補者の中でもひときわ異色な存在が、逮捕歴のある山口敏夫氏ではないでしょうか。懲役3年6ヶ月の実刑判決が下り、釈放された今、山口氏は東京都知事になってどんなことをしたいと考えているのでしょうか。まずは、学歴と経歴を振り返ってみましょう。
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山口敏夫氏の父、山口六郎次氏も政治家でした。明治大学を卒業した山口氏は、労働省勤務・石井博英氏の議員秘書生活を経て、自らも政治の道を志しました。衆議院議員に無所属で立候補し、26歳の最年少で当選。自民党の佐藤栄作総裁からの追加公認を受けて選挙後に自民党に入党しました。その行動力から「政界の牛若丸」と呼ばれ、以後10回連続当選を果たしたものの、事件に関与し逮捕された後は公の場に現れることはほぼありませんでした。
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1975年のロッキード事件をきっかけに、山口氏は党内リベラル派の議員とともに自民党を離脱し新自由クラブを結成します。一時は10を超える議席を得たものの、勢力は間もなく衰退。山口氏は新自由クラブを守るために連立政権を組み、自身は労働大臣として入閣しました。しかし、バブル時に作ってしまった借金が積もる等、苦労もあったようです。
内閣不信任決議案に賛成して自民党を離党した後は、新進党の結成に合流しました。逮捕されたのはその翌年のことです。二新組事件(信用組合への不正融資事件)への関与による背任等が疑われ、388日間の身柄拘束を受けました。
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山口氏は現在75歳。1995年の二新組事件以来、約20年程政治の場には出ていなかった山口氏ですが、今回都知事候補として推すテーマは、奇しくも舛添都知事が辞職するきっかけになり、何より自分自身も失敗した経験のあった「お金」について。2020年のオリンピック・パラリンピックを縮小し、シンプルな東京オリンピックを目指し福祉へ回す政策を述べています。これを「失敗した人には任せられない」「失敗した人だからこそできること」のどちらで評価するかは東京都民の感情次第でしょうか。
山口氏は2016年に入ってから政治団体「国民主権の会」を発足させており、75歳にして政界復帰を意識している様子。体力には自信があるようで、都知事選の選挙期間(17日間)は毎日演説を行う予定だそうです。
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