舛添要一都知事の辞職に伴う都知事選(14日公示・31日投開票)。都議会自民党らからの出馬要請を受け、元総務大臣の増田寛也氏が出馬の意向を固めました。総務大臣を務める前は、3期にわたり岩手県知事も務めた増田氏。その学歴・経歴を振り返ってみましょう。
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東大を卒業後、建設省に入省
増田氏は東京都屈指の進学校・戸山高校を卒業後、浪人を経て東京大学へ入学。法学部を卒業後、建設省に入省しました。千葉県警察への出向を経て、茨城県企画部としてつくばエクスプレス建設の準備等にも携わり、1994年には周囲の反対の中、岩手県知事選への出馬の意思を固めました。
岩手県知事を3期歴任
1995年の岩手県知事選で出馬した増田氏は、小沢一郎氏(現・生活の党と山本太郎となかまたち)に支援を受けて初当選しました。「県庁株式会社」「がんばらない宣言」といったキャッチーなコピーを使って活動をし、地産地消の安全な食文化の推進・地域間格差の解消等に励みました。
県知事として3期務め上げ任期を満了し2007年の県知事選には不出馬。入閣の道へと進みます。
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第1次安倍改造内閣および福田康夫内閣では、増田氏は総務大臣・内閣府特命担当大臣(地方分権改革)を務めました。
増田氏は地方財政問題解決のための”暫定措置”として、地方交付税を財政力の弱い自治体に分配する「特別枠」制度を提案実施しました。これは地方交付税特別枠と呼ばれ、今回都知事選を行う東京都のような大都市は減収となり、地方は税収を増収できました。
総務大臣を辞職してからは、野村総合研究所顧問や東京電力取締役等を務めていました。
また、コラムニストとして、NPOスローライフ・ジャパン スローライフ学会の学会コラムを1ヶ月に1回更新しています。
増田寛也 オフィシャルサイト | 活動一覧>>
そして今回増田氏は都議会自民党らの支援を受け、東京都知事選出馬の意を固めました。自民党からは党の推薦の有無にかかわらず小池百合子氏が立候補することを明言しており、増田氏とはライバルになります。まさかの自民党内分裂が起きている状態です。
まだ誰も出馬の意を示さないうちからメディアに注目された小池氏か、強力な都議会の支援がある増田氏か。参議院選挙の直後の選挙となる都知事選ですが、ライトな自民党支持層が一体どちらの候補者に票を投じるのか要注目ですね。
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