7月10日は参院選。初めて選挙権を持つ「18歳」が取り上げられていますが、今回初めて選挙に行く人は、何も18歳だけではないでしょう。20歳にとっても初めての選挙ですし、30歳でも40歳でも、これまで選挙に行ったことの無かった人はいるはずです。そして、これまで選挙に行ったことのある人も、数年前・数十年前には「初めての選挙」がありました。 そんな皆さんにお届けする選挙企画。
今回は選挙ドットコム編集部から、初めて選挙に行く18歳と、社会の中心を担っている40代に向けて本を選んでもらいました。
政治のことよくわからないまま社会人になった人へ―ひとめでわかる図解入り 池上 彰 (著)

安定と信頼の池上彰ブランドです。何と言ってもとにかく分かりやすいです。基礎中の基礎を平易な言葉で書いてくれており、大体のことはこの1冊で分かります。どれを買ったらいいか分からないなら、まずはこれを買ってください。
政治と経済のしくみがわかるおとな事典 池上 彰 (監修)

こちらも池上彰さんの本です。漫画やイラストが多くて楽しく読むことができます。政治単体ではなく、経済や国際情勢の仕組みも合わせてわかるように作られている点もポイント。社会の「常識」を抑えるのにうってつけの一冊。18歳だけではなく、就活生などにもおすすめできます。
ええ、政治ですが、それが何か?――自分のアタマで考える政治学入門 岡田憲治 (著)

「政治とは何をすることなのか」を徹底的に、専門用語などはほとんど使わずに掘り下げています。「政治」という言葉へのイメージががらりと変わるでしょう。
ヒトヒトリフタリ 1 (ヤングジャンプコミックス) 高橋 ツトム (著)

おじさんばかりが跋扈する政治漫画なんてつまらない、と思っている若者におすすめの漫画です。余命いくばくもない総理大臣と美少女守護霊が、正義と理想のために一丸となって突き進む物語。どんどん覚悟を決めていく総理大臣の姿に惚れること間違いありません!
小学校社会科の教科書で、政治の基礎知識をいっきに身につける―これだけは知っておきたい70のポイント 佐藤 優 (著), 井戸 まさえ (著)

「なんとなく知っているような知らないような」というレベルの知識がすっと集約され、整頓されるタイプの本です。政治の「表」と「裏」の基礎をいっぺんに教えてくれます。テレビニュースなど見ていて感じる違和感の答え合わせができるかもしれません。
国際政治とは何か―地球社会における人間と秩序 中西 寛 (著)

国際政治学の入門書として、難しすぎず網羅性も高くておすすめできる本です。政治は、国内だけでは決して完結せず、国際規模で日本政治をとらえる視点も非常に大切です。政治における「寛容性」の大切さが分かります。
政治の世界 他十篇 丸山 眞男 (著), 松本 礼二 (編集)

「政治思想」の入門書としておすすめする一冊です。この本に収められているのは、政治を学んでいる人間にしかわからない論考ではなく、”政治随筆”とでも呼べるような比較的軽いものが中心。書かれている内容は、数十年前に書かれたものだとは思えないくらい、今読んでも示唆に富んでいます
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