(本記事は、「18歳選挙権時代を先駆ける若者たちの声」特集の第一弾として、「名古屋わかもの会議」創設者の水野翔太さんに寄稿していただいたものです。)
7月10日投開票の参議院議員選挙。
メディアの多くは、今回から新たに導入される18歳選挙権に注目を寄せています。
『新たな有権者』は何を基準に、どんな未来を選んでいくのか。240万人の動向に目が離せません。
そんな中、選挙に行く重要性や投票率の向上を目指す組織が多く存在し、私もそのキッカケ創りをしている一人であります。私は、『名古屋わかもの会議』という組織を3年前に立ち上げ、今は高校生から大学生まで20人で活動展開しています。主に、年2回、全国から100人を集め、社会のこと地域のことをディスカッションするイベントを開催。そして、その話し合ったことを知事や市長、行政の方に届け、少しながら社会に対して若者の意見を発信してきました。
この『名古屋わかもの会議』では、政治や選挙を真正面から考えないようにしています。なぜなら、政治や選挙を真正面から捉えると、本当に政治や選挙に関心を持ってもらいたい人に届かないからです。もともと政治に関心がある子は、選挙の重要性を訴えるイベントに積極的に参加しますし、おそらく投票という形で何かしらの意思表示をすると考えられます。『名古屋わかもの会議』では、地域のこと、身近な生活のことを切り口に話し合うことで、『こんな身近なものが政治につながっているのか!』『もっと自分事として考えないと!』という気づきを創造したいのです。そうすることで、政治や選挙にも関心も持てるとともに、「少し社会や地域を考えてみたかったけど、がっつりしたものは…」という人をうまく巻き込んでいけると考えます。底上げではありませんが、多くの人が政治や選挙を考えられる切り口を工夫しているのです。
先日、『名古屋わかもの会議』でも議員や首長を招き、ディスカッションイベントを開催しました。公平・中立を保つため、全部の政党に声を掛けたりと、小さな配慮が多々必要なものも事実です。また、このイベントでは『選挙に行く』を目的とせず、政治家とはどんな人なのか。どんなことを考えているのかを探る会にしました。選挙ありきではなく、普段の政治にも関心を持ってもらいたかったからです。その趣旨もうまく伝わり、いい会になったと思います。しかし、それ以上に継続していくことが重要です。選挙直前だからとかではなく、普段から政治や地域のことを知り、考え、発信していくという積み重ねが大きな結果につながっていくと思います。
政治は本当に私たちの生活に身近なものです。しかし、身近ながらも遠い存在であるのも事実です。これらを打破していくには、『多様で広い視野を大切にすること』が求められると私は考えます。身近な視点から気づきを得る。この積み重ねが社会問題や政治への関心とつながっていきます。少し遠回りかもしれませんが、政治や選挙に関心がなかった人、関心はあるが、小さな一歩を踏み出せないという人へと新たな気づきやキッカケを創っていけると私は信じています。
「東京選挙区を含む、”リアルタイム解説” をします!」
当社取締役CCO,かつ選挙の現場に入って10年の経験をもつ選挙プランナーである松田馨が、超最新の情報で、選挙分析の解説をします!選挙ドットコムを日頃からご愛顧いただいている皆様、ぜひご参加ください!
7月4日(月)20時スタート / 会場:市ヶ谷ザ・サードラウンジ
イベント情報
≫facebookイベントページ
≫Peatixページ
この記事をシェアする
選挙ドットコムの最新記事をお届けします
My選挙
あなたの選挙区はどこですか? 会員登録をしてもっと楽しく、便利に。
話題のキーワード