選挙ドットコム

バブル崩壊、就職氷河期、そして低投票率へ…「失われた世代」の30代にこそ政界が注目すべき理由

2016/3/1

選挙ドットコム編集部

選挙ドットコム編集部

バブル崩壊、就職氷河期、そして低投票率へ…「失われた世代」の30代にこそ政界が注目すべき理由

今夏行われる参院選より選挙権年齢が18歳へ引き下げられ、いわゆる「18歳選挙」が解禁されます。
総務省は人気女優・広瀬すず(17)をメインキャラクターに採用し、未成年を含めた若者の投票率向上のための啓発活動を行っています。若者主体の政治活動も活発になっており、SEALDs(自由と民主主義のための学生緊急行動)の国会前デモは連日マスコミによって報道されました。
その他にも各政党やNPO法人等が若者向けの施策を講じており、10~20代の投票率アップが期待されています。

選挙ドットコムでも18歳選挙に注目し、若者と政治をつなぐ試みを調べてきました。

半分以上がガン無視!20代の若者が各政党にメールでお問い合わせをしてみたら…|寒川倫
「日本のこころ」って何ですか?日本のこころを大切にする党本部にぶっこんで聞いてきた|寒川倫
ドットジェイピー、ivote関西、Teen’s Rights Movement、ぼくいち。学生団体が描く「18歳選挙」の明るい未来【前編】|選挙ドットコム編集部
高校生が身近な課題をグラフにしたら、政治家に頼みたいことが見えてきた! Yahoo!みんなの選挙アイデアソンレポート(前編)|選挙ドットコム編集部しかし、注目すべきなのは若者だけでしょうか?

 

政治に置いてけぼりにされた30代

前回の衆院選(平成26年12月)の投票率を見てみましょう。20代の投票率が低いことに目が行きがちですが、30代の投票率も約42%だけです。当時1,554万人だった30代。彼らの58%=約900万人が投票を棄権しています。

衆議院議員選挙における年代別投票率(抽出)の推移|総務省

参考:衆議院議員選挙における年代別投票率(抽出)の推移|総務省

仕事で昇進したり、転職をしたり、結婚したり、子育てをしたり、介護をしたり、相続をしたり……若かった学生時代よりも日常がより政治・行政と深く絡み合ってくるはずの30代。それなのに、投票という手段を用いて政治に参加しているのは半数以下なのです。

これからの若者は豊かな主権者教育を受けられるかもしれないのに、大人になってしまった30代には何もなしのまま?彼らは狭間の世代として、政治の世界から置いてけぼりにされたままなのでしょうか?

 

30代は、ずっと政治に絶望してきた

今一度考え直してみると、30代はずっと政治に絶望してきた世代であると言えます。

30代が社会に出るころ、既にバブルは崩壊し、就職氷河期へ突入していました。親世代がバブル崩壊の影響で苦しんでいるのを見てきた30代も数多くいることでしょう。自分が悪いことをしたわけではないのに、どうしてしわ寄せを受けなければならないのだろう?といった疑問を持つのもおかしくありません。

現在39歳の人が最初に行った選挙は第41回衆議院議員総選挙。小選挙区比例代表並立制が導入されたこの選挙では、全体の投票率が過去最低となりました。

また、現在30歳の人が最初に行った選挙は第44回衆議院総選挙(郵政解散)。この選挙では自民党が圧勝しました。それから2年後の第21回参院選では連立与党が敗北し「ねじれ国会」の状況に。その2年後の第45回衆院選では民主党が歴史的な圧勝をし、ねじれが解消……したにもかかわらず、民主党はあっという間に有権者の信頼を失くし、第22回参院選ではまた「ねじれ国会」に。

そして第46回衆院選ではまた自民党が圧勝してねじれが解消。そのまま自民党が公明党とともに連立与党を形成していますが、内閣支持率は下落中です。政権交代も含め、自らの手で政治を動かしているんだ!というポジティブな感覚ではなく、「現政権が嫌だから反対側に」といったネガティブな気持ちで投票し、若い頃から「選挙の時に言っていたことが実現しない」「裏切られた」「誰を信じればいいのか分からない」という気持ちを植え付けられた30代。

これでは、選挙から足が遠のいても仕方ないような気がしますね。それでも、選挙で投票することは有権者が政治を変える大きな手段であることには変わりありません。もちろん若者への啓発活動はとても大事です。しかし30代も日本を支える大事な人材です。総務省さん、各政党の皆さん、30代のことももう少し考えて希望をもてるような施策をぜひお願いします!

 

そんな30代、実は参院選に出馬できる

政治に参加するには、選挙で投票するだけではなく、自らが出馬するという方法もあります。参議院選挙に出馬できるのはまさに30歳から。各政党がどのように受け皿を用意しているのかをWeb上で調べてみました(順不同)。

 

参院選特設サイトを持っている政党

■自由民主党(自民党)
参院選公認候補「オープンエントリー」プロジェクト2016

■維新の党
衆議院・参議院議員選挙区支部長公募

■おおさか維新の会
衆議院・参議院議員選挙区支部長公募

特設サイトは設けていないが、常に出馬に向けた窓口を開いている政党

■日本を元気にする会
公認・推薦申請をおこなう

■社会民主党(社民党)
社民党から、選挙に出よう! 党員募集中

■幸福実現党
候補者公募

これから公募予定?の政党

■民主党
「大補強2015 民主党候補者公募/第2弾・逸材公募」※現在は休止中

■日本のこころを大切にする党
党員募集は行っているものの、「参院選」「公募」「公認」「推薦」等の文言はなし。

■改革結集の会
党員募集は行っているものの、「参院選」「公募」「公認」「推薦」等の文言はなし。

公募のお知らせのない政党
■公明党
■日本共産党
■生活の党と山本太郎となかまたち
■新党改革

絶望しているが故に、我こそが立ち上がらなければ!と思った30代の方、選挙に出馬出来ます!!

この記事をシェアする

選挙ドットコム編集部

選挙ドットコム編集部

2023年に年間1億PVを突破した国内最大級の政治・選挙ポータルサイト「選挙ドットコム」を運営しています。元地方議員、元選挙プランナー、大手メディアのニュースサイト制作・編集、地方選挙に関する専門紙記者など様々な経験を持つ『選挙好き』な変わった人々が、『選挙をもっとオモシロク』を合言葉に、選挙や政治家に関連するニュース、コラム、インタビューなど、様々なコンテンツを発信していきます。

選挙ドットコムの最新記事をお届けします

採用情報

記事ランキング

ホーム記事・コラムバブル崩壊、就職氷河期、そして低投票率へ…「失われた世代」の30代にこそ政界が注目すべき理由

icon_arrow_b_whiteicon_arrow_r_whiteicon_arrow_t_whiteicon_calender_grayicon_email_blueicon_fbicon_fb_whiteicon_googleicon_google_whiteicon_homeicon_homepageicon_lineicon_loginicon_login2icon_password_blueicon_posticon_rankingicon_searchicon_searchicon_searchicon_searchicon_staricon_twitter_whiteicon_youtubeicon_postcode